
入園後すぐに待っているのが幼稚園の役員決めです。
まだ、幼稚園生活にも慣れていない中で、役員を引き受けるには抵抗がある方も多いのではないでしょうか?
幼稚園の役員は「大変そう」「なるべく引き受けたくない」など、ネガティブなイメージがありますが、具体的な活動内容を知っておくことで、いざ役員に選ばれた時にも、安心して活動に参加できます。
今回は、役員の役割や、どのような仕事をするのか、また役員を引き受けるメリットを元幼稚園教諭の目線から具体的に紹介します。
幼稚園入園前に役員について詳しく知りたい方や、いざ引き受けた時に備えておきたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
幼稚園役員の役割と具体的な仕事内容とは
役員の役割と主な仕事内容は、幼稚園によって異なりますが、大きく分けて3つあります。
- 園行事の手伝い
- バザー、懇親会などイベントの企画運営
- 保護者の連絡係、まとめ役
まずは、それぞれの役割と主な仕事内容を紹介します。
園行事のお手伝いはどのようなことをするの?
遠足や運動会・発表会・餅つきなど、幼稚園では一年間を通してさまざまな行事があります。
先生だけでは人手が足りない時に、準備や当日の運営をサポートするのが役員の役割です。
事前に打合せや準備をする場合や、当日に先生から指示がある場合など、事前準備やイベント当日のサポート内容は幼稚園によって違いがあります。
バザー・観劇・懇親会などイベントの運営はどのようなことをするの?
幼稚園主催の行事だけでなく、バザーや観劇・コンサート・懇親会など、役員が中心となって企画・運営を行うイベントもあります。
その中でもメインとなるイベントが、バザーです。
手作り品も販売する場合は、材料の準備や製作、ラッピング・値付けまで、役員が協力し合い、販売品を用意します。
バザー直前は連日、長時間作業に取り組むことも考えられるため、仕事がある方や小さい子ども連れの方は、事前に伝えておくと安心ですね。
保護者の連絡係・まとめ役はどのようなことをするの?
幼稚園や先生と、連絡を取り合うことが多い役員は、保護者からの要望を伝えたり、まとめたりする役割も担っています。
この他にも、卒業アルバムの制作や課外活動の引率、ボランティア活動など、幼稚園によっても活動内容は異なります。
必ずしも全ての活動に参加する必要はなく、臨機応変に対応してくれるため、心配な事がある場合は、事前に相談しておきましょう。
幼稚園役員の主な役職

幼稚園役員が選出された後は、役職を決めます。
基本的に任期は1年ですが、状況により、継続して引き受けるケースもあります。
まずは、主な役職を紹介します。
会長職の具体的な役割
会長職は、基本的に年長組の保護者から選出します。
最も仕事内容が多く、全体を把握する必要があることから、役員経験者が選ばれるケースが多いでしょう。
行事での挨拶や役員会の進行、全体への連絡・指示出しが主な仕事です。
副会長の具体的な役割
副会長は、会長の補佐役として活動します。
バザー・夏祭り・懇親会など役員主催イベントの中心に立ち、企画・運営や役員全体への指示・連絡をする仕事もあります。
書記・会計の具体的な役割
書記・会計は、役員会の議事録作成や費用の管理を行います。
専門的なことは求められませんが、パソコンスキルが必要となる仕事内容もあるでしょう。
バザー・夏祭りなど各行事の担当委員
バザーや夏祭りの担当になると、イベントの企画に始まり、買い出しや手作り品の製作など、準備や当日の運営に携わります。
イベント直前は頻繁に幼稚園に通って準備をすることもあるでしょう。
役職が決まると「どのようなことをやるのか」「他の役員に迷惑をかけてしまわないか」など、不安になる方もいますよね。
どの役職においても、前年度役員からの引き継ぎがあり、先生や経験者のサポートもあるため、あまり心配しすぎないことが大切です。
また、事前に活動内容を確認して、自分が無理なくできる範囲で引き受けることも意識しておくと良いですね。
役員は大変そうに感じられますがやりがいがあります!役員を引き受ける3つの大きなメリット
役員の役割や仕事内容を見て「やっぱり大変そう…」と感じている方も多いでしょう。
しかし、役員の仕事はやりがいもあり、親にとっても子どもにとってもメリットがあります。
ここでは、役員を引き受ける3つのメリットを紹介します。
1.子どもの様子を近くで見られる
役員活動で園行事の手伝いをすることによって、わが子の様子を他の保護者よりも近くで見られます。
行事に一緒に参加できることは、子どもにとっても嬉しいことです!
また、行事以外のときでも、幼稚園に行くたびに普段の活動の様子が見られたり、先生・友だちとの関わりが見られたりと、幼稚園の様子が分かることは、大きなメリットといえますね。
2.ママ友作りのきっかけになる
一年間、役員活動を共にすることでママ同士が交流する良いきっかけにもなります。
一つひとつの行事を成功させることは確かに大変なことですが、共にやり遂げた達成感もあり、任期の終わりが近づくと自然と結束力も生まれます。
同じクラス・学年だけでなく、普段なかなか接する機会がないママとも交流でき、情報交換をしたり、悩みを相談しあったりもできるでしょう。
3.幼稚園の様子が分かり、先生と親しくなれる
役員になると、幼稚園側や先生と話し合い、協力し合うことも多くあります。
幼稚園に頻繁に足を運ぶことによって、先生と話しやすくなり、距離も近くなるため、子どもの様子を聞くことや相談もできるでしょう。
園生活に不安があるママにとっては、先生に直接確認できると安心ですよね。
まとめ
今回は、幼稚園役員の役割やメリットについてご紹介しました。
大変そうなイメージがある幼稚園の役員は「なるべく引き受けたくない……」と思ってしまう方も多いですよね。
しかし、お子さんの様子が近くで見られるなど、メリットもたくさんあります。
初めて役員を引き受ける方や、どんなことをするのか不安に思っている方は、具体的な活動内容を知っておくことで、安心して活動に参加できるはずなので、参考にして頂けたら嬉しいです。