料理をしている時、子どもが「僕もやりたい!」「私もやる!」と来たら、皆さんはどうされますか?
面倒だから、子どもがテレビを観てる間にパパッと作っちゃう、または、子どもが寝てる間に作り置きする。
それももちろんいいと思います。でもそこで「一緒に料理する」という選択肢が増えるのはどうでしょう?
最初は、時間も手間もかかってイライラが増えるだけかもしれません。
でもそこで、子どもの「やりたい」という気持ちに寄り添ってみるのも成長につながるチャンスです。
ここでは、見守りながら一緒に楽しくお料理するコツをお伝えしていきます。
将来の為にも子どもの「やりたい」を見守ってみませんか?
「やりたい!」と来た時には断らないように!
料理をしていると、「僕もやりたい!」と子どもが来ることがあります。
そんな時は、お母さんはつい「あっちで遊んでて」と子どもを邪魔扱いしてしまいがちですが、そこで、子どものやりたい気持ちを一旦「そう。やりたいのね。」と受け取りましょう。
そして、今やってることを邪魔されてたくない、という時は、子どもが出来る内容で、「じゃあこれやってもらったら助かるわ。」と、別のことをやってもらいます。
例えば、たまねぎの皮むき、ゆで卵の殻剥き、レタスをビリビリ破る、胡麻擂りなど。包丁を使いたがるようになったら、まずは親御さんが「見ておいてね。」と見本を見せます。
そして、最初はテーブルナイフでキュウリなどを切ってもらいます。
間もなく包丁を使いたがるようになるでしょうから、子ども用の包丁として売られているものや、刃渡り12cm〜15cmくらいのペティナイフのようなものを用意しておきます。
最初は包丁を握る子どもの手を上から一緒に握って、しばらくしたら、子どもが切りやすい大きさまで大人が切った材料を用意し、自分で切ってもらいます。
親は「見守り」に徹しよう
やりたかった料理ができる時、子どもは思った以上に集中してやっています。
その時、横から色々言うと集中が途切れてしまうので、横で見ている親御さんは、色々言いたくなるのをぐっとこらえ、危険がないようにだけ気をつけ、できるだけ見守ります。
それは、親御さんの訓練のようになるかもしれません。
でもこの「見守り」がうまく出来るようになると、子どもは親のそばで安心して集中することが出来るようになり、料理だけでなく、日頃の生活の中でも、色々言いたくなるのをこらえて見守ることが出来るようになってきます。
見本を見せて、見本通りに野菜が切れなくて大きさがまちまちになっても、そのまま料理ができそうだったら、修正せずに続行します。
意外とそれでも食べられる場合が多いです。
大きさが違うと食感の違いが出ていい場合もあります。
「見守りが出来る」ということは子どもを「信頼している」ということ。それは将来きっと、親御さんと子どもさんの絆をより強くするでしょう。
声掛けは、「すごいね!」よりも「できたね!」、そして「ありがとう」「助かったよ」
一緒に料理をしていて、初めて玉ねぎの皮を全部剥けた時、初めて自分で野菜を切れた時など、初めて何か出来た時には、「すごいね!」よりも「できたね!」と一個一個できたことを具体的に言って、できたことを一緒に喜びましょう。
もし、子どもさんから「やりたい!」と言ったのに最後までできない場合も、できたところまでを「切るところまでできたね!」などと伝え、続きは親御さんがやりましょう。
そして、最後まで作れた時は、「最後まで作れたね!」「完成させたね!」と、最後までできたことを共に喜びましょう。
子どもには、「やりたい」という気持ちと共に「役に立ちたい」という気持ちもあります。
なので、例え、親御さんの手が余計に掛かったとしても、一緒に料理をしてくれたことに対して「ありがとう!」「お母さん助かったよ。」「一緒に料理できて嬉しかったよ。」と伝えましょう。
お子さんはきっと、嬉しそうにするでしょう。
まとめ
我が家は長男が2歳半の時から、このように一緒に料理をしてきました。
そして今は4歳半ですが、「晩御飯は僕が作る!」と、冷蔵庫にあるものから使いたい材料を自分で選んで出し、切って炒めて味付けをして、一人で一品作ってくれます。
やらない時期もありましたが、筆者から誘うことはせず、息子自ら「やる!」と来た時には断らない、を続けていました。
やりたがった時には、やって欲しいことを伝えたり、自由にやってもらったりしています。
最初は、包丁を使うのを見ていてハラハラしていましたし、少し指を切ることもありました。
でも、息子は作ることをやめず、少しずつ出来ることが増えていきました。
筆者の体調が少し悪い時には、1歳半の次男のご飯も用意して2人で食べることもあり、本当に助かっています。
一緒に料理をするようになった最初の頃、余計に時間と手間がかかったことは、全く無駄にはなっていませんでした。
皆さんも、少しずつお子さんと一緒に料理することを楽しんで、お子さんの生きる力や自主性を育んでみませんか?