子供と一緒に理科の勉強!大谷石採掘場跡地底湖ツアーに参加して岩石について学ぼう!

大谷石採掘場跡地底湖ツアーに参加して岩石について学ぼう!

栃木県宇都宮市大谷の地底湖体験ツアーについてご存じですか?

ここは、かつて使われていた大谷石の石切場を見学場として再オープンさせた観光施設です。

日常では味わえない、ミステリアスかつ壮大な体験をすることができ、半年先まで予約が一杯という大変人気のツアーでもあります。

小学生頃は丁度、鉱物に興味を持ちだす頃。鉱物の問題は中学受験の理科の問題にも出題されることがある重要分野です。

ただ教科書や参考書を見るだけでは、なかなかイメージを持ちにくい鉱物の勉強。

家族で実地学習を兼ね、お出掛けしてみませんか?

大谷石採掘場跡 地底湖ツアー「OHYA UNDER GROUND」

東京から電車で2時間、宇都宮市の大谷では古くから大谷石という石が名産でした。

大谷石はゼオライトを含む火山灰が固まった白い石で、耐火性・吸湿性に富み、軽くて加工が容易なことから、古くから建材として使われてきました。

栃木県内では、かつては古墳内の石室を造る材料としても使われ、江戸時代には民家の蔵の壁や、現代でが家屋の外壁や玄関材、庭の壁材などに使われています。

旧帝国ホテルでは、採掘場を山ごと買い上げ、外壁内壁に大規模に使用したという歴史もあります。

現在でも大谷石は採掘されており、年間2万トンの産出量があります。

今はクレーンや機械を使って採掘される大谷石ですが、大正時代から昭和初期にかけては職人の経験と勘を元にツルハシによって手掘りされ、石は人間が背負って外に運び出す採掘方法でした。

大谷にはこういったかつての採掘場が東西南北4kmの広い範囲に渡り、点々と約250個ほど現存しています。

地元では、このような古い採石場の跡を地域活性化に繋げようとの動きから、普段立ち入り禁止となっている区間を開放し、ツアーとして販売しています。

大谷採掘場跡は、広大なホールの様なメイン空間と、縦、横、斜めと迷路のように繋がる細い通路が組み合わさった場所。

中は、大谷石独特の白さでぼんやりと明るく浮かび上がり、切り出した跡のダイナミックな直線美と、ツルハシの生々しくも苦労の跡を見ることができます。

職人が場所を確認したり、採光する為に開けた数々の天窓からは、外から光が筋となって差し込み、とても幻想的です。

地底30mの空間であるここは常に気温が4℃ほどと低く、夏でもひんやりとした空気を感じることができます。

またこのツアーの最大の売りは、一部水がたまって地底湖のようになっている部分を8人乗りの手漕ぎボートで探検できるところ。

途中、あたまをぶつけそうになる狭い空間もあり、非常にスリリングな経験をすることができます。

ガイドさんが同行し、地下水の水位や洞窟内の振動の調査等より安全性も担保されています。

大谷石の採掘場のツアーは地元の旅行会社「えにしトラベル」からのみ申し込みすることができ、約3時間のツアーには小学生以上が参加可能。料金は1人税込み8,500円です。

地底湖ツアーの他にも、現在稼働している採石場の見学、里山ウォーキングがついています。

虫眼鏡で花を観察する子供

大谷資料館

地底湖ツアー「OHYA UNDER GROUND」とは他に、大谷石の成分や性質、採掘の歴史を常設で学べる大谷資料館という施設もあります。

こちらでは、炭鉱にまつわる展示の他にも、各種芸術関係の展示、コンサート、イベントなどが定期的に開催されています。

時間に限りがないことから、ゆっくりと採掘場の造作を観察することができ、じっくりと学ぶことができます。

また美術スペースの他にも、教会となっているゾーンがあって、双方共にライトアップが美しく、とてもムードがある空間です。

期間によっては、普段立ち入り禁止の場所に入れることもあるそうなので、こまめにHPをチェックしてみると良いかも知れません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自然の美と人間の歴史が生み出した不思議な空間・大谷採掘場跡。

忘れられない思い出の場所となりそうですね。ぜひ親子で出掛けてみて下さいね。