幼稚園受験というとどのような印象を持たれるでしょうか。
親のエゴで勝手に人生を決められ、遊びたい時期に遊ばせてもらえずかわいそうと思われるでしょうか。
確かに、一歩間違えると親子関係が取り返しのつかないことになるかもしれません。
ここでは、そんな小さな子どもが受験をする幼稚園受験で親がすべきこと、気をつけるべきことは何かをみていきましょう。
目次
幼稚園受験は誰のため?
3年保育の幼稚園を受験する際、お子様は3歳、もしくは早まれならまだ2歳の可能性もあります。
そんな幼い遊びたい時期の子供に受験なんてとますます思われるかもしれませんが、幼稚園受験は成長過程のひとつの機会に過ぎません。
まだ自分では判断できないお子様が取り組むことなので、まずはお子様の健やかな成長があってこその受験なのです。
ですから、お子様の成長にとって意味があるものでなければなりません。
何よりもお子様のための幼稚園選びをしましょう。
幼稚園探しのスタート時期
先にも書きました通り、2、3歳の時に受験をしますので、幼稚園探しのスタートは出産より前をお勧めします。
幼稚園のホームページをチェックし、様々な行事等に足を運び、教育方針はもちろんのこと、園の雰囲気や施設などを確認しましょう。
情報を集めたら、ご夫婦で家庭での教育方針について確認し、似たような教育方針の園を見つけてください。
そのあとお子様の性格等を鑑みて、お子様に合っている幼稚園を選びましょう。
幼稚園受験の考査
では、幼稚園受験では、どんなことをするのでしょうか。
子どもに運動や遊びをさせることで、年齢相応の体力や能力があるのかを見ることを「考査」と言い、各園によって内容は異なりますが、以下のような項目になります。
親子遊び
園が用意した道具を使い、親子で自由に遊んでいるところを見られます。
これは親子の関係性を見るためのものです。
行動観察
5人くらいのグループで、試験官から出された指示に従って遊んだり、体を動かしたりし、指示通りにできているかを見られます。
また、親から離れて試験官とお友達と遊んでいるところを見られますので、しっかり母子分離ができることが大切になってきます。
その途中に試験官から子供に口頭試問があり、きちんとお話が聞けるか、適切な会話ができるかどうかなどを審査されます。
面接
子どもへの質問はとても簡単なものがほとんどです。
お名前や年齢が答えられれば問題ありません。
いくらお話が上手だから大丈夫と言っても、聞かれたことに対して適切に答えることが大事になってきますから、「お名前を教えてください。」「お腹が空いたの。」ではダメですね。
ご両親への質問は、志望理由、ご家庭での教育方針、お子様について、子育てのことなどが聞かれるでしょう。
今まで一生懸命に子育てしてきたことを文字に起こし、ご夫婦で面接官と保護者の役をそれぞれやり、しっかりと思いが伝わる回答を考えておきましょう。
しっかりお子様を見つめよう
幼稚園受験のための準備はたとえ受験をしなかったとしても親子にとって有意義なものであるべきです。
お子様を観察しながら、得意なこと苦手なことを理解し、長所は褒めて伸ばし、足りない力は色々な経験や声かけをすることでフォローしていきましょう。
今、お子様はどんなことに興味を示し、どんな挑戦をしようとしていますか?
お子様と接する1日1日を大切に、お子様の成長や興味にあった接し方をして、より良い親子関係を築くことが幼稚園受験の準備と言っても過言ではありません。
幼稚園が求めている子供の姿を知っておきましょう
勘違いしがちですが、受験時に完璧に仕上がっている子どもを求めいるわけではないのです。
子どもらしいキラキラした目で先生を見て「何が始まるのかな?」とワクワクしながら、どんなことにも意欲的に活動し、聞く・話すがきちんと身についたメリハリのある子どもが求められています。
そのような子には伸びる可能性があるということです。
文字列にしてしまうと、そんな子どもいるの?と難しく考えてしまうかもしれませんが、当たり前のことを当たり前にできる子どもらしい素直な子どものことです。
ご縁をいただくために親がすべき3つのこと
幼稚園が求める子どもらしい子にするためには、より良い親子関係が必須です。
そのために必要なことは、
- 落ち着きのある温かい家庭の中で生まれる会話
- 基本的な生活習慣をきちんと身につけさせること
- 何事にも粘り強く取り組めるようにすること
親は、日常を大切に、色々な発見や体験ができるようにバックアップすることが大切です。
まとめ
幼稚園受験では2、3歳の子供に対して行われますので、難しい問題の出題はありません。
“ご両親が見られる試験”と思ってください。
どのように子育てをしてきたのかが、考査中のお友達と遊んでいる時や親と一緒に遊んでいるところに現れ、そのあとの面接での親の言動が合否を大きく左右するということです。
受験のノウハウ等の情報に振り回されることなく、親が子どもをしっかりと見つめ、親子共々楽しく受験日を迎えたいものです。