幼稚園生活で多くの親御さんが気になる3つのこと

幼稚園に通う子供いよいよ始まった幼稚園生活。

今日はどんなことをしているのだろう、お友だちや先生と仲良く過ごせているのだろうかなど、目に見えない幼稚園生活のことは気になることがたくさんあると思います。

こんなことを先生に相談してもいいのだろうか…と悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで親御さんから相談されることが多かった幼稚園生活で気になるの3つのこととその対処法を元幼稚園教諭の目線からお伝えしていきます。

1.給食やお弁当のことについて

好き嫌いが多い、食事に時間がかかる、給食を嫌がる、座って落ち着いて食事ができないなど内容は様々ですが、子どもの食事に関しては日々悩みが尽きないものです。

その中でも好き嫌いが多く、園では残さず食べているのか心配という相談が多く寄せられます。

お弁当の心配をなくすために親が出来ること

お弁当の場合、始めは好きなものを入れて完食できるようにするといいでしょう。

無理に嫌いなものを入れるとお弁当の時間が嫌になってしまうことがあるので、始めのうちは好きなものをメインにいれてもらうようお願いする幼稚園が多いと思います。

園生活やお弁当に慣れてきたら、少しずつ苦手なものも混ぜてもいいでしょう。

家では絶対に食べなかったものが、幼稚園では食べるようになったというケースも多くあります。

お友だちが自分の苦手なものをおいしそうに食べていたから、食べ切ったことで先生が褒めてくれたからなど理由はいろいろありますが、環境が変わったことがいい刺激になっているようです。

偏食のある子供

給食の心配をなくすための声かけ

給食の場合はお弁当のように中身を変えることができません。

園や先生の方針によって違いもありますが、苦手なものは無理に食べさせず様子を見ることが多いかと思います。

先生も声掛けや環境を工夫するなど、苦手なものが少しずつ食べられるように働きかけてくれますが、完食しないといけないプレッシャーから…給食が嫌で幼稚園に行きたくなくなってしまう子もいます。

子どもから話を聞く、先生に給食の様子を直接聞いてみるなど、状況を把握しながら給食嫌いにならないように気をつけていきましょう。

事前にメニューが分かる場合は、毎日子どもとメニューの確認をして給食の時間を楽しみに変えていくのもおすすめです。

食事に時間がかかる場合の対処法

おやつはあっという間に食べてしまうのに、食事になると時間がかかりいつまでたっても片づけができないといった悩みは多く、幼稚園では時間内に食べ切ることができているのか心配な方が多いのではないでしょうか。

幼稚園では決まった時間に昼食をとり、食後はクラスでの活動や自由遊びの時間になります。

食事に時間がかかってしまう子は、お弁当の場合は少し少ないかな…と思うくらいの量を目安に持っていき、時間内に食べきることを目標にしましょう。

フルーツやゼリーは手軽にすぐ食べることができるので毎回入れておくといいかもしれないですね。

野菜の好き嫌いがある子供

2.友だちとの関わりやトラブルについて

食事の次に相談が多いのが友だちとのトラブルです。

特に年少さんは、自分の思いを言葉にして表現することが難しく、思い通りにいかず手が出てしまいトラブルになってしまうことも…。

思い通りにならないと友だちを叩いてしまう、かんしゃくをおこしてしまうなど、友だちとの関わりで心配事がある場合は事前に担任の先生に相談しておくといいでしょう。

幼稚園でトラブルがあった場合の対処法

言葉で表現する力は徐々に身に付いていきますが、自宅でも手が出てしまったときには「叩かれたらママは痛くて悲しい気持ちになるよ」「どうしたの?ゆっくりでいいから教えてね」など相手の気持ちを理解し、焦らず落ち着いて表現できるように声を掛けて見守っていきましょう。

園でトラブルがあった場合は先生が間に入り、トラブルの原因を探って解決できるよう手助けしていきます。

友だちと上手く関われない、トラブルが絶えないといった場合、性格や発達段階、園の環境によっても原因や対処法が異なります。

気になることは自宅での様子も含め、先生と連絡相談して連携をとり、怪我や登園を嫌がるなどの問題につながる前に早めに解決できるといいですね。

言葉遣いが悪い子供

友達との関わりで心配ごとがあれば早めに担任の先生に伝えておきましょう

友だちとの関わりでは、子ども同士のけんかで怪我をして帰ってきた、先生の見ていないところで友だちから叩かれているようだ…など受ける側のトラブルもあります。

先生も子どもたちの様子を注意深く見ていますが、気付かないところでトラブルが起きている可能性もあります。

特定の友だちから受けているということであれば、担任の先生に早めに伝えて幼稚園で対応してもらいましょう。

担任の先生も注意して見てくれますし、担任の先生以外でも職員同士連携してトラブルや怪我を未然に防ぐよう動いてくれます。

問題が長期化すると解決にも時間がかかってしまう可能性がありますので、遠慮せずに相談、確認をしましょう。

3.幼稚園での活動、行事について

幼稚園の活動、行事の練習に子どもがついていけない、参加を嫌がっているといった悩みもあります。

年中、年長組になってくると活動の幅も広くなり、鍵盤ハーモニカや、運動遊びでは縄跳びや鉄棒など技術が必要になる遊びや活動が増えてきます。

できる、できないには個人差があり、子どもの発達段階によっては難しいものもありますが、周りができているのに自分だけできていない状況や、上手にできず恥ずかしい思いをした経験は子どもの記憶に残り、そのことが原因で登園を嫌がってしまう子もいます。

苦手な活動がある場合は自宅で練習をしてみよう

苦手意識を持っている活動があるようであれば、どのように幼稚園で活動を進めているのか子どもや先生に確認し、自宅で練習しておく方法がおすすめです。

注意したいポイントは無理に練習させないということです。

練習や働きかけが逆効果になってしまう可能性があります。子どものやる気をアップさせてから行うようにしましょう。

園生活で気になることがあれば早めに相談しておきましょう

子どもの幼稚園での様子は直接見る機会が少なく、気になることがたくさんあると思います。

心配なこと、気になることは先生に相談することが一番ですが、あまり頻繁に相談するのは…とためらう方も多いのではないでしょうか。

友だちとのトラブルなど、怪我につながりかねない問題は早めに相談して子どもが安心して楽しく通える環境を整えてあげたいですね。