大手進学塾でも扱いの分かれるゴールデンウィーク(GW)。
サピックスは朝から夕方までの集中講座、早稲アカ・日能研・四谷はお休みのようです。
長い受験勉強期間を乗り切るためにリフレッシュを!ということのようです。
とはいえ長ければ1週間に及ぶGWの過ごし方は、受験生にとっては大切ですよね。
リフレッシュも大事だけど、勉強しなくて良いのだろうか。させるとしても何をどの程度勉強させれば良いものか……。
今回はそんなGWの過ごし方について考えてみます。
目次
サピックスのGW特訓はどのようなスケジュール?
唯一GW特訓と呼ばれる集中講座を行うサピックス。
毎年5月3,4,5の三日間に9時から17時までお弁当を持ってみっちりと授業を行います。
志望校別のクラスに分かれ、本格的な受験体制になります。
目的は大きく分けて二つ。
子どもの頭を受験モードに切り替えることと、受験勉強のゴールをイメージさせることです。
そのため難易度は非常に高く設定されています。
サピックス生にとっては初めてお弁当を持って授業に臨む日となります。
サピックス生がやるべきは講座についていくことのみ
GS特訓を受講する場合、通塾でほぼ手いっぱいになります。
塾で間違えた問題を見返すくらいしか、時間はとれません。
とにかく通塾できればOKと考えましょう。
日頃の基本的な勉強はGWも続けよう
計算ドリルや漢字練習など、毎日少しずつ続ける基本的な勉強はGW中も続けましょう。
歯磨きや洗顔と同じくらい、生活リズムの一部となるようにしたいですね。
計画を立てて勉強してみよう
GWは長くても一週間。
せっかくなので、勉強の計画を立てさせてみても良いかもしれません。
これから続く受験勉強も、計画を意識できるのとできないのとでは大きな差が生まれます。
まずやるべきことをピックアップ。次に一日の勉強時間を決めて当てはめていく。
最後は親の目で確認してあげてください。
実際に立てた計画がどの程度できるのか、大きめの紙に書いて貼り、できたところにはチェックを入れるとモチベーションも上がりますね。
GWの休みを利用して積み残していたものを消化しよう
GWでぜひやっておきたいのは、GW前に積み残していたものの消化です。
終わらせようと思っていた問題集が残っていたり、テストの直しができずそのままになっていたり……そういった消化不良はこのタイミングできれいにしたいですね。
苦手分野の強化を中心に勉強しよう
得意科目を伸ばすのも良いのですが、じっくり時間の取れるときはぜひ苦手分野の克服に時間を割いてほしいですね。
算数なら「速さ・割合・比・図形」などの頻出項目はどうでしょうか。
理解があいまいだと、夏から始まる過去問で苦戦するのは必至。必要なら五年生の範囲から見直してみましょう。
国語は「同音異義語」「四字熟語」の確認がオススメです。
漢字と知識のどちらもカバーでき、読解力の底上げにもつながります。
受験という観点で言うなら、わざわざ読書をする必要はありません。
その分読解問題に時間を使ってください。記述問題より選択や抜き出しを中心に勉強しましょう。(この時期すでに麻布や武蔵を本格的に志望しているなら別ですが)
理科や社会は単元がハッキリわかれているので、苦手分野も分かっているはず。新しい問題集は不要です。
今持っている問題集(塾のテキスト)で、苦手分野の同じ問題を繰り返し解いて理解を深めましょう。
GWの休みだからこそ、志望校の最も古い過去問にチャレンジしてみる!
サピックスの方針に倣って、志望校の過去問に手を出してみるのも良いかもしれません。
直前の過去問は冬に行った方が効果的なので、10年以上前の古いものを使ってくださいね。
目的は「受験モードにし、ゴールをイメージさせる」ことですので、点数が取れないのは当然です。3割取れれば良いほう、と思ってください。
できなくて当然という問題がほとんどのため、直しも神経質になる必要はありません。
簡単な計算や習った言葉など、できたはずの問題だけを軽く見直せばOKです。
「冬にはできるように頑張っていこう」という気持ちになれば大成功ですね。
受験生としての覚悟を決めるGWにしましょう
受験生にとって大きな山場は夏。
学校も休みになるこの時期に、どれだけ勉強できるかが大きな差となります。
GWはその下地を作るときと考えてください。
リフレッシュには良い時期というのも一理ありますが、全日程をそれに費やすのはもったいないですよね。
リフレッシュ日を含めた計画を立て、充実したGWを過ごしてくださいね。