幼稚園の入園面接は子どもにとっても親にとっても初めてのことで「どんなことをするの?」「事前に家で練習しておくべきことは?」「当日の服装や注意点は?」など、気になることがたくさんあるのではないでしょうか。
子どもが入園後に楽しく園生活をスタートするためにも、幼稚園の入園面接は大切なステップです。
今回は元幼稚園教諭の目線から、幼稚園面接について、その内容や子どもが緊張しないコツ、当日の服装まで幅広く解説していきます。
入園面接に向けて少しずつ準備を進めていきたい、詳しく知って安心して迎えたいという方は是非、最後まで読んで参考にしてくださいね。
目次
幼稚園の入園面接とは?その内容は?
幼稚園の入園面接とは、有名私立幼稚園等で行われる受験要素の強い入園面接と入園願書を提出し、入園がほとんど決定している子どもとその親を対象にして行う入園面接があります。
願書提出後に行われる入園面接に関しては、子どもの発達状況や性格などを入園前に把握するために行われます。
情報確認の要素が強く、幼稚園の教育方針や入園後の園生活の内容も合わせて確認します。
親子で一緒に面接する場合や親だけ、子どもだけの面接、また個人面接と集団面接があり、面接を行う環境にも違いがあります。
子どもに対しては、自分の名前を言う、先生からの簡単な質問に答える(好きな食べ物、色、遊びなど)、椅子に座って先生が読む絵本を見る、簡単なゲームを行う(絵合わせやクイズなど)など、子どもが楽しく先生とやりとりができるような面接内容が多いでしょう。
一方で親に対しては、子どもの発達面や性格、教育方針や園生活に求めていることなど、子どもの現在の様子について聞かれる場合があります。
園によって親への面接内容もさまざまですが、よくある入園面接の質問内容をご紹介します。
よく聞かれる5つの質問
- 子どもの発達状況(オムツが外れているか、衣服の着脱ができるか、言葉の発達に遅れがないかなど)
- 子どもの食事について(食物アレルギーの有無、好き嫌い、座って落ち着いて食事ができるかなど)
- 子どもの得意なこと・不得意なこと(運動面や遊び)・性格
- 幼稚園の志望理由
- 幼稚園に希望すること
子どもの発達面では、オムツが外れているかどうか、衣服の着脱ができるか、落ち着いて座って食事が取れるかなど生活習慣がきちんと身に付き、身の回りのことが一人でできるか確認します。
また、お子さんの性格を知り、入園後の対応に役立てるために、興味関心を持っていることや得意不得意、子どもの性格(大人しい、活発、人見知り、目立ちたがり)なども合わせて確認します。
幼稚園の志望理由や、幼稚園生活に求めていることも聞かれるため、入園面接前は園の教育方針を再度確認し、質問にスムーズに答えられるようにしておくと安心ですね。
入園面接に子どもが緊張せずに参加できるコツは?
入園面接前はその準備や、いつもと違う環境に緊張するお子さんがたくさんいます。
入園面接で泣いて参加できなかった…緊張のあまり一言も話せなかった…母子分離ができなかった…といったトラブルを回避するためにも、緊張せずに参加できる環境つくりを工夫する必要があります。
ここでは、入園面接前に行いたい緊張が解けるコツをご紹介します。
入園面接の練習は遊びの延長戦で!楽しく行いましょう
入園面接を完璧にこなそうと肩に力が入り、名前の練習や質問を1日何回も繰り返したり、上手にいえるまで練習を続けたり、まるで特訓のようになっていませんか?
お子さんにとって、そのような練習は面接当日に逆効果になってしまう可能性があります。
名前の練習や質問は、インタビューごっことして行う方法がおすすめです。
一方的ではなく役割交代をしながらパパママもインタビューを受ける側に回ると子どもは楽しくて大喜びです。
入園面接も子どもにとっては、遊びの延長戦のような気軽な気持ちで参加できるよう、楽しく練習することを心がけましょう!
表情に注意!親の緊張が伝わらないようまず自分がリラックス
入園面接の前は、子どもだけでなく何より親が緊張します。
「わが子は上手くできるだろうか」「どんなことを聞かれるんだろう」考え出したらキリがないほど、次から次へと心配事が頭をよぎります。
そんな親の緊張は子どもにすぐ伝わります。
ママが何か考えている、今から何が始まるのか不安……と子どもの不安や心配をあおってしまわないよう、笑顔を心がけ、いつも通りの会話をし、親の緊張が伝わってしまわないよう気をつけることが大切です。
まずは、自分の表情をチェックし、親子でリラックスして参加できるように心がけましょう。
前日は普段通りの生活を送りましょう!
「明日は入園面接があるから早く寝ようね」「明日は入園面接があるから頑張ろうね」など、明日は大事な事が控えているから……と声掛けする方も多いはず。
しかし、子どもの緊張を解くためには、普段通りに生活し、必要以上の声掛けをしない生活を送りましょう!
幼稚園の入園面接は親子共々緊張しますよね。
入園面接は、幼稚園側がこれから入園する子どもたちの様子を知るために大切な時間ですので、できる限り自然ないつも通りの様子で参加できるよう、環境つくりを心がけましょう。
幼稚園の入園面接、持ち物や服装は?
入園面接当日の持ち物や服装が気になる方も多いでしょう。
ここでは入園面接当日の持ち物や服装についてお話します。
入園面接の持ち物
入園面接の持ち物に関しては、各園で通知があるかと思いますが一般的に必要な持ち物についてお話します。
- 願書等、必要書類
面接日当日に願書を提出する場合は願書を忘れずに持っていきましょう。
その他提出書類も記入漏れがないように注意が必要です。
- 筆記用具
書類の記入漏れがあったときにすぐに書けるよう筆記用具は持って行きましょう。
待ち時間など、子どもが退屈した時のお絵かきグッズとしても役立ちます。
- 親・子どものスリッパ、上履き
- 子どもの着替えや飲み物
慣れない環境でお漏らしをしてしまう可能性も……。
のどが渇いたときにさっと水分補給ができるように飲み物も持っていくといいでしょう。
- 一口サイズのおやつ
園内で食べることは禁止されている可能性がありますが、中途半端な時間帯でお腹が空きそうな時、子どもがぐずった時対策で、向かう道中で口にする食べ物も持っていくといいでしょう。
- エコバックなど、種類や配布物を入れるバック
面接当日に配布物がある場合は、すぐにしまえるように大きめのバックを持って行きましょう
入園面接の服装
入園面接の服装は、その園によって基準が違うため、先輩ママや園庭解放などで情報収集を行うといいでしょう。
一般的には、カジュアルな服装は避け、フォーマルな格好か清潔感のあるきれいめの服装が適しています。
スーツやフォーマルな服装がすぐに用意できないという方は、落ち着いたカラーのトップスとスカート・ワンピースにジャケットを羽織った服装がおすすめです。
園によっても違いがありますが、上下スーツで行ったらかっちりしすぎて浮いたしまった……普段着でも大丈夫と聞いたからカジュアルスタイルで行ったらみんなきれいなスカートやワンピースを着ていて恥ずかしかった……といった失敗談もよく耳にします。
清潔感のあるきれいめの服装であれば、総合的に見て周りから浮くこともなく、幼稚園の先生方にも良い印象を与えます。
事前に入園面接の雰囲気をリサーチしつつ、清潔感ある服装を心がけましょう。
まとめ
今回は入園面接について、その内容や服装・持ち物、緊張しない過ごし方まで幅広くお伝えしました。
入園面接は、緊張しますがお子さんが入園前に先生と触れ合い、お子さんの情報交換を行う大切な時間です。
リラックスしてなるべく普段通りの様子で参加できるよう面接前の環境作りにも注意しましょう。