中学受験直前の冬休み、志望校合格のためにはどんな風に過ごせばいいのでしょうか。
今回は、子どもたちに守らせたい生活と学習のルール、親が受験を控えたお子さんのためのしてあげられること、するべきでないことをご紹介したいと思います。
目次
まずは規則正しい生活習慣を崩さないようにしましょう
最後の追い込みに根を詰めすぎて、睡眠時間を削ることがないようにしましょう。
中学受験は勉強の量が合否を分けるといわれますが、それはこれまでの学習で十分培われていると信じましょう。
冬休みは自信をもって本番に臨むための、復習と確認学習に専念しましょう。
今から新しいことに手を出しても、不安な状態で試験を受けることになるだけです。
冬休みは、普段の生活習慣を維持して、万全の体調で本番を迎えられるように過ごすことが一番大切です。
良質な睡眠を十分とるようにしましょう
勉強に根を詰め過ぎると、脳が興奮しすぎて安眠できないことがあります。
脳が疲れすぎないよう、1時間勉強したら10分は休憩をはさみましょう。
適切な睡眠時間の目安は、90分の倍数+30分程度といわれています。
これから成長期に入る小学生には、90×6(540分)+30分くらいの時間を確保してあげたいところですが、冬期講習などが入っていると難しいかもしれません。
その場合でも、最低90×5(450分)+30分、8時間程度の睡眠は確保するようにしましょう。
次の日に疲れを残さない!最適な学習時間を考えよう
冬休みは根を詰め過ぎないようにしましょう。
とお話しましたが、それでも8時間程度の学習時間は確保したいところです。
ただし脳に必要以上の負荷をかけないよう、夕方までには7時間分の勉強をこなしてしまい、夕方以降は暗記ものの確認などに1時間をあてる、ぐらいにとどめましょう。
つぎの日に疲れを残さない、受験の本番までに集中と気力を高めていけるようなメリハリのある学習計画を立てましょう。
いつ何を勉強するかを工夫しよう
脳が一番活性化するのは、朝起きてから2〜3時間後だと言われています。なので算数と国語は午前中に集中して取り組みましょう。
算数は、ただ数をこなすのではなく、1つ1つの問題を丁寧に解いて解答までの道筋をはっきり理解できているかをじっくり確認する時間と、時間を計って、素早く正確に解けるかを確認する時間を設けるようにしましょう。
国語は時間を計って過去問などを解いたら、必ず同じだけの時間をかけて自分の解答を検討しましょう。
解答の根拠は本文のどこに記載があったのか、ヒントになる言葉はなんだったのか、どうしてその言葉に気づけなかったのかを冷静に振り返りましょう。
理科と社会、漢字やことわざ、慣用句などの暗記は、午後にまとめて取り組みましょう。
慌ただしい学期中は、細切れの時間を使って暗記ものを片づけることも多かったと思います。
まとまった時間にトータルで暗記モノに取り組めば、頭の中をすっきり整理することもできます。
夜は、その日のおさらい、簡単な暗記をフラッシュカードのようにざっと目を通すなど、脳をリラックスさせるためのルーティンを決めて取り組みましょう。
脳は睡眠中にも記憶を強化、定着させてくれるので、暗記がちょっと心配だというものを、毎日最後にやるようにするのもいいでしょう。
親がしてあげられること、するべきでないことを理解しておくこと
本番が近くなると、ともすれば本人だけでなく親も冷静さを失ってしまったり、不安のあまり、子どもにいらぬプレッシャーをかけてしまったりすることがあります。
親にできることは、子どもを信じること、全力を出せるようにいつもどおり応援することだけだと肝に銘じておきましょう。
冬休みに親がすべき8つのこと
- 子どもが冷静さを失っているようなら、どうして中学受験をすることにしたのか、何のための今まで頑張ってきたのか、原点を思い出させてあげましょう。
- 受験前だからと特別扱いせず、普段しているお手伝いがあるなら、冬休みも日課のお手伝いはさせるようにしましょう。
たまには気分転換に近所のスーパーまでのお使いをお願いするのもいいですね。 - 子どもが運動不足だと感じたら、一緒に軽い散歩に出たりキャッチボールをしてみましょう。
一緒に体を動かすのは、子どもの話を聞く機会づくりにもなります。 - 食事は普段通りに。
好きなものばかりを作ってあげようとしたりせず、栄養価が高く消化に良いものを用意しましょう。 - 親が冬休みの勉強スケジュールを一方的に組んであげたりしないようにしましょう。
どんな勉強が必要か本人に考えさせ、スケジュールも本人主体で組むようにします。 - 冬休みに入ってから発破をかけても、プレッシャーにしかなりません。お子さんのこれまでの頑張りを信じて、静かに見守りましょう。
- 親がピリピリしていると、子どもにも伝染します。
お子さんのこと以外にも意図的に目を向けて、お子さんに集中しすぎないようにしましょう。 - お子さんに無用な心配をかけてしまうことがないよう、お子さんの体調管理だけでなく自分の体調管理にも十分気を配りましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
もし、悔いのない冬休みを過ごすにはどうしたらいいのかとお悩みのお母さんがいらっしゃいましたら、参考にしていただければと思います。