中学受験では子どもへのストレスやプレッシャーがつきものです。
楽しみを我慢したり、ストレスやプレッシャーが、中学受験を目指すまだ幼い小学生の身に降りかかるとしたら…。
ここでは、実際我が子の中学受験を経験した筆者と中学受験における子どもへのストレスとプレッシャーを和らげるために大切なこと、親自身が気をつけるべきことをみていきましょう。
目次
これは大前提!お子さんは中学受験に納得していますか?
子どもから「中学受験したい!」と言い出すことは、まれでしょう。多くは、親からの提案のはずです。
お子さんは、納得の上で、同意しましたか?
親子で中学受験に対する思いが一致していることが、大前提です。
親が先走りをし、子どもはあいまいな気持ちのまま、塾に通わせても、いつかストレスが爆発するかもしれません。
親子で中学受験を乗り切る、という土台が必要です。
中学受験期間に親がやってしまいがちな3つのこと!子どもにこんなストレスやプレッシャーを与えていませんか?
親子が納得して、受験勉強を始めたとしても、うまくいかないこともたくさんあるでしょう。
もしかしたら、親の不安が、子どもにとって、ストレスやプレッシャーになっているのかもしれません。
親御さん自身の言動を振り返ってみましょう。
成績が悪いと親が落ち込む・がっかりしてしまう
定期的に行われる単元テストから始まり、実力テスト、模擬テストなど、さまざまなテストがあります。
子どもは一生懸命やっているのに、成績が振るわないこともあるでしょう。
成績表を見て、親ががっかりした様子をみせたり、ため息をついたりすると、子どもにとっては、ストレスでしかないでしょう。
「親を悲しませてしまった」なんて、お子さんは深く傷ついているかもしれません。
他の子どもと比べる
塾では、成績によりクラス分けがなされ、テストの成績も発表されます。
その際、自分の子どもの名前を探すだけでなく、友達の成績もチェックする親御さんもいます。
「○○ちゃん、いつも成績いいね~」「あなたも○○君みたいに、もっと頑張りなさい」なんて言われると、ショックであると同時に、友達に対して反感を持つようなことになりかねません。
他の子どもと比べると、やる気を失うだけです。
親が前のめりになっていませんか?
親自身に、どうしても行かせたい学校があり、子ども以上に受験に熱心になっている。成績が上がらないと、親が焦り、「もっと頑張りなさい!」と叱る。
親主導で強引にすすめて行こうとしても、子どもは勉強への意欲をなくし、やらされている感を持つだけです。
「受験はね、結果が全てなんだよ!」「難関校に合格しなきゃ受験の意味がない!」なんて口にしていませんか?
子どものやる気を出すために、あえて厳しいことを言う、という親がいるようですが、その思いは子どもの心に届くでしょうか。
中学受験は、ビジネスの世界で言われるように、「結果が全て」ではありません。
結果よりも、過程が大切。
そんな視点を親が持たないと、子供は親からのストレスやプレッシャーで苦しいだけです。
子供のストレスやプレッシャーを和らげるために親がすべきこと
受験生は友達と遊びたい、時間を気にせずにゲームをしたいなど、いろいろな我慢を重ねて、勉強に取り組んでいきます。
それなのに、親からも不満、小言を言われてしまえば、子どもはどう思うでしょうか。
子どものストレスやプレッシャーを和らげるために、親がどう関わるべきなのか、考えてみましょう。
点数に一喜一憂しない
テストは成績を競わせるためではなく、理解してないところを見つけるため、と親子で考えませんか。
「どこができなかったのだろう」と親子で苦手箇所を確認してみましょう。
次のテストで、その苦手箇所で点数が取れていたら、その頑張りを褒めてあげましょう。
テストのたびに、点数で一喜一憂することは、親子双方にとって、ストレスの原因。
親はそこに気づくことが大切です。
子どもが自分から動くのを待つ
勉強の時間が来ているのに、ゲームや動画の視聴を止めようとしていない。つい怒りたくなる場面でしょう。
ただ、そこで叱ってしまえば、「今、止めようと思っていたのに!」なんて言われ、勉強意欲も低下することになりかねません。
ここで少し待ってみましょう。
キリのいいところで止めると、本人も納得できます。
気持ちよく机に向かえる、そんな状況を親が作ってあげましょう。
親も楽しんで勉強する姿を見せる
子どもは勉強しているのに、親がスマホをいじっていたり、動画を見ていたりしていませんか?お子さんの気持ちは複雑でしょう。
たまには、親も一緒に暗記問題にトライしたり、国語の読解問題を解き、答え合わせをしあったりすると、子どもも喜ぶので一緒に頑張る姿を見せたいものです。
予想外の結果を受け入れる準備をしておこう
親の最大の不安は、「第一志望校、不合格」。
A判定が出ていたのに不合格、ということもよく聞く話です。
「不合格でも、勉強は無駄にならない」「受かった学校が、縁のあった学校」親がそう考えることができたならば、余計な不安を持つこともないはずです。
親の不安は子どもに伝わるものです。
「どんな結果が出ても大丈夫!」このような姿勢をお子さんに見せましょう。
きっとお子さんは、安心して勉強に取り組むことができるはずです。
最後に
子どもにとって、ストレスやプレッシャーの多い中学受験。
そのつらさを少しでも軽くできるのは、親です。
ぜひ、お子さんの精神的な支えとなり、ストレスやプレッシャーから守ってあげましょう。
受験が終わったとき、「親子で頑張れた!」という経験は、きっと宝物になりますよ。