幼稚園の通園方法には、園バスを利用する方法と、車や自転車、もしくは徒歩で送迎する方法があります。
自由に選択できる場合には、どちらを利用するのがいいのか、お悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。
無理なく幼稚園に通うためには、親の就業状況や兄弟の有無、園からの距離などを考慮して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
今回は、幼稚園教諭の経験から、幼稚園の通園方法について、園バス・送迎それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
園バスと送迎、どちらを選択すればいいのか、通園方法で悩まれていたら参考にしてみて下さい。
目次
幼稚園の通園方法には何がある?
幼稚園の通園方法は、大きく分けて2つあります。
その他に、地域によっては集団の徒歩通園、公共の電車やバスを利用した通園方法があります。
幼稚園バスは、自宅前もしくは周辺の集合場所にバス停を設け、指定の時間に送り迎えをしてくれる通園方法です。
多くの私立幼稚園が園バスを所有し、園周辺の地域を回って、子どもたちを送迎しています。送迎エリアや、時間、人数などは園によって異なります。
車・自転車・徒歩による送迎は、保護者が子どもを直接幼稚園まで送っていき、保育の終了時間に迎えにいく通園方法です。
幼稚園バスのエリア外から通いたい方や、幼稚園の預かり保育を利用する方は、送迎を選択しています。
その他に、集合場所から保育者と一緒に徒歩通園をする方法や、指定の駅・バス停まで送迎し、公共交通機関を利用して通園する園もあります。
また、園によっては、通園方法を自由に選択できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
園バスを利用するメリットとデメリット
園バスを利用した通園方法は、自宅もしくは自宅周辺まで送り迎えしてもらえるので、送迎の負担が少ないなど、メリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、園バスのメリット・デメリットを紹介しますので、園バスの利用を考えている方は、参考にして下さい。
園バスを利用するメリット
園バスを利用するメリットは以下の通りです。
園バスの最大のメリットは、送迎の負担が減ることです。
自宅周辺まで園バスで迎えに来てくれるので、幼稚園に直接行く手間が省けます。
特に、下に兄弟がいる家庭では、子どもたちを連れて、毎日送り迎えをするだけで一苦労ですが、バスを利用できると、負担が減り、時間に余裕が生まれるメリットがあります。
また、園バスを利用すれば、毎日決まった時間に幼稚園に行くので、規則正しい生活が送れるようになります。
さらに、幼稚園バスの停留所では、情報交換をしたり、子育ての相談をしたり、同じ幼稚園に子どもを預けるママ同士で交流を持てることもメリットの一つ。
先輩ママから、幼稚園や小学校、地域の情報を教えてもらうなど、子どもだけでなく、親にとっても良い交流の場となります。
園バスを利用するデメリット
園バスによる通園方法は子育て世代にとってメリットが多く、多くの家庭が利用していますが、デメリットもあります。
園バスのデメリットは、保育料と別に利用料金がかかること、また時間に融通が効かないことが挙げられます。
幼稚園バスを利用する場合、月々の保育料や給食費、施設費と別にバスの利用料金がかかります。
利用料金の換算方法に関しては、園によって異なりますが、園バスの料金が思っていたよりも高かったと、後から後悔しないためにも、事前に利用方法や料金を確認しておきましょう。
また、園バスは、決まった時間に送迎を行うので、遅刻が許されません。
朝の身支度やお弁当の準備など、きちんと時間通りに済ませる必要があります。
さらに、バスコースによっても、送迎時間が異なるので、注意が必要です。
特に大きな園では、バスコースが複数あり、来年度のバスの乗り降りの時間が予測できないケースもあります。
仕事をしている方は、時間によっては利用できないこともあるかもしれません。
幼稚園バスの利用をおすすめする家庭は?
- 送迎の負担をできる限り減らしたい家庭
- 同じ幼稚園に通う親子や地域の方と、交流する機会を持ちたい方
- 小さいお子さん(兄弟)がいる家庭
車・自転車・徒歩送迎のメリット・デメリット
次に、送迎を選択した場合、車・自転車・徒歩など、さまざまな手段で送り迎えをする必要がありますが、時間の融通が効くなど、臨機応変に対応できるメリットもある一方、デメリットも事前に知っておきましょう。
車・自転車・徒歩で送迎するメリット
送迎を選択するメリットは以下の通りです。
時間が決まっている幼稚園バスの通園に対し、送迎の場合は、登園時間の融通が効きます。
仕事や予定に合わせて、預かり保育を利用したい方も送迎が便利ですね。
また、子どもの体調や要望、準備の状況に合わせて、無理のない持間に登園できるのも、送迎ならではのメリットといえます。
さらに、園に直接送っていく、迎えにいくタイミングで、先生と話す機会があれば、子どもの園の様子を聞き、相談することも可能です。
子どもの園での様子も見られるので、園生活に不安がある方は送迎を選択するといいでしょう。
車・自転車・徒歩で送迎するデメリット
送迎方法によっては、天候に左右されるなど、デメリットもあります。
車での送迎であれば問題ありませんが、自転車や徒歩の場合、雨や強風など悪天候での送迎が大変です。
夏の暑さにも、冬の寒さにも耐えながら、送迎をしなくてはいけません。
また、兄弟や自分が体調を崩した時、代わりに送迎や世話をしてくれる方がいればいいのですが、ワンオペ育児をしている方は、そうはいきません。
送迎の場合は、幼稚園に通う子どものことだけでなく、兄弟や家族の健康状態にも左右されてしまうことはデメリットといえます。
車・自転車・徒歩送迎がおすすめの家庭は?
- 預かり保育の利用を予定している方
- 子どもの園の様子が気になる方
園の送迎はご家庭にあった方法でじっくりと検討しましょう
今回は、幼稚園の通園方法について、園バスの利用がいいのか、送迎がいいのか、両方のメリット・デメリットについて紹介しました。
園バスは、保護者の負担が少なく、生活リズムも整いやすいことからおすすめの通園方法ですが、時間の融通が利きにくいことはデメリットとして挙げられます。
一方の送迎は、送り迎えの負担が大きくなりますが、子どもの園の様子を見られるので、幼稚園生活に不安がある方におすすめの通園方法といえます。
それぞれ、メリット・デメリットがあるので、自分に合った方法をじっくり検討しましょう。