模試や塾での成績が低迷している。もう少し得点できたら良い判定が出そうなのに。
志望校への合格を手に入れるために、「親として何かできることはない?」と考える方もいるはずです。
ここでは、我が子の中学受験を経験した筆者が試行錯誤しながら考えた、成績の上がる勉強法や子どもへの接し方をご紹介していきます。
お子さんの成績がなかなか成績が上がらないで困っているご家庭の参考になれば幸いです。
目次
まずは塾の指導通りに勉強を進めよう
我が家は地方都市に住んでいます。
中心部は、中学受験がさかんで、国公立、私立とも歴史ある学校がいくつかあり、それらを目指して子どもたちは中学受験専門塾に通います。
我が子も、この土地で60年以上も中学受験塾を経営している専門塾に入塾しました。
塾長によると、「この地区では首都圏や関西圏の学校とは違い、奇をてらった受験問題などは出ない。基本的な知識を問う問題を確実に得点できれば、合格に近づく」。
さらに「塾のテキストは、受験期に向けて着実に力がつくように、そして入試に対応できるよう、しっかりと練られたもの。だから他の教材に手を出さずに、塾の教材だけをしっかりとやってください。しっかりとやれば、他の教材に手を出す時間はないはずです。」と、この言葉に従い、塾の教材や課題をしっかりこなすことを中心に勉強を進めていきました。
受験が終わって思い返すと、信頼できる塾に出会うことも、合格への大切な要素となったと実感しています。
まずは、塾の指導通りの勉強方法をしっかりと身に着けることが大切です。
受験生のスランプ・やる気が出ない!成績アップのために親が出来る3つのこと
受験生活で中心となるのは、塾の指導通りの勉強方法になりますが、子どもがスランプに陥ることもあれば、やる気の出ないときもあります。
そんなときこそ、親の出番!
親のちょっとした工夫が、子どもの心を支えたり、前向きな気持ちを取り戻せたりするものです。
我が家で工夫したことをご紹介していきます。
テストでわからないところ、間違えたところは必ず復習!復習する時に活用出来る分かりやすい動画とドリル
塾では2週間に一度、確認テストがありました。そこで間違えたところは、子どもの弱点。
その弱点をそのままにしてはいけまいと思い、家で一緒に確認するようにしていました。
算数や理科など、もう筆者が教えられるレベルではないので、動画やドリルを活用しました。
算数では安浪恭子先生の動画。この動画を子供自身分かりやすいと気に入り、よく見ていました。
またドリルは、ちびむすドリル。ドリルは、テストを復習し直したあと、理解できたかどうかを試すために活用しました。
ぜひ、お子さんと一緒に分かりやすい動画を探してみて下さい。
分かるようになると、問題を解くことが楽しくなるはずです。
親の好きなことが好影響するかも!?国語は親子で一緒に問題文を読んで解き直してみよう
筆者は若いころから、新聞を読むことが大好きでした。
好きが高じて、子育て中に感じたことなどを読者欄に投稿し、何度か掲載して頂いたこともあります。
また読書も好きで、我が子を連れてよく図書館や書店に通いました。
受験勉強中に、国語の記述に苦手意識を持っていた時期があります。
そこで、間違えた記述問題は、親子で一緒に読み、問題文をどう読み取れば答えにたどりつくのか、解き直すことをしました。
国語はすぐに点数が上がらないと言われますが、地道に取り組んだ成果は必ず出る科目です。
今、高校生になった我が子は、日本文学に興味を持っているので、大学では日本文学作家の研究をしたいそうです。
子どもが勉強をしている間に、資格の勉強をしている親御さんもいらっしゃると思います。
学ぶことの楽しさを親が見せてあげられると、きっと子どもにも好影響を与えるはずです。
すき間時間の活用!あれもこれも詰め込まずメリハリが大切
すき間時間の活用はよく言われているので、筆者もいろいろと試しました。
トイレのドアにことわざを貼ったり、遊びに行く車内で勉強動画を見せたり。
しかし、これらは、受験後、子どもからイヤだったと言われ、反省しました。
確かに、遊びに行く気分のときに、勉強のことを考えたくないですよね。
やはり、メリハリが大切になってきます。
そんな中でも、塾へ行く途中に、暗記ものを確認することは子供自身嫌がらず続いていました。
塾まで徒歩15分くらいの距離ですが、その日ある小テストの箇所を確認しながら歩き、2,3回繰り返したころで塾に到着。
我が子から「ちょっと覚えているか確認して」と言われて始めたことが、次第に習慣となり、小テストは毎回好成績でした。
また、歩きながらの暗記は効果があるようです。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
お子さんと受験勉強の話ばかりしていませんか?
一日中勉強のことばかり言われると、大人だってイヤになってしまいませんか?
我が家は遊んでいる間は、勉強の話はしないようにしていました。言わなくてはいけないことを思いついても、メモに残しておき、勉強を始めたときに伝えるようにしました。
勉強するときは勉強、遊ぶときは勉強のことを忘れてしっかりと遊ぶ。
メリハリのある生活を送ったほうが、成績アップには効果的です。
受験期間中、成績アップのためには、子どものメンタルにも注目しなければと強く感じていました。
成績アップをするには親主導ではなく子ども目線で!
塾のテキストを軸にした勉強法を進めていき、必要なときだけ親がサポートする。そんな受験勉強のスタイルを続け、公立中高一貫校に合格できました。
受験を終えたから言えることですが、中学受験のときに、自分から机に座って勉強するという習慣をつけておくと、中学校に入学してからの勉強にとても役に立ちます。
成績を上げようと親主導で何かを進めるのではなく、子どもと一緒に考え、わかる喜びを一緒に感じることが、なにより成績アップへの近道ではないでしょうか。