公立中高一貫校の受検勉強!適性検査の対策は自宅でも出来る!?

適性検査の勉強

中学受験では、私立中学受験か公立中高一貫校を受験するかで、勉強内容もかわってきます。

公立・県立中高一貫校では、入試ではなく、適性検査が行われます。

そのため、受験生は私立中と公立中高一貫校を受ける場合は、私立中学の勉強に加えて、適性検査対策も進めていく必要がありますが、ここでは、適性検査の対策講座を受講することが時間の都合上出来なかった、そんな我が子がどのように勉強をすすめ合格することが出来たかをお伝えしていきます。

公立中高一貫校の対策講座は受講すべき?

通塾されている塾によって様々な対策講座などがあると思いますが、我が子が通っていた塾では、方針として、早い段階から適性検査対策を行うことはしませんでした。

6年生前期までは確かな基礎学力を身に着けることに重きを置きます。

そして、基礎力があれば、適性検査にも十分対応できるとして6年生後期から講座が始まります。

ただ、残念ながら我が子の通う校舎では、対策講座が実施れず、受講のためには別の校舎に通う必要がありましたが、個別塾にも通っており、時間が取れませんでした。

そこで、自宅で対策の勉強をしようと決め、塾へ相談したところ、先生も「分からないところは持ってきて」と言ってくれました。

自宅での勉強方法については、追ってご紹介していきます。

学校の友達に聞く!「対策講座に参加した?しなかった?」

入学後は、「どこの塾に通っていた?」「どこの学校に合格した?」など、新しい友達と中学受験のことが話題にのぼるでしょう。

我が子の通っている県立中高一貫校の倍率は毎年約4倍です。7人のクラスメイトから聞いた、受験対策のリアルについてご紹介します。

多くの友達が対策講座を受講

5人の友達が、私立中と県立中高一貫校の併願でした。どちらにも合格し、親子で話し合った結果、県立中高一貫校を選んでいました。

我が子と同じ塾でも校舎が違っていた友達は、6年後期から、土曜午前中は適性検査対策講座、午後から通常の授業だったそうです。

かなりきつかった、という感想がありました。対策講座を受けずに合格をしたことを知って、友達は「よく合格できたね!」と、とても驚いたそうです。

通塾をしなくても合格をするケース

塾に通わずに合格している友達も2人います。

1人は、通信講座を受講していたそうです。適性検査の記述問題も難しくなかった、と話していて、国語がとても好きなようです。全国模試の国語の成績はいつも高得点だそう。

もう1人は、塾にも行かず、特別な対策もせず、受かったら行こうかなと思っていたら合格したという子。受験時には漢字検定や英語検定の資格を持っていたようです。

また、「問題を解くのが楽しい」という言葉を聞いたそうなので、学びの本質を持っていたのかもしれませんね。

自宅で取り組む適性検査の対策

6年生秋の時点で、対策講座は、時間の制約があり受講できないとわかった我が家。

自宅で何とかするしかない、と逆にやる気が出てきました。第一志望は、私立女子校。第二志望が、公立中高一貫校。何とか両立させるしかありませんでした。その中でも下記の3つのことを適性検査の対策として取り組みました。

1.まず過去問を解いてみた

「意外と解けるかも」、6年生の10月ごろに、初めて県立中高一貫校の過去問を解いたときの我が子の感想です。

この言葉を聞いて、筆者は心底ほっとしたのを今でもよく覚えています。

このときに初めて、自宅学習でも大丈夫かもと手応えを感じました。その後、冬休みにも自己採点をしながら過去問に取り組み本番に臨みました。

2.塾長のアドバイスに従う

冬になると、塾長との個人面談があり、私立中と中高一貫校との併願がうまく行くかどうかの相談をしました。

この面談によって、筆者自身の不安も解消され、自宅で対策する自信も生まれてきました。親が迷うと子どもにもいい影響はないと思うので、不安があるときは、塾への相談をおすすめします。

3.記述問題に力を入れる

適性検査では、400字程の作文があります。

6年生になって、国語の成績が一時的に落ちたこともありましたが、記述式を含む国語の問題は苦手ではなかったので、確認テストや模試で記述式は間違わないようにしよう、と話し合いました。

適性検査対策にもなると、親子で納得しあえたことで合格に近づいたのかもしれません。

また、記述問題を間違えたときは、筆者も一緒に問題を解き直し、どこを読み間違えたのか一緒に考えたりもしてきました。

小さいころから本を読むのが好きということもあり、本番の試験で、400字の作文は手応えがあったようです。

受験勉強をする子供

私立中入試の勉強と両立が苦しくなってきたら

受験勉強をする小学生

私立中の勉強に加えて、適性検査対策までやるとなると、子どもに負担がかかります。

両立できないと口にするお子さんもいるかもしれません。

第一希望をどちらにするかを決めておくと、子どもの心理的不安を減らせるように思います。

公立中高一貫校のパンフレットを見ると、次世代のリーダーを育てるというフレーズを目にすることも多いはずです。我が子の通う学校もそうです。

社交的な性格で自分から行動できる。人前でしっかりと発言できる。そういうタイプの子どもを学校は求めているでしょう。

少し控えめな性格の我が子でも何とかやっていけるだろうと入学前は考えて進学を決めました。実際は、想像以上でした。

授業中は、生徒同士で議論をする機会が多く、少し控えめな我が子は会話に入るのに苦労したそうです。

また、人前で考えを発表することも多く、前でしゃべるのが苦痛なときもあったそうです。

私立中と公立中高一貫校の特徴を調べて、どちらがお子さんに向いているのか考えてみることも志望校を決める上では必要になってくるかもしれません。

基礎学力を固めて適性検査の対策をしていこう

私立中を受けるにしても、公立中高一貫校を受けるにしても、必要な学力に差はないという塾の方針に従って、受験勉強をしてきました。

合格をいただけたのは、小学校では、委員長を務めたり、検定試験を受けたり、適性検査以外での評価もあったのではないかとも思います。

勉強の両立は大変ですが、問題を正確に読む力、自分の意見を書く力など、中学受験を通じて得られたものは、将来役に立つものばかりです。

入学後の姿を思い描きながら、勉強を進めていってください。