入園前のトイレトレーニングに行き詰まったら!トイトレが進む少しの工夫と効果的な方法

トイレトレーニングをする子供

幼稚園の入園前に欠かせないトイレトレーニング。

焦る気持ちとは裏腹になかなか思うように進まず、お困りの親御さんも多いのではないでしょうか?

今回は、幼稚園教諭の経験から、入園前のトイレトレーニングの効果的な方法・ポイント、入園後もオムツが必要になった場合の対応など、トイレトレーニングのお悩みを解決できる内容をお伝えしていきます。

トイレトレーニングに行き詰っている方は、ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね。

入園前までにオムツが取れていないとダメ?

入園前までにトイレトレーニングを終わらせたい、オムツが取れて自分でトイレができるようにしたい、そう思ってトイレトレーニングに励む親御さんがほとんどかと思います。

しかし、「そもそも、入園前までにオムツは必ず取れていないとダメなの?」「本当にみんなオムツがしっかり外れている?」と気になる方も多いのではないでしょうか?

多くの幼稚園では入園説明会で「入園前までにトイレトレーニングを完了してください」「自分で排泄ができるようにしましょう」などの説明があります。

入園願書にオムツが取れているかどうか記入する園もありますよね。

幼稚園によっても、トイレトレーニングへの考え方に差がありますが、入園前までにトイレトレーニングを完了することは、一つの目標・目安として捉えるといいでしょう。

3歳までの子どもの発達には大きな個人差があり、特に早生まれの子は3歳になってすぐに入園となるため、トイトレが終わらない子も多くいます。

クラスに何人かは、オムツが取れていない子や頻繁にお漏らしをしてしまう子もいるため、トイレトレーニングが終わらないことに関してはあまり心配しすぎないようにしましょう。

トイレトレーニングを進めるちょっとした工夫と効果的な方法

「トイレトレーニングを始めてみたけど、なかなか進まない」「順調に進んでいたかと思ったら急にトイレを嫌がるようになった」など、トイレトレーニングの悩みはさまざまです。

ここでは、これからトイレトレーニングを始める方はもちろん、上手くいかない時や行き詰った時にもう一度見直して欲しいポイントも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

トイレトレーニングを始めるタイミングを探しておこう

トイレトレーニングがなかなか進まない場合や、トイレを嫌がる場合は、トイレトレーニングを始めるタイミングに問題がある可能性もあります。

育児書を見て月齢と照らし合わせたり、周囲の話を聞いて「うちの子も始めなきゃ」と、急いで始めたりしていませんか?

もちろん、育児書に書かれたトイレトレーニングに適した年齢も、ママ友から聞く情報も必ずしも間違いではありません。

しかし、3歳以前の子どもの心と体の成長は個人差が大きいもの。

まずは、トイレトレーニングをスタートできる、子どもの発達を見極めることが大切です。

他の子や家族がトイレに行くのを見てトイレに興味を持ち始めた、排泄の感覚が長くなってきた、「ママ、うんち出た」など排泄のタイミング教えてくれるようになったなど、子どもの言葉や表情、様子など変化をよく観察し、トイレトレーニングを始めるきっかけを探しましょう。

トイレトレーニングは、親の根気も必要ですが、何よりも子ども本人のやる気や興味・関心が大切です。

なかなかきっかけが掴めないときには、トイレに興味を持てる絵本やアニメーションを導入し、興味・関心を持つきっかけを作るといいですね。

トイレに行く習慣をつけよう

子どものおしっこが出やすいタイミングは、朝起きた時やお昼寝後、おやつやご飯を食べた後(水やお茶など、水分補給をした後)です。

生理的におしっこにいきたくなるタイミングを見計らって、トイレに行くよう声をかけましょう。

「トイレに行こう」と単調に声をかけるだけではなく、

「ママがトイレに行きたくなっちゃったんだけど、一緒に行かない?」「トイレでうさぎさんがかくれんぼしているみたいだよ!いっしょに探しに行こう!」

など、声掛けをするのも効果的です。

環境作りにちょっとした工夫をするだけでも、子どもはトイレに関する抵抗がなくなり、まるで楽しい場所に行くかのような気持ちでトイトレがスタートできます。

子どもが生理的におしっこに行きたくなるタイミングを把握しながら、トイレが楽しくなる声掛けをして相乗効果でトイレトレーニングを進めていきたいですね。

嫌がるときは無理をしないことも大切ですが、起きてすぐ、食事の後、お出かけの前など子どもが生活習慣として取り入れやすいタイミングをもう一度見直してみましょう。

自宅以外でもトイトレ!園庭開放や祖父母の家など…環境を変えてみよう

失敗しやすいトイレトレーニングは、まず自宅で実践している方がほとんどだと思いますが、環境をがらりと変えることもおすすめです。

幼稚園では、子ども向けのイラストがついたトイレや子ども用の小さな便器を利用できます。

自宅のトイレとはまた違った環境に、急に興味を持つ子もいます。

嫌がる場合は無理に入らないようにしながら、まずは園庭開放でトイレを利用してみる・見学してみるのもおすすめです。

また、友だちのお宅や祖父母宅に遊びに行った時にトイレへ行ってみると、環境が変わることで急に興味を持つこともあります。

自宅でのトイレトレーニングが進まない時に試してみるといいでしょう。

1回の成功体験や興味・関心が湧いた体験をきっかけに、トイレトレーニングがスムーズに進むこともあります。

トイレトレーニングをする子供

トイレトレーニングが終わらずに入園を迎えてしまったらどうすればいい?

トイレトレーニングを頑張ったけれど、入園前に間に合わなかった、そんな時でも心配せずに対応できるよう、具体的な対処法についてお話します。

まずは、入園前面談や家庭環境調査票などがある場合、トイレトレーニングの状況を幼稚園側にしっかり伝えましょう。

出来ること、出来ないことなど細かく書くことで担任の先生も入園後にスムーズに対応できるようになります。

オムツや着替えを持参するのかなど、細かいことは園によって異なるため、事前に必ず話し合い、準備を整えて登園できるようにしたいですね。

また、親の心配は子どもにも伝わるため、過剰に心配しないことも大切です。

事前準備を整え、入園後も先生と連絡を取り合いながら、トイレトレーニングを進めていきましょう。

幼稚園の面接準備

まとめ

今回は、入園前のトイレトレーニングについてお話しました

入園前までにオムツを取ることは、一つの目安ですが、発達の個人差が大きい入園前の時期はトイレトレーニングの完了が難しい場合もあります。

現在行っているトイレトレーニングが子どもに合っているのか見直し、思うように進まない時には一旦お休みしながら、焦らず地道に進めていきましょう。

トイレトレーニング方法にお悩みの方は、記事を参考にぜひ明日からの生活に取り入れてみてください。