子どもが産まれると、どこかの段階でお子様の将来を考える時が来ます。
幼稚園受験塾を検討している方は早い段階で考えていらっしゃるのだと思います。
今の時代、早期教育が良いとする風潮があるせいか、幼稚園受験塾も増えました。
では、どんなポイントで幼稚園受験塾を選べば良いのか、実際に幼稚園受験を経験した筆者がご紹介していきます。
幼稚園受験塾を検討されているご家庭の参考にして頂けると幸いです。
目次
幼稚園受験では何をするの?
幼稚園受験とはどのような事をするのでしょうか。
子どもに運動や遊びをさせることで、年齢相応の体力や能力があるのかを見ることを「考査」と言い、各園によって内容は異なりますが、幼稚園受験内容は一般的には以下のような項目になります。
- 自由遊び
- 親子遊び
- 指示行動
- 口頭試問
- 運動やリズム
- 行動観察
- 親子面接
生年月日順に組まれた数人の集団で行い、親子または子供だけの行動を先生方が見ておられます。
いつもと違う雰囲気や、親御さんの緊張感を子供たちも感じ取りますが、その中でもいつも通りの親子の姿を見てもらいましょう。
幼稚園受験塾の授業内容
幼稚園受験塾では、0歳から3歳の幼児相手なので遊びながら学ぶスタイルです。
受験する幼稚園の近隣にある塾は、その幼稚園対策を行ったクラスが用意されている事が多いです。
受験する幼稚園によって受講できる教室も変わってくるので、下調べが重要です。
一般的な幼稚園受験塾の内容
- 週1日〜2日
- 1回あたり60分〜120分
レッスン内容と受験時点で必要となってくること
- 数・・・3の概念ができる
- 色・・・赤黄青の概念ができる
- 図形・・・◯△□の認知とパズルの完成
- 積み木の模倣・・・3つの積み木でトンネルを作る、8つの積み木で塔を作る
- リトミック・・・先生の真似をして体を動かす
- 運動・・・両足でジャンプ、くまさん歩き、平均台の上を歩く
- 親子遊び・・・先生の指示に従い親子で遊ぶことができる
- 簡単な口頭試問・・・自分の姓名が言える、聞かれたことの意味を理解し応える
- その他・・・容易に母親から離れる、ボタンを掛ける、自分で手を洗って拭く
幼稚園塾選びのポイント
塾の強みを知っておきましょう
インターネット上で下調べし、子供が無理なく通える場所にあるか、また口コミや体験談なども見て冷静に判断しましょう。
合格実績を確認しておきましょう
ホームページに掲載していない場合は電話で問い合わせてみても良いでしょう。
もし回答してもらえないようでしたら要注意かもしれません。
入塾の時期になると説明会を開催する受験塾も多いです。その際に伝えてくれる塾もありますし、もし話がないようなら質問してみましょう。
塾にかかる費用を知っておきましょう
通常のレッスン以外に教材費や施設費なども必要になる場合があります。
また夏期講習や直前特訓、プレ面接などもあります。受験のためにいくらまでかけるかご夫婦で話し合っておきましょう。
体験講習を受講してみましょう
通われてる親御さんを見ることができるチャンスもあります。
また先生は子供好きかどうか、どんな声掛けをしているかなど主観で良いので見ておきましょう。
先生との相性を見ておきましょう
お子様との相性ももちろんですが、親御さんが、この先生なら安心してお子様を預けられると思えるかどうかもポイントであると思います。
幼稚園受験塾に通わせる際に気をつけること
実際に幼稚園受験塾に通うと他の子供との違いを目の当たりにして、自信をなくしたりしてしまったりするお子さんもいるので親御さんのフォローが重要です。
これは親御さんにも言えることですが、他の子供の方がよくできていたなどと比べたり焦りは無用です。
通わせる日数や時間、距離によっては、子供が疲れてしまうことがあるため、親御さんはしっかりお子様を見つめましょう。
幼稚園受験塾に行かなくても合格できる?
幼稚園受験塾に行かなくても家庭学習だけで合格できるのでは?と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、可能だとは思います。
幼児教室慣れした作られた子供たちでは、子どもらしさが失われ、そこはプロの試験官たちには見抜かれてしまう部分ではあります。
ただ、まだ2、3歳の子どもたちです。
親が「これは内緒だよ」と言っても、すぐ話してしまうような年齢ですよね。作られた子どもを作る方がまだ難しい年齢と言えます。
また親御さんにとっても、不安なことがあればどんなことでも教室の先生やスタッフに尋ねることができ、悩む時間が少なくて済みますし、何より親御さんの不安はお子様にも伝わってしまいますからね。
幼稚園受験塾に通うと決めたらやっておくと良いこと
今までずっと一緒にいた親と離れて、先生という親以外の大人と接する機会です。
受験当日の練習になるように、以下のことを塾に通う前からでもご家庭で実践しておくことをお勧めします。
- 子どもが自分で脱ぎ着しやすい服や靴を着る
- 上靴等に履き替える場合は、なるべく子ども自身にやらせ親は見守る
- ポケットにハンカチとティッシュを入れておく
- 手洗いの際には自分でハンカチを出して拭き、たたんでしまうところまで見守る
- 公共交通機関を利用して通塾する場合は、絵本や折り紙などを持って行き、公共のマナーを教える
自宅とは違う場所で、普段からやっておくと子どもにとって受験当日が特別なものにならず、親御さんにとっても落ち着いた当日を迎えることができますよ。
お子さんの性格や発育に合わせた塾選びをしていきましょう
受験は、親子の絆を深めることのできるコミュニケーションツールの一つになると幼稚園受験を通して感じました。
子どもの将来などを考えて受験というレールを敷くのは親ですが、実際に受験するのは子どもたちです。
幼稚園受験では、3歳の子どもが親や学校の都合で受験するということを忘れてはいけません。
幼稚園受験で一番見られる点は、親子の関係性と親の教育に対する姿勢です。
親が子どもをしっかり見つめ、お子さんの性格や発育に合わせた幼稚園受験塾選びをしたいですね。