共働き家庭の中学受験が難しい理由とすべき対策!

共働き家庭の中学受験バリキャリ志向の母親こそ、自分の子どもを私立に通わせて、なるだけ良い教育環境を与えたいと考える傾向にあるかもしれません。

せっかく小さな頃から家族みんなで踏ん張ってきたダブルインカムを生かして、子どもに還元してあげたいと思っておられることでしょう。

しかし、そんなお母さんたちの高いハードルとなるのが、子どもの塾通い。

共働き家庭で中学受験をさせるのは難しいとされている理由は、この塾通いの難しさにあります。

どの点がそんなにハードルなのでしょうか?

今回は共働き家庭の中学受験塾通いの難しい理由と、その中でも合格を勝ち取るための乗り越え方をお伝えしていきます。

共働き家庭で中学受験は難しい理由

送迎が難しい

まず難しいのが、子どもが塾へ出発する時間に家に居られないことです。

連絡手段が手軽になったとはいえ、朝学校に向かってから夜おそく塾から帰るまで、一度も姿を確認できないというのは、やはり少し防犯上いいことではありませんね。

塾が徒歩圏内にある場合は非常に恵まれていますが、だいたいの子は通塾に電車やバスを使っていかなければなりません。

安全面を考えると、車での送迎も珍しいことではありません。

むしろ、毎日送り迎えされているご家庭の方が多いかもしれません。

共働き家庭の場合、少なくとも行きは、大人のいない家の戸締りをして自分で電車やバスに乗って通わなければなりません。

夜弁当が難しい

多くの中学受験塾では、帰宅時間が夜の9時を超すため、お弁当を持ってきて合間の休憩時間に食べるというのが一般的になっています。

これまでの中学受験の流れで言うと、夕方学校から帰って支度をしたら、お母さんが作ってくれたお弁当を持って塾へ出発するというのが通例でした。

しかし、共働きの場合、母親が塾弁を夕方に作るのは不可能。

朝のうちに作って置いておく家庭や、買ったお弁当やパンで各家庭工夫をしているようです。

夜食を食べる受験生

勉強を見る時間が難しい

従来の中学受験スタイルだと、父親は大枠の教育方針を決め、しっかり教育費を稼いでくる役、母親は子どものモチベーション管理や体調管理をし、勉強でわからない箇所をフォローする役と、役割分担をしていました。

その母親がフルタイムで働いていると、やはりその時間は取れなくなります。

中学受験において、塾でやったことのフォローは必須。

勉強内容自体が濃いので、少しほおっておくと、すぐ手のつけられない状態に陥ってしまいます。

さてどう乗り切っているのでしょうか?

共働き家庭は中学受験の合格をどう勝ち取るか?

共働き家庭で中学受験の合格をどう勝ち取るか?

共働きの中学受験では父親の役割も重要

共働き家庭では、父親の積極的な関わりが大切になってきます。

「算数と社会はお父さん」というように教科で役割分担をしている家庭もあります。

また、学校説明会や塾の面談などにもお父さんが参加している家庭は多々あります。

「こうであるべき」にとらわれずに、頼れるものは頼って

できるかできないかで言えば、共働き家庭でも十分中学受験は可能です。

でも、これまでの通例や一般的な例にとらわれてしまうと、うまくいくこともいかなくなります。

最も大切なのは、家族で一つのチームとなって受験を切り抜いていくことです。

父親の役割、母親の役割、ここでは関係ありません。

男女の性差を超えて、柔軟に役割分担を作っていきましょう。

また、昨今、おじいちゃんやおばあちゃんが、孫のために熱心に協力してくれる家庭も増えつつあります。

週に1日はおばあちゃんが塾弁を作ってくれるだけでも、本当にありがたいことですよね。

頼れるところはうまく頼ることをお勧めします。

中学受験には経済的な余裕だけでなく、時間的な余裕も必要

受験に向き合うとはいえ、親の方にも物理的な限界や体力的な限界があります。

その限界点は是非とも超えないようにはしたいものです。

誰かが体調を壊してしまうなんてことがあれば、築いてきた受験体制もうまく回らなくなりますから…。

受験には、いろんな意味で余裕が必要です。

経済的な余裕は当然のことですが、精神的な余裕はもっと大切です。

これまでは専業の母親が子のメンタルケアにも当たっていましたが、共働きの場合、親の方にも子の方にも、それぞれで精神的余裕がなくなりがちです。

精神的な余裕は、時間の余裕から生まれます。

その時間を作りだすことも受験生活には大切なことです。

塾のフォローができる体制作りを

日々のフォローができないと思ったら、思い切って家事代行を利用するのも一つの方法です。

子どもを受験塾の進度についていくために、ダブル通塾をさせる家庭もありますが、精神的余裕や時間的余裕がないためにその選択をあげてしまうのでは本末転倒です。

親が塾のフォローをできるのがやはり一番ですので、その関わりの時間を増やせるためにどうすれば良いかを考えていきましょう。

共働き家庭と中学受験のまとめ

多くの共働き家庭が、いろいろなものを活用して、中学受験を乗り切っています。

難しいハードルはたくさんあるかもしれませんが、それを乗り越えることができたら、家族の喜びもひとしおですね。