幼稚園でよくある子供同士のトラブル!幼稚園での対処法と親がすべきこと

幼稚園でのトラブルと対処法

幼稚園に通っているとよく耳にする子ども同士のトラブル。

幼稚園のトラブルなので、親としてどう対応していいのか悩む方も多いのではないでしょうか?

けんかをしたり、友だちが遊びにいれてくれなかったり…子どもから幼稚園でのトラブルを聞くとお友だちと上手くいっていないのでは…と不安になりますよね。

ここでは、幼稚園教諭の経験から、幼稚園でよく起きる子どもたち同士のトラブルの内容や園での対処法、親としてどのように対応すればいいのかをまとめてご紹介していきます。

幼稚園の子ども同士のトラブルでお悩みの方はぜひ読んでみてくださいね。

幼稚園でよくある子ども同士のトラブルとその対処法

友だちに叩かれた、噛み付かれたなど手が出てしまうトラブル

特に年少クラスで多いのが、叩かれた、噛み付かれたなど手が出てしまうトラブルです。

保育中は必ずといっていいほど…このトラブルに遭遇します、そのくらい日常的に起きているトラブルです!

3歳~4歳にかけては、言葉の発達が著しく、表現が豊かになって自分の思いや要望を言葉にしてはっきりと相手に伝えることができるようになる一方で、まだ上手く伝えることができない場面もあります。

なかなか相手に伝わらない、分かってくれない、思い通りに行かない状況で突発的に噛み付く、叩くといった行動に出てしまうことがあります。

友達に叩かれた!などの手が出てしまうトラブルは幼稚園ではどう対応する?

そのようなトラブルがあった場合、年少組の子どもたちはまだ自分たちで解決できません。

そこで、先生が間に入り、子どもに状況を聞いた後で、手が出てしまった子に対しては、「○○ちゃんね、叩かれてとても痛かったんだよ。見て、叩かれたところ赤くなって痛そうだよね。」と、相手が痛い思いをしている事を伝え、手が出てしまったことに対して謝るよう声を掛けていきます。

そして、再発防止のため、「お友だちがお話聞いてくれなかったときはどうすればいいかな?」と、同じ状況ではこれからどうすればいいかを一緒に考えて、もう噛んだり、叩いたりしないように約束していきます。

友だちに仲間はずれにされた、嫌なことをされた言われるトラブル

年中、年長組になると増えるのが、友だち関係のトラブルです。

仲間に入れてくれない、一緒に遊ぶのを拒否された、嫌なことをされたというトラブルも毎日何度も何度も起きています…。

子どもの気持ちは変わりやすく、さっきまで仲良く遊んでいたのに急に遊びたくないと言ったり、友だちを仲間はずれにしたり…。

相手が嫌いなわけでも、何か嫌な事をしたわけでもなく、その日の気分で決めていることもあります。

相手の気持ちを深く考える力がまだ乏しいため、そのような行動を平気でしてしまうのですが、仲間はずれにされてしまった子は、深く傷つきますよね。

仲間外れにされてしまった際に幼稚園ではどう対応する?

幼稚園では、トラブルがあった場合、自分たちで解決出来そうであれば、側で子どもたちの様子を見守ります。

なかなか解決できない場合や、子どもが助けを求めた場合は、仲間はずれにした、一緒に遊んでくれなかった理由を聞いて、「○○くんは、お友だちに遊ぼう!って言っても聞いてもらえなかったり、無視されたりしたらどんな気持ちになる?」と、相手の気持ちを考える時間を作って十分に話をした後、子ども同士で解決できるよう手助けします。

「バカ」「あっちいけ」など…友だちに乱暴な言葉を使う子もいます。

言葉の意味もきちんと理解せずにふざけて言っている場合は、言葉の意味をきちんと伝えて相手が悲しい気持ちになるのでそのような乱暴な言葉を使わないように伝えます。

意図的に言っている場合は、どうしてそんなことを言ったのか理由を聞いて(○○ちゃんが先にいじわるしたから、お話聞いてくれなかったから…など)問題を解決してから、乱暴な言葉は使わずに、落ち着いて話をしていくように促します。

幼稚園でのトラブルは親はどこまで介入する?

幼稚園で友だち同士のトラブルがあったと子どもから聞いたときに、親としてどう対応したらいいのかどこまで介入すべきか悩みますよね、

ここでは、トラブルが複雑になってしまう前に早い段階で対応し、解決できるようなおすすめの対処法をご紹介していきますので参考にしてみてください。

最後までゆっくり話を聞く

まずは、当たり前の事ですが、話をゆっくり聞くこと、辛い気持ちや悲しい気持ちを受け止めることです。

友だちが叩いた、噛んだ、仲間に入れてくれなかった、嫌なことを言われたと聞くと親としては心配で、いじめられているのではと…心配になると思います。

その気持ちは一旦ぐっと堪えて、トラブルの状況や、子どもの気持ちを、心に寄り添いながらゆっくり聞いていきましょう。その時に注意するポイントが、相手の子が悪いなど、どちらかが悪いと早々に決め付けないことです。

子どもの話を最後までよく聞き「もしまた嫌なことを言われたら、悲しい気持ちになるからやめてってお友だちに言ってごらん」「もし、お友だちがお話聞いてくれなかったら、先生に一緒にお話してってお願いしてみようね」など対処法を子どもに伝える、話し合うことが大切です。

1回限りのトラブルの場合は様子を見てみましょう

子ども同士、お互いに問題があってトラブルになってしまう事もありますし、相手の子が一方的に暴力を振るった場合もあります。

1回限りのトラブルで、子どももあまり気にしていないようであれば様子見でいいと思います。

親は子供同士のケンカは心配!子供の成長のためにぐっと堪えることも必要

子ども同士のトラブルは毎日起きているもので、子どもの気分やその時の雰囲気で突発的に起きた可能性もあります。

親がオーバーに反応してしまうと、それまであまり気にしていなかった子どもまで、トラブルを気にして不安に思ってしまう事も…。

子ども同士のケンカは、子どもたちの心の成長のためにも必要なものです。

心配な気持ちはぐっと堪えて、様子を見ていきましょう。

繰り返し同じトラブルになっている場合や、子どもが気にして登園を渋るようになった場合、先生の見えないところでトラブルが起きていた場合は注意が必要です。

先生に直接確認する

先ほど、注意が必要とお伝えした、繰り返しのトラブル、子どもが精神的に大きなダメージを受けている、先生がトラブルを把握していないといった場合は一度担任の先生に相談しましょう。

子どもから聞いた話だけでは、トラブルの詳細が分からない場合もあり、家でもなんて声掛けしていいのか分からないこともありますよね。

先生も子ども同士のトラブルは日常茶飯事で全てを親御さんに話すわけではありませんが、トラブルの仲裁に入って子どもたちからよく話を聞き、内容を把握し、繰り返し同じトラブルが起きている場合は日々、注意をして見ています。

子供が楽しく園生活を過ごせるように気になることは遠慮せず連絡しておきましょう

幼稚園では、自分の気持ちを正直に話せなくても、家に帰って家族には本音を話していることもあります。

連絡し、伝えてもらう事で、幼稚園での対応や声掛けも工夫することができ、問題がスムーズに解決できることもあります。

「こんなことで先生に連絡するのは迷惑では…」「神経質な保護者だと思われたくない…」と相談を遠慮する親御さんも多いのですが、子どもが楽しく幼稚園に通うことが何よりも大切なことです。

相談をしなかったため、問題がより長期化し、複雑になる場合もあります(先生に見えないところで意地悪をするトラブルは特に…)。

普段から、先生に気軽に相談できるような関係作りを心がけていくといいと思います。

おもちゃの取り合いをする子供

子供はトラブルを解決しながらコミュニケーションの力を身につけていきます

幼稚園でのトラブルは日常的に発生し、子ども同士のケンカや友だちと意見が合わないなど…さまざまなトラブルや衝突を経験し、解決しながら子どもたちはコミュニケーションの力を身につけていきます。

子どもからトラブルがあったと聞き、心配になる気持ち、不安になる気持ちは親として当然のこと。しかし、時には見守ることも大切です。

トラブルが長期化しないように、状況が複雑な場合は早めに先生に連絡を取り、子どもが楽しく幼稚園に通える環境づくりを整えていきましょう!