初めての中学受験では、試験日直前の過ごし方も気になるところかと思います。
ここでは、入試直前で気を付けるポイントや、受験生である子どもにどうやって接したら良いかなど、経験を交えながらお伝えしていきます。
目次
いつからが中学受験の本番モード?
まずは直前より少し前の期間から考えてみましょう。
受験に向け、6年生の秋頃には、いよいよ気持ちも身体も本格モードに入って来ますね。
この頃には、忙しい2学期の行事もひと区切りがつき、考えるべき、取り組むべきものが受験1本となり、何よりもの最優先事項となってそびえ立ってきます。
家族一丸となって受験生を支えてあげましょう
この時期は、ある程度の家庭の用事や事情は後回しにし、家族一丸となって受験生を支えられるよう、協力体制を確立しましょう。
受験生の子が勉強に集中するには、落ち着いた家庭環境が必須です。
受験が終わるまでは、家族でのお出かけを控えたり、お父さんも家事を積極的に手伝ったり、できればお母さんの仕事をセーブしたりと、家庭生活も再編成をするべき時です。
余計なトラブルは出来るだけ解決しておく
お友達とのいざこざ関係や、隣近所のトラブルなど、些細なことでも何かトラブルは起こっていませんか?
もし気になることがあれば受験の本番までずれこみ思わぬ影響を与えないよう、この時期に解決するようにしましょう。
体調管理は中学受験における最優先事項!
中学受験が行われるのは、毎年インフルエンザが猛威を振るう一番寒い時期です。
本人のみならず、家族も体調管理は万全にしましょう。
インフルエンザ対策は勿論のこと、日々の手洗いとうがいは励行し、お正月も人混みには出掛けないなど、この時期ばかりは過剰に気を遣うくらいで丁度良いと思います。
本人だけではなく、家族も遊ぶのは少しだけ我慢して、受験に備えてください。
中学受験直前の勉強のペースは?
受験直前は勉強のペースをあげた方が良いかと思うかも知れませんが、いつも通りが一番です。
大切なのは、無用に焦ったり緊張したりすることなく、いつも通りの内容と時間で勉強計画を淡々とこなすことです。
アレコレ手をつけず今までやったことの復習を
大事の前には緊張するのが当たり前。
「このままこの勉強で合格するのか」「何か別のものをやった方が良いのか」などと焦るかも知れませんが、直前でアレコレ手を広げても、結局どれも中途半端に終わり、効果があがらない可能性が高いです。
それよりも、今までやってきたテキストを何度も見直し、復習して確実のものにする方が効果的です。
勉強した自信が受験生を落ち着かせる
読み込んだテキストや自分のノートを見ていると、本番を控えた緊張する心も落ち着いてくるでしょう。
この直前の時期は、今迄やってきたことを信じて自信を持つことが一番大切です。
むやみな「緊張」は運動神経や思考力を低下させ、脳のパフォーマンスを低下させてしまいます。
なぜ人間は緊張するのかと言うと、失敗を恐れるからです。
失敗を恐れるのは、今迄の自分に自信がないから。
自分に自信を持てば、ジタバタしても仕方ないという開き直りの気持ちになれます。
中学受験の入試前はどんな声かけをするのがいい?
中学受験を前に緊張しているのは、きっと受験生より親御さんの方かも知れません。
親心から、自分の受験の時よりもドキドキするでしょう。
しかしそこはポーカーフェイスで、緊張や不安をお子さんの前では一切見せないようにして下さい。
親が心配していると、余計に子どもは不安定になってしまいます。
淡々としている態度が子どもを落ち着かせます。
真面目な子どもへの声かけ
お子さんがとても真面目な子で、あまりにも緊張してしまい、自分を追い込んでいるなと感じたら、
「今までの自分の努力に悔いがないのであれば、失敗しても構わないよ。ただ自分を信じてやりなさいね」
と声を掛けてあげて下さい。
このような全てを受け入れてくれる親御さんの声かけが、お子さんを失敗の不安から解きほぐし、本来の実力を発揮させます。
甘えん坊な子どもへの声かけ
逆にちょっと気が小さくて尚且つ甘えん坊の子は、受験直前になると、「落ちたらどうしよう」「多分、だめだと思うよ」などと、予防線を張ってお母さんの反応を見てきます。
これは特に女の子によく見られる現象です。
もしお子さんにこう言われたら、「絶対受かって下さい」と笑顔で言うのが一番お勧めです。
我が家の末っ子もそうでしたが、こういう子は自分の力ではあと一歩が足りない子。
こういう子にもし「落ちても良いよ」と言ったら、多分その通りに落ちてしまうでしょう。
子どもは背中を押して欲しがっています。
「絶対受かって下さい」というお母さんの笑顔で、子どもの背中を力強く押してあげて下さい。
子どもは頑張らなくても良い理由がなくなり、やるしかない、と思うでしょう。
中学受験に不合格の場合の準備もしておきましょう
頑張って欲しいのは勿論ですが、受験なので不合格の可能性も考えられます。
親として大切なのは「どんな結果であっても、我が子を受け入れる」こと。
不合格の場合でもお子さんが幸せになれる道をしっかりと用意しておいてあげましょう。
不合格の場合に親が泣いてしまったり、ひどく落胆してしまったりすると、折角の受験が子どもの心の傷になってしまいます。
「あんなに頑張ったのに、お母さんは褒めてくれなかった」「自分を認めてくれなかった」と後々まで親を恨むことになります。
不合格のショックは子ども自身で乗り越えられる
不合格のショックは子供が自分で乗り越えていけます。
我が家の下の子の場合は、インターネットで「中学受験、失敗」と調べ、子ども専用の掲示板で落ちた子達の書き込みを見つけ、「落ちたのは自分だけじゃないんだ」「みんな頑張ってるんだ」と思うことで、気持ちが落ち着いたそうです。
ですので、親は冷静にちょっと離れた距離から、我が子を信じて見守ることが大切です。
子どもが大きく成長できる貴重な瞬間でもあります。
中学受験前日!晩ご飯メニューと過ごし方
明日はいよいよ試験当日。
そんな前夜のメニューですが、生ものや油もの、極端なご馳走は避け、栄養バランスが取れたいつもの食事にしてあげましょう。
当日は、食中毒や胃腸不良などは絶対に避けなければいけませんので、食べ慣れたメニューが一番安心です。
早めの時間に夕食を済ませて、ゆっくりとお風呂に入り、早めに寝床につけるよう配慮してあげて下さい。
食後は家族で談笑しながら、リラックスした時間を過ごせると尚良いでしょう。
勿論、持ち物の忘れ物はないか、服装の準備はOKかなどの点検も忘れずに。
交通機関のチェックも済ませ、翌日は1時間早く会場に到着できる位の余裕を持って出掛けましょう。
まとめ
受験は人生にとって大切な日には違いありませんが、ただの1日に過ぎないとも言えます。
過度に心配することなく、お子さんがいつも通りの実力を発揮できるよう、冷静にそして暖かくサポートしてあげましょう。
受験当日、本人はとても疲れています。
真っ直ぐ自宅に帰れるよう帰路も配慮してあげて下さいね。