中学受験をする小学生の気になることの1つに、放課後の過ごし方があります。
学校から帰ってきてから寝るまでの時間に、学校の宿題や、受験勉強はもちろん、習い事や遊びなど、やらなくてはいけないことや、やりたいことがたくさんありますね。
そこで今回は、2人の子どもの中学受験を経験した筆者が、学年ごとの放課後の過ごし方について、親御さんの“知りたいこと”をまとめてみました。
放課後に過ごす時間の見直しや、参考にしてみてください。
目次
中学受験生の放課後の過ごし方!学年が上がるにつれて気になること
学校から帰ってきたお子さんたちは、どのように放課後を過ごしていますか?
学校の宿題をしたり、習い事に通ったり、友達と遊んだりと色々ありますよね。
中学受験をするお子さんは、学校の宿題の他に、塾に通い、塾がない日は塾の勉強をしなくてはなりませんが、まだまだ遊びたい盛りなので、友達とも遊びたがります。
中学受験をすると決めた保護者の方が、お子さんの放課後の過ごし方で気になることとして、
- 学校の宿題と塾の勉強の両立
- 習い事をつづけるか
- 友達との遊びはいつまでよいか
などをよく耳にしますが、実際はどのように過ごすのが理想的なのでしょうか。
そこでここでは、中学受験をする小学4年生以上のお子さんの、放課後の過ごし方のポイントをご紹介します。
<小学4年生>放課後の過ごし方のポイント
中学受験を目指すと、3年生もしくは4年生から塾に通い始めるお子さんが多いですよね。
実際に、我が家も新4年生(3年生の2月)から入塾しました。
中学受験を目指すお子さんが、4年生のうちに定着しておきたいものに次の3つがあります。
- 時間を決めたメリハリのある勉強習慣
- 学力の土台となる基礎の徹底
- 規則正しい生活
そのために、中学受験を目指す4年生のお子さんには、ぜひ、放課後の限られた時間のスケジュールを決め、その通りに実施する練習をしてもらってください。
勉強にメリハリを!友達と遊んだり体を動かそう
小学4年生くらいだと、受験をしない周りのお友達は、放課後は自由に遊んでいますよね。
その姿をわき目に、自分だけ中学受験のために塾に通ったり、家で勉強するのは、理解しているつもりでも、子供にとってはなかなか苦痛です。
ですので、学校の宿題や塾の予習・復習の時間を確保し、実践できれば、塾のない日に習い事を入れたり、お友達と遊んでもよいと思います。
また、友達と外で駆け回るなど身体を使って遊ぶことは、運動神経が著しく発達するゴールデンエイジの子どもたちにとって、とても大切です。
“自分も遊びたい”との欲求も少し満たすことができ、勉強を“嫌いなもの”にしないですみます。
具体的には、学校の宿題の他に、前回の塾の解き直しや復習を、塾のない日に行う時間が取れるよう、実践できるといいですね。
この勉強のサイクルをぜひ定着させてください。
そして夜9時には就寝するのが理想です。
<小学5年生>放課後の過ごし方のポイント
5年生になると、中学受験を目指す子供の通塾率はさらに上がり、塾の勉強も、内容・時間共にその負担が倍増します。
なぜなら、5年生は、中学受験で必要な勉強内容を一通り終える学年だからです。
また、週末にも塾の講義やテストが入り、その復習や解き直しなどで週末の時間も制約されます。
平日の放課後の限られた時間で、学校の宿題や、範囲も量も膨大になった普段の塾の宿題、解き直しや復習を終える必要が出てきます。
そのため、放課後に友達と遊ぶ時間も取れなくなるのが現実です。
放課後の習い事は検討することが必要な時期
そこで次に気になるのが、習い事です。
結論からいうと週1回、1時間程度の習い事であれば、まだ両立が可能な時期かと考えます。
実際に、我が家の子どもたちも週1回の英語塾を続けていましたし、ダンスを続けながら通塾していたお友達もいました。
ただし、いわゆる難関校と呼ばれる最上位校を目指すのであれば、習い事を辞めることを検討する時期でもあります。
「勝負の夏」が始まる前に、受験をする意味や習い事をどうするのか、今一度お子さんと話し合って、お互いの気持ちを確認し、4年生に引き続き、計画的に勉強を進めることを徹底してください。
<小学6年生>放課後の過ごし方のポイント
受験学年の6年生になると、中学受験を目指す子は、通塾も平日3~4日になり、週末も講座やテストと、週のほとんどを塾で過ごすようになります。
宿題や解き直し、復習やテスト直し、と、やることが5年生に引き続き大量にあるうえ、志望校の過去問演習も入ってきて、いくら時間があっても足りないくらいです。
そのため、受験組の多くは、放課後のほとんどを受験勉強に費やすようになります。
そんな6年生の放課後の過ごし方で気を付けたいのは、4年生から練習をしてきた「計画的」かつ「集中」して勉強に取り組むことと「意識的に身体を動かす」ことです。
これまでも、放課後の限られた時間で、計画的に勉強することを続けてきているはずですが、数年間に渡る受験勉強の毎日に、時には集中力が切れてしまうこともあるかもしれません。
家で集中できない場合は塾の自習室を利用しよう
もし家で集中するのが難しくなった場合は、塾の授業がない日でも、塾の自習室を利用しましょう。
塾の先生にも勧められるはずです。
自習室では勉強しかできませんし、先生の目もあり安心・安全なうえ、懸命に取り組む仲間を見て、自分も“やらなくちゃ”と刺激を受けることができます。
また、分からない問題があったら、すぐに先生に聞けるのも、効率的で良いですよね。
少しの時間でも体を動かしてリフレッシュしよう
一方で、受験勉強が最優先になる6年生は、勉強の合間にあえて身体を動かすことも大切です。
休憩時間に5分だけ縄跳やストレッチをする、1時間勉強したら10分の犬の散歩に行くなど、できる範囲で構いません。
身体を動かすとリフレッシュできてその後の勉強に集中できますし、少しの運動でも体力維持につながり、さらに自然とON/OFFできるのでメリハリがつけられて一石三鳥です。
なお、6年生になると、ほとんどの子が習い事を辞めるかお休みに切り替えます。
どうしても習い事を続けたい場合は、勉強時間の取り方や、宿題や復習の進め方を塾の先生に相談してみてください。
放課後の限られた時間を有効に使いましょう
今回は、中学受験をする子どもの放課後の過ごし方についてまとめてみました。
放課後は、短い時間だからこそ計画性と集中力が養われます。
そして、この計画性と集中力は中学受験の勉強をする上でとても大切です。
高学年で膨大になる勉強量に対応するためにも、3、4年生のうちから、放課後の短い時間を有効に使えるように練習しておいてください。