幼稚園・保育園で我が子が意地悪をしていたら!トラブルを起こした時に親がとるべき行動

園でのトラブル

幼稚園や保育園から我が子の意地悪やトラブルの報告を受けて、どうしたらいいのかお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか?

子ども同士のトラブルは、幼稚園や保育園ではよくある話ですが、我が子が当事者になった場合に、相手の親御さんへの対応や子どもにどう話してトラブルを解決していくかなど悩みは尽きないものです。

ここでは、幼稚園や保育園でのトラブルについて、幼稚園教諭の経験からトラブルが起きてしまったときにどのように対応したらいいのかそのポイントをお伝えしていきます。

子ども同士のトラブルでも放っておくとそのうち大きな問題に発展する可能性もあります。

早めに対処し、園生活を親子で楽しめるよう、ぜひ記事を最後まで読んで参考にしてくださいね。

保育園や幼稚園でよく起こるトラブルの原因は?

保育園や幼稚園でよくあるトラブルをお伝えしていきます。

まずは、トラブルの原因を把握することが大切です。

おもちゃや遊具の取り合い

幼稚園の年少組や保育園の2~3歳クラスで多いのが、おもちゃや遊具を取り合うケンカやトラブルです。

自分の思いや意見を上手く言葉にして伝えられなかったり、双方の意見をまとめることが難しかったりする時期は、同じおもちゃを取り合う、遊具の順番でけんかになるトラブルが頻繁に発生します。

思い通りにならずに、手が出てしまい、相手の子が怪我をしまうこともあるでしょう。

突発的なケンカやトラブルですぐに解決できることもあれば、特定の子ども同士でトラブルが長期化することもあります。

後者の場合は問題の根本を解決するためにも、特に対処法に気をつける必要があります。

友達関係のトラブル(仲間はずれなど)

年中・年長児には友達関係のトラブルも増えてきます。

「いつも仲間に入れてもらえない」「一緒に遊んでいる時にいじわるをされる・嫌なことを言われた」などのトラブルは、積み重なって子どもが登園を渋ったり、幼稚園嫌いになってしまう原因にもなるため、丁寧に対応し対処していく必要があるでしょう。

自分たちでトラブルを解決する力も徐々に身に付いてくる一方で、自分たちでは解決が難しい場面もあります。

トラブルが常習化した場合には、保育者や保護者が間に入り、原因を突き止め慎重に対応していく必要があります。

噛みつきトラブルの対処法

園トラブルの対応で親が気をつけたい3つのポイント

では、実際に園でのトラブルについて連絡を受けたら、どのように対応していけば良いのでしょうか。

ここでは、連絡を受けた直後から実践したい、子どもや相手の親御さんへの対応3つのポイントについて解説します。

1.子どもから話を落ち着いて聞く

園からトラブルの連絡を受け、動揺して思わず子どもを責めてしまった、一方的に話をしてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか?

先生からトラブルの内容を聞いただけでは、子どもの思いやその背景・過程をすべて理解することはできません。

いきなり怒られたり、一方的な話をされたりしたことで子どもが萎縮してしまい、本当のことを話せなくなる可能性があります。

まずは、トラブルの内容や子どもの思いなど、じっくりヒアリングして、トラブルの本質を見極めることを忘れないようにしましょう。

2.担任の先生と連絡を取り、その後の状況や対応について話を聞く

子どもの話を聞いた上で、トラブルが長期化しないためにも園と家庭で連携を取りながら問題と向き合っていくことが大切です。

トラブルがあった際に、対応を園に全て任せる方や家庭内で全て解決しようとする方がいらっしゃいますが、園と家庭で役割を分担し、問題解決することが、子どもにとっても一番無理のない形でトラブルが解決できます。

子どもにとって、家庭は安心できて、自分の想いをゆっくりと話せる場所です。

保育園・幼稚園でも、子どもたちから丁寧に話を聞き、解決を試みていますが子どもの心の奥にある思いやトラブルの原因が全て把握できないことがあります。

家庭内で、じっくり話を聞き、ヒアリングした内容を伝えてもらうことで、その後の対応や声掛けが変わることもあります。

トラブルがあった後も、家庭内の対応や、園のその後の様子について先生と連絡を取り、再発防止に努めましょう。

3.怪我をさせてしまった場合は謝罪の言葉を伝えましょう

トラブルがあったときに、まず頭に浮かぶのが相手の親御さんへの対応ではないでしょうか。

もしもケンカをしていて、相手の子が怪我を負ってしまった場合には、相手の親御さんに直接きちんと謝りましょう。

顔見知りの親御さんであれば、連絡を取り謝ることができますが、面識がない場合は、先生から連絡を受けたときに相手の親御さんの連絡方法を確認しておくと良いですね。

個人情報の問題や相手の親御さんが謝罪を求めていない場合など、状況によっては連絡ができなかったり、必要なかったりする場合もあります。

その場合には園を通して謝罪の言葉を伝えてもらう、手紙を書いて渡してもらう方法を取るといいでしょう。

園でのトラブルで怪我を負ったときに、どのように感じるかは各家庭で大きく異なります。

「子ども同士のケンカはよくあることで、お互い様だから気にしない」と寛容に受け止める親御さんもいれば「怪我をするほどのトラブルになるなんて……信じられない」と、大きくショックを受け、怒りを感じる親御さんもいるでしょう。

子ども同士のトラブルがやがて親同士のトラブルに発展してしまわないよう、怪我を伴うトラブルに関しては、園に相談しながら慎重に対応することをおすすめします。

ケンカの発端は相手側にあった場合でも、怪我を負わせてしまったことに対してはきちんと謝らなくてはいけません。

子どもと一緒に、相手の親御さんや子どもへ直接謝罪することによって、子ども自身もことの大きさに気付き、どんな理由があっても友達を傷付けてはいけないということを身をもって学ぶ経験にもなります。

子どもの主張を聞き、受け止めながらも怪我を負わせてしまった場合の対応は丁寧に行いましょう。

ママ友との付き合い方

トラブルの連絡を受けた時は落ち着いて!丁寧にトラブルを解決していきましょう

今回は、幼稚園や保育園でトラブルが起きた時の対応についてご紹介しました。

園からトラブルの連絡を受けたときには、動揺してどのように対応したらいいのか迷う方も多いですが、まずは落ち着いて子どもの話を聞くこと、そして相手に丁寧に謝罪することを忘れないようにしましょう。

対応に悩んだ時には、園や先生に相談すると、状況に応じてよいアドバイスをもらえます。

トラブルの対処法に正解はありません。

一人で悩まず、周りの意見やアドバイスを聞きながら、丁寧にトラブルを解決していきましょう。