子供が幼稚園に行きたくないと言った時、親はどう対応すればいい?

幼稚園に行きたくない子供

子どもが幼稚園に行きたがらない時、無理にでも連れていくべきか、それとも本当に休ませるのか対応に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

入園当初に多い、子どもの登園拒否ですが、園生活に慣れた頃や年中や年長クラスになっても登園を嫌がる場合は、何か原因があるのか、登園拒否が長引かないか不安になりますよね。

今回は、子どもが幼稚園に行きたがらない時にどのように対応したらいいのかその対処法についてご紹介します。

また、幼稚園教諭の経験から子どもが登園を嫌がるときに、幼稚園や担任の先生にどのように伝えたらいいのか園への相談・連絡方法についても合わせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

子どもの登園拒否は無理やり連れて行くべき?休ませていいの?

お子さんが「幼稚園に行きたくない」と言った時、どのように対応していますか?

多くの方が登園を嫌がる子どもを何とか説得したり、泣きながらバスに乗せたり……あの手この手で登園させているでしょう。

子どもが幼稚園に行きたがらない時は、無理に行かなせない、休ませるという選択肢もあります。

体調不良でもないのに、休ませて大丈夫?と心配になる方もいらっしゃいますが、1日~数日休むことで子どもの気持ちが切り替わり、登園拒否が長引かずに済むこともあります。

子どもが登園を嫌がったら、まずは理由を聞き、子どもの気持ちに寄り添うことを心がけましょう。

時間がなく、ゆっくり話を聞いてあげられない時は、10秒でも20秒でも…子どもを抱きしめてあげるだけでも大丈夫です。

そして子どもや家庭の状況によって、休む休ませないを判断しましょう。

登園を嫌がる原因によっては、園や担任の先生と連携を取り、できる限り早く解決する必要があるため、園への連絡は忘れずに行いましょう。

登園拒否でお休みするときの園への連絡方法は?

「幼稚園に行きたくない」という理由で幼稚園を休ませるときは、本当のことを伝えるべきか体調不良と伝えるべきか悩む親御さんも多いのではないでしょうか。

登園を嫌がってお休みする場合は、子どもが登園を嫌がっていること、具体的な理由(分かる範囲で)、子どもの様子などきちんと幼稚園や担任の先生に伝えましょう。

先ほどもお話しましたが、幼稚園での出来事がきっかけとなって登園を嫌がっている場合は、先生に早めに相談することで問題が長引く前に解決できる可能性があります。

幼稚園での出来事ではなく、家庭環境の変化で不安定になっている場合も、事情を話しておくことで、幼稚園や担任の先生が、子どもの精神的不安定な状況を理解し、声掛け・働きかけを工夫し、フォローしてくれます。

電話・連絡ノートなど、詳しく状況が伝達出来るツールを利用し、お休みの理由を話しましょう。

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年少・年中・年長クラスの子どもが登園を嫌がる理由と対処法

子どもが登園を嫌がる原因はさまざまです。

ここでは、年少・年中・年長クラスでよく見られる子どもの登園拒否の原因や対処法についてお話しします。

【年少・年中・年長クラスの共通】体調が悪い

発熱していなくても、体調を崩す前兆として、何となく体調が悪いこともあります。

食欲がなかったり、ぐったりしていたり、いつもと様子が違ったら無理せず休ませるようにしましょう。朝登園を嫌がっていたけれど、熱もないため、登園させたら幼稚園に着いて発熱した、嘔吐したというケースも多くあります。

年少児では、体調が悪くても上手く言葉で表現できない場合も多いため、特に注意が必要です。

【年少クラス】園生活に馴染めない、ママと離れるのが寂しい

年少児に多いのが、なかなか園生活に馴染めない、ママと離れるのが寂しいという理由です。

長期連休や週末後に必ず登園を嫌がるという子もいるでしょう。

まずは、スキンシップをとって子どもの想いを最後まで聞くこと。具体的に園生活で不安を感じていることがあれば、連絡ノートなど利用して担任の先生に伝えましょう。

「こんなことで連絡していいの?」と遠慮してしまうママも多いですが、園生活に慣れるまでは子どもの不安を取り除き、安心して生活できることが第一。どんな小さなことでも、先生に相談し、子どもの様子を共有し、サポートすることが大切です。

長期連休後は、登園を嫌がり泣いてしまう子が多く、再び幼稚園に慣れるまでの期間は個人差があります。

夏休み後に1週間以上、登園を嫌がっているなど、登園拒否が数日では終わらず長引いている場合、一度お休みさせることで気持ちが落ち着くことも……!

一度休ませたら、休み癖がつきそう…と心配する親御さんもいますが、1日休んだら明日は元気に行くなど事前に約束しておくといいでしょう。

【年中・年長クラス】友だちとのトラブル・行事への不安

年中・年長児に多いのが友だちとのトラブルや行事への不安です。

友だちとのトラブルは「仲間に入れてもらえなかった」「嫌なことを言われた」「先生の見ていないところで叩かれたり、蹴ったりされた」など、さまざまですが、トラブルが何度も続き、自分で解決できずに困っている可能性があります。

先生も全てのトラブルを把握できているわけではないため、友だちとのトラブルは早めに相談し、園生活でもフォローしてもらえるようにしておくと子どもが安心して登園できるようになるでしょう。

また、年長児では、発表会や運動会など大きな行事の前に緊張や不安・プレッシャーから登園を嫌がる、精神的に不安定になる子もいます。

「練習頑張ってね」「楽しみにしているね」といった励ましの言葉が、逆効果となりプレッシャーを感じてしまう子もいるため行事前に突然登園を嫌がるようになった場合は、先生に相談しながら1日でもお休みして気持ちを切り替える、リフレッシュする時間を持つことも大切です。

幼稚園でのトラブルと対処法

まとめ

今回は、登園を嫌がる子どもを休ませていいのか、その対処法や園への連絡方法についてお話しました。

「どんなに嫌がっていても幼稚園は休んではいけない」と思っている親御さんもいらっしゃいますが、状況によってはお休みして子どもの気持ちを落ち着かせることも大切です。

子どもが登園を嫌がる理由はさまざま。すぐに気持ちが切り替わる事もあれば、長期間続く場合もあります。

子どもが幼稚園って楽しい、行きたいと思えるよう、日ごろから園生活や友だち・先生について親子で話し、共有しておくことで、登園を拒否したときに対応や声かけも変わってきます。

園の様子があまり分からない方は、お子さんと幼稚園について話をすることからはじめてみましょう。