幼稚園入園前・小学校入学前に「出来る」を増やそう!新生活に向けて家庭でしてあげたいことと身につたいこと

入園前の女の子

幼稚園入園や小学校入学前は、準備に追われて忙しい時期ですが、子どもとの関わりも大切にしたい時期です。

入園後や入学後に後悔しないためにも、入園前・入学前の過ごし方を見直してみましょう。

今回は、元幼稚園教諭の目線から、入園前に子どもにしてあげたいことや家庭での過ごし方を紹介します。

入学を控えて、年長時にしてあげたいこと・身につけたいことも合わせてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

入園前に家庭でしてあげたいこと・身に付けたいこと5選

入園前は、親子でゆっくり過ごせる大切な時期です。

入園を意識しすぎて、しつけなど厳しくしてしまいがちになっていませんか?

子どもが不安に感じないようにフォローしながら、過ごすことも意識しましょう。

まずは、入園前の家庭でしてあげたいこと、身に付けたいことを5つ紹介します。

朝に余裕がなくなってしまわないように生活リズムを整える

入園前は、起床や食事、就寝の時間がバラバラだった方は、生活リズムを整えることを意識しましょう。

入園後は、決まった時間に起きて朝食、支度を済ませて登園をする生活が始まります。

なかなか朝食や支度が進まずに、ギリギリに登園したり、イライラして子どもに当たってしまったり、忙しく、余裕がない朝時間になってしまわないためにも、入園前から早寝早起きのリズムや身支度の習慣をつけておくことも大切です。

いきなり1時間や2時間も生活リズムを変えてしまうと負担になるため、徐々に調整していきましょう。

集団生活に馴染めるように、家族以外の人と接する機会を作っておきましょう

入園前は、母子で過ごす時間が多く、子どもが同年齢の子どもや家族以外の大人と接する機会がなかったご家庭は、公園や支援センター、地域の催しものに参加して、コミュニケーションを取ることも大切です。

幼稚園入園後は、母子分離不安がある中で初めて会う友だちや先生と過ごす生活が始まります。子どもが集団生活に馴染みやすいように、入園前から友だちと関わりが持てるようにしておくと安心です。

入園前であれば、パパやママが側にいる環境で友だちと関われるため、安心感もあり、子どもが無理なくコミニュケーションを楽しめるでしょう。

食事のマナー・ルールをを意識してみる

幼稚園では、入園してすぐにお弁当や給食が始まります。

自分で椅子に座り、準備を整えて、挨拶をして食事をする、一連の流れを意識した最低限の食事のマナーを学ぶことも大切です。

本格的な食事のマナーやルールは徐々に身に付けていけば問題ありませんが、椅子に座って食事をする、いただきます・ごちそうさまの挨拶を自発的に行う、よく噛んで食べる、など基本的な部分は身に付けておきましょう。

よく噛んで食べるという食事のルールは、これから給食が始まる幼稚園では特に意識してほしいポイントです。家庭では食べ慣れないものが出ることもあるため、喉に詰まらせるなどのトラブルを防ぐためにもゆっくりよく噛んで食べる習慣も意識しておくといいですね。

自分の名前を言う、返事をする練習をしておこう

家庭では「◯◯ちゃん」「◯◯くん」と名前で呼んでいるため、自分の名前をフルネームで意識することがほとんどないというお子さんもいます。

幼稚園入園後は、入園式で名前を呼ばれたり、クラスで名前を点呼したり、さまざまなシーンで自分の名前を言ったり、呼ばれたりすることが増えます。

名前を呼ばれたら元気よく返事すること、自分の名前をフルネームで言えるようになることは入園前に家庭で行いたいことの一つといえます。

遊びの延長やゲーム感覚で、名前を呼び合ったり、インタビューごっこをしたりすると子どもが楽しめるのでおすすめです。

入園後の新しい生活にむけて体力作りを意識する

幼稚園入園後に多くの子どもが直面する問題は、体力がついていかず、帰りの幼稚園バスで寝てしまいグズグズで泣きながら帰宅する子や、夕方に疲れ果てて、ご飯もお風呂もまだの状態で寝落ちする子も…。

初めての幼稚園生活は、心も体も緊張状態で子どもたちは疲れてしまいます

入園前に、外遊びや散歩を習慣付け十分な体力をつけてあげると、新生活に無理なく順応できます。

室内でも運動遊びを積極的に取り入れるなど、体力つくりを意識しましょう。

子どもが好きなこと、好きなものを親子でとことん楽しむ

幼稚園に入園すると、平日は幼稚園に通い、今までのように好きな場所へ行ったり、好きな遊びをしたりする時間も限られます。

休日は、公園や各施設も混み合うため思うように遊べないこともあります。

親子でゆっくり過ごせる入園前の時間は、子どもが好きな場所で時間を気にせずゆっくり過ごしたり、遠出をしたり…とにかく思い切り楽しむことも大切です。

入園直前の3月は、気候も徐々に暖かくなり、過ごしやすい日も増えてきます。

入園を意識しながらも、親子でリフレッシュする時間を作り、入園を心待ちにしたいですね。

お弁当をたべる女の子

年長クラスになったら意識しておきたい!入学前を見据えて家庭でしておきたいこと

年少・年中と幼稚園で過ごし、いよいよ年長児に……!次は小学校入学を見据えた生活を意識しましょう。

小学校入学後は、学校での授業が始まります。

今まで机に向かって座ることや文字を書く経験が少なかった子は、自宅でも机に向かって遊びを楽しむことから始めてみるといいでしょう。

始めは、お絵かきや線あそびから、徐々に平仮名の練習や数字も学んでおくと安心です。

数を数えることや、時計の読み方も生活の中で意識して触れておくことをおすすめします。

「◯時までに支度をしようね」「◯時になったらお風呂に入ろう」など、時計を見て動くことに慣れておきましょう。

また、「コップを◯個並べて」「机にある◯と◯は合わせていくつあるかな?」など、遊びやクイズ形式で算数を意識できると、小学校に入ってからの算数への苦手意識が軽減できます。

小学校入学を見据えて、家庭で生活を整え、各科目の勉強を意識した声かけをしておくといいですね。

まとめ

今回は、幼稚園入園や小学校入学前に家庭でしてあげたいことをまとめました。

幼稚園入園や小学校入学は、子どもたちの生活が大きく変化する大切な節目です。新しい環境に慣れ、楽しめるように、いつもの生活にプラスして働きかけ・声かけを意識していきましょう。

記事で紹介したポイントは、すぐに実践できるものばかりです。入園直前に焦らないためにもできることから始めていきましょう。