幼稚園見学前の準備と心構え!幼稚園見学で見ておくべきこと・確認しておくべきこと

幼稚園見学をするときに確認しておくといいこと

「子どもを幼稚園に通わせたいけど、どの幼稚園を選べばいいのか分からない」と悩まれているるご家庭では、まず幼稚園見学に参加することをおすすめします。

幼稚園見学は、幼稚園の環境や雰囲気を実際に目で見て確かめられる絶好の機会です。

HPなどで教育方針や施設内容は確認できますが、子どもや先生達の様子など、近くで見ないと分からないこともたくさんあります。

今回は、元幼稚園教諭の目線から、幼稚園選びに失敗しないために押さえておきたい、幼稚園見学のポイントを紹介します。

数多くの幼稚園から、子どもにあった園を選ぶことは簡単なことではありませんが、幼稚園見学を上手く活用して、後悔しない幼稚園選びをしましょう!

幼稚園見学前の心構えと準備

まずは、幼稚園見学に参加する前に、家庭でできる事前準備を紹介します。

事前準備を整えることで、落ち着いて幼稚園見学に参加でき、見学の時間をより有意義に過ごせます。

前日に慌てないよう、時間に余裕を持って準備するのがおすすめです!

家庭での教育方針と幼稚園に求めることを明確にしておく

子どもの教育方針は家庭によって異なります。

「自然豊かな環境でのびのびと育って欲しい」「家庭では体験できないことに挑戦して欲しい」「食育を取り入れたい」など、家庭での教育方針に沿って、幼稚園に求めることを明確にしておくといいでしょう。

時間に余裕があれば、夫婦でじっくり話し合っておくと良いですね。

見学は時間が限られている!事前に幼稚園の教育方針や基本的な情報を調べておく

幼稚園見学は時間が限られています。

また、質疑応答の時間も十分にないため、教育方針や活動内容、保育料や施設内容など資料で確認できる内容はあらかじめ下調べしておきましょう。

気になることや実際に見ておきたいことをメモしておくと、幼稚園見学時に職員に質問しやすく、時間をかけてじっくり見られるためおすすめです。

プレ幼稚園に通う子供

幼稚園見学で見ておくべき・確認しておくべき5つのポイント

幼稚園見学当日に見ておくべき・確認しておくべきポイントを5つにまとめました。

ポイントを押さえてみることで、資料を見ただけでは分からない幼稚園の実際の様子がよく分かり、園生活をイメージしやすくなります。

一つひとつ詳しく紹介するので、幼稚園見学前によく確認しておきましょう。

1.通っている園児の様子や表情

まず、確認すべきポイントは園児の表情や様子です。

自由遊びや活動に楽しく参加しているのか、先生や友だちと積極的に関わり遊べているかなど、表情や子ども達の様子をよく見ておきましょう。

子どもたちが笑顔で挨拶をしてくれたり、クラス全体が明るい雰囲気で積極的に活動に取り組んでいたり、雰囲気が良く子どもが生き生きとしている幼稚園を選ぶといいですね。

反対に、活動に対して興味を持たずに参加していない子ばかりだったり、挨拶をしても表情が暗く元気がない子どもが多かったり……子どもの様子に気になるところがあれば要注意です。

2.先生の雰囲気や子どもへの接し方

子どもの様子の次によく見るべきポイントは、先生の雰囲気と子どもへの接し方です。

幼稚園見学に来た子どもに優しく声をかけてくれたり、挨拶を積極的にしてくれていたり、明るい雰囲気があるかは非常に重要なポイントです。

また、先生の言葉遣いが丁寧か、泣いていたりケンカしたりした子どもたちへどのように接しているかなど、自由保育が見学できる場合には見ておくといいでしょう。

先生が集まって話をしていて子ども達の様子を見ていなかったり、注意する言葉遣いが悪かったり、表情が暗い、きつい先生が多かったりする園は、注意しましょう。

3.職員数や職員体制に関して

クラス担任のほかに、主任やフリーの先生など、保育のフォローに当たる先生がいるか、ベテランの先生と新任の先生の数にバランスが取れているかなど、細かい職員体制もチェックしておくと安心です。

職員数が少なく、子どもの様子を十分に把握できていない幼稚園は、園でのトラブルや怪我が多く、クラスに落ち着きがない可能性があります。

また、新任の先生が多い園は、教員指導が行き届いていなかったり、園内の職員同士の人間関係に問題があったりと、ぱっと見ただけでは分からないような事情がある可能性もあるでしょう。

公表されている職員数だけでは分からない細かい情報も、見学時にはチェックしておくと安心ですね。

4.園内の環境(教室・園庭・教室以外の施設の有無など)

子どもが過ごす教室や園庭の広さ、教室以外に体育館やプールなど、施設が充実しているかもチェックしておきましょう。

園舎全体に木のぬくもりが感じられる環境や、子どもが自然と絵本と触れ合える環境、畑で野菜を育てて食育を推奨する保育環境など、幼稚園によって園内の雰囲気や設備の充実度は大きく異なります。

知育玩具を豊富に取り揃えている園や最新の運動あそび器具がある園など、明確な教育方針があり、保育環境の整備に力を入れている園もあります。

幼稚園選びは、見れば見るほど混乱してしまうこともありますが、幼稚園の教育方針と照らし合わせながら、実際の施設内容を見ていく方法がおすすめです。

5.安全管理や衛生管理の状況

教室や園庭など、施設を見ていく中で安全管理や衛生管理がきちんと行われているかチェックするのも大切です。

設備の劣化が進んでいて危険な箇所がないか、教室は整理・整頓がされて清潔な状態か、トイレや水道は子どもたちにとって使いやすく、汚れがないかなど細かく確認しておくといいでしょう。

親子で参加している場合は、子どもが実際に使ってみて問題ないかも確認しておくといいですね。

また、セキュリティ面もしっかりと見ておきたいポイントです。

保護者の出入りの方法や施錠方法など、心配なポイントがないか実際に利用している様子を見たり、職員に質問したりして確認しておくといいでしょう。

2年保育か3年保育か

最後に

今回は、幼稚園見学で見ておきたい・確認しておきたいポイントをお伝えしました。

幼稚園見学は、実際に幼稚園の雰囲気を目で見て確認できる貴重な時間です。

ポイントを押さえて見学することで、資料で見ただけでは分からない細かい情報を確認でき「入園したら、思っていたのと違った……」という幼稚園選びの失敗を防ぐことにもつながります。

確認する項目が多くて全て確認するのが難しい場合は、幼稚園に求めることや重要視するポイントに絞って見ていくことをおすすめします。