「入試前日はどうすごしたらいいの?」初めての中学受験ならば、なおのこと前日の過ごし方に迷う方が多いでしょう。
我が家の中学受験の経験から、試験当日を落ち着いて迎えられるよう、入試直前のメンタル面を中心に、入試前日の過ごし方をご紹介していきます。
目次
入試直前は小学校に登校する?しない?
前日に限らず、入試直前に、学校を休ませる家庭があります。
反対に、普段通りに通学する子どももいます。どちらにも、メリットデメリットがあります。
迷うところではありますが、家庭でよく相談して決めましょう。
小学校を休むメリット
ケガ、病気を防ぐことができる
冬の乾燥した季節。なんと言っても一番の心配は、インフルエンザに代表されるように感染症。前日だけでなく、何日も前から欠席をする子どももいます。
また学校での思わぬケガも心配です。
体調管理の面からみると、休むメリットは大きいでしょう。
過去問や苦手単元の見直し時間を確保できる
一日、自由に時間を使えるので、全教科をじっくり見直すことができます。
苦手なところ、気になっているところをしっかり再チェックし、自信を持って試験に臨むことができるでしょう。
親子で一緒に、過去のテストや模試で間違えたところを見直していくのもいいですね。
試験前に落ち込むことや精神的な負担を軽減できる
登校をするとで、些細なことで友達とケンカやトラブルが起きてしまうかもしれません。
先生に叱られるようなことが起きないとも限りません。
不安や心配事を抱えたまま、試験当日を迎えることなど、あってほしくないですね。
反面、家で過ごせば、そのような不測の事態を避けることができます。
小学校を休むことのデメリット
生活のリズムが狂ってしまう
明日が休みだと思えば、「朝ゆっくり寝ておこう」、子どもはそう思うかもしれません。
試験に合わせて、学校を休んだとしても朝6時台には起床するリズムが大切ですが、休みとなると気持ちが緩むことも考えられます。
入試前日に備えて、規則正しい生活リズムを変えたくないならば、登校することを選ぶほうがよい場合もあります。
子どもの気持ちを尊重出来ていますか?
中学受験が迫っていると同時に、卒業も迫ってきています。
学校が大好きで、休みたくない。そんな気持ちの子どももいるでしょう。
受験があるから、学校を休む。子どもは、すんなり受け入れないかもしれません。
もし、子どもが登校したいと言えば、その気持ちを尊重する、という心づもりもしておきましょう。
勉強に集中出来ない時間も出てきてしまう
一日ゆっくり時間があると思うと、勉強以外のことをしたくなるかもしれません。
ちょっと横になって漫画を読んでみたり、部屋の片付けをしたくなったり。
のんびりしたい気持ちを抑えて、勉強に集中するなんて、子どもには大変なこと。
それならいっそ普段通りに学校に行って、帰宅後に、短時間で集中して見直しなどをしたほうが、効率がよいかもしれません。
過度に緊張してしまう
前日からもしくは数日前から緊張してしまうお子さんもいます。
初めての受験で、明日どんなことが起こるのかを、うまく想像できずに、不安を感じてしまっているかもしれません。
そんなとき、いつも通り学校で過ごすことができたら、友達と楽しく過ごせたなら、余計なことを考えずにすみ、過度な緊張から解放されるのではないでしょうか。
また、日中の疲れもあり、夜はぐっすり眠れるかもしれません。
入試前日に最も大切なこと!親にしか出来ない重要な役目とは?
実は前日にできることは、そう多くはありません。
今まで学んできたことを見直す、不安なところをもう一度チェックしておく。前日だからと、何か特別なことをする必要はありません。
勉強面では、見直しがメインになります。
前日、最も大切なことは、子どものメンタル面をフォローすることです。
親にしかできない大切な役目です。ぜひ、当日、子どもが力を発揮できるような声かけをお願いします。
今までの頑張りを思いっきり褒めてあげる
試験前日に何て声をかけたらいいか、迷う親御さんもいるかもしれませんが、「今までよく頑張ってきたね」今までの頑張りを褒めるような言葉をお子さんにかけてあげてください。
親から褒められたら、子どもは心からうれしく感じると同時に、本番への自信にもつながるはずです。
何て声をかけたらうれしく思うかなぁ。子どもとの出来事を思いだしながら、考えてみませんか?
絶対にプレッシャーをかけない
「明日頑張ってよ!」「絶対ミスしないでね!」なんて声をかけられた子どもはどう感じるでしょうか。
余計に緊張するのではないでしょうか。
ここまで、受験生は十分頑張ってきたので、これ以上、プレッシャーになるような言葉をかけるのは、やめましょう。
また、親が想像している以上に、緊張しているかもしれません。
「模試だと思えばいいのよ」「今まで頑張ってきたんだから、大丈夫」お子さんが落ち着くような言葉をかけてあげましょう。
緊張をほぐす方法を教えてあげておきましょう
試験当日、親と別れたとたん、急に緊張してきた。
手には汗がいっぱい。
そんな事が我が子に起きるかもしれません。
深呼吸をすること、両肩を上げ下げして力を抜く、腕をぶらぶらさせるなど、緊張をほぐす方法を教えてあげておきましょう。
そして、周りの受験生もみんなが緊張している、緊張するのは特別じゃないことを前もって伝えておくと、気持ちが楽になるはずです。
また、試験前夜、「眠れないかも…」と感じる子どもいるでしょう。
「一晩寝られなくたって、若いから大丈夫!」と、不安を取り除いてあげましょう。
子どもを信じ、自分を信じて当日を迎えよう
試験前日に大切なのは、「明日はきっとうまくいく」そんな気持ちを子どもに持たせてあげることです。
試験を楽しむ。そのくらいの気持ちでもいいかもしれません。
今までのお子さんの頑張り、そして自分や家族の頑張りを思い出してください。
「こんなに頑張ってきたんだから、きっとうまくいく」「大丈夫!」と親子共々、自信を持つことが大切です。
明日の朝、親御さんが、不安、迷いのない顔で送り出せたならば、子どもは自信を持って試験に臨むことができます。
そして、自分の力をしっかりと発揮してくれることでしょう。