小学校受験!幼児教室で子どもがついていけていないと感じたときはどう対処すべき?

幼児教室に通う女の子

小学校受験を始めると教室などで周りのお子様と我が子をついつい比べてしまっていませんか。

隣の芝生は青く見えるではないですが、どうしても周りのお子様の出来が気になってしまいます。

そして我が子の出来なかった問題、課題にばかり目がいってしまう。

どうしてあの子はここまで出来ているのにうちの子は出来てないの?みんな解けているのにうちの子だけ解けてなかった。

など我が子が周りの子についていけていない、自信がなさそう、と感じる時もあるかと思います。

そういった際に親としてどのような対応をすべきか、どういった心持ちで受験までサポートしていけばよいのでしょうか?

筆者が自由奔放、傍若無人な二人の我が子と小学校受験をした経験から反省を含めておつたえしていきます。

周りの子どもと我が子を比べてしまう前に!親のメンタルから見直しましょう

自信を持つことは受験においてとても大事です。親御さんはとにもかくにもお子さんが自信を持てるようにしましょう。

我が子が周りの子に比べてついていけてなさそう、自信が無さそうだなと思う時、親としては心配になりますよね。

しかし親の不安は子どもにも伝わってしまうものです。

お母様お父様はどうぞ大きな心でお子様を見てあげてください。

今出来なくても必ず出来るようになります。苦手分野があればきっと得意な分野もあるはずです。

そこを最大限褒めて伸ばすようにしてみてください。

お子様もどんな事でもいいので、親や先生に褒められたことで自信を持ち、他の事も前向きに取り組むことが出来るようになるはずです。

決して怒鳴ったり、責め立て執拗にペーパーをやらせるなんてことはないようにしてください。

と言いつつ筆者も我が子の時には、この様な事をやってしまっておりました。

どうしても子どもと一対一でペーパー対策などをしていると、熱くなり「何で同じ間違いをするの!何度言ったら分かるの?!」と叱ってしまったものです。

でも叱っても良い事なんて無いんですよね。

子どもはもっとやる気が無くなり、勉強が嫌いになってしまうかもしれません。酷い時はそのストレスからチック症を発症してしまう子も年中、年長あたりからみられます。

叱れば叱るほど親自身もヒートアップしてしまい、落ち着けなくなってくるので、怒らないようにした方が大変だけど得策だと言えるのです。

なるべく怒らず、良い所を褒めてあと「もう少し頑張ったらここまで出来るようになるかもよ!」など声をかけてあげましょう。

どうしても怒ってしまいそうになった時は、一度席を離れトイレで休んでみてください。

<分野別>幼児教室で子どもがついていけていないと感じたときの対処法

それでは次に分野別の対応方法について見ていきたいと思います。

ペーパーがついていけていないと感じた時の対処法

お子様の苦手分野は、先ず具体物を使って手を動かしてみましょう。

例えば数でしたらおはじきを使って、問題を解いて基本的な事を分かっているか確認してから、ペーパーへ進みましょう。

次にお家では教室のレベルより一歩戻り、基本レベルからやっていくようにしましょう。

子どもが簡単に解ける問題をやらせて、自信をつけながら時々チャレンジ問題を織り交ぜて徐々にレベルアップを図っていくと良いですよ。

子どもは花丸が大好きです。何枚やっても花丸をもらえないとやる気も無くなってしまいますよね。

楽しく学びながら四季の問題を得意にする方法!

暗記が苦手な場合は、お風呂ポスターなどを利用してお風呂に入りながら親子で会話をするのもおすすめです。

よく苦手とされる四季の問題ですが、これはもう体験しながらどんどん暗記していくしかありません。

楽天やAmazonなどでも四季ポスターが販売されていますが、おススメは家族でオリジナル四季ポスターを作る事です。

それぞれの季節で見つけた花や行事などを写真や絵に残し、自分達で作っていくことでお子様も覚えやすくなりますし、お家の中に貼るといつもその時の思い出が蘇り楽しい気持ちになります。

我が家では大きな模造紙に家族の四季ポスターを作り、教室やドリルで覚えられていない事はその絵をコピーし、ポスターにどんどん貼っていきました。

楽しみながら学べるので、身近に四季を感じる事が出来るようになりますよ。

後々問題に春の行事の順番や、お花の咲く順番などが出ますので、同じ季節の中でも行事や花などの順番は正確に作っていきましょう。

ドリルを使って苦手分野を克服!

教室で使っている教材の他にも色々なドリルが販売されています。

出版社によって絵や問題の出し方も違いますが、こぐま会さんや伸芽会さんなど書店で販売されている分野別の問題集を利用することもおすすめです。

同系統の問題を集中的に取り組む、毎日少なくても1枚は苦手分野を組み込む、などすると苦手分野の克服がより強化できるはずです。

教室でいただいた教材や買ったドリルなどはコピーをして、覚えてしまう位何度も行い反復練習しましょう。

絵を見ただけで答えを覚えてしまっているようでしたら、問題の出し方をこちらが工夫するのもひとつです。

例えば、前回春のものを聞いたから今度は秋の物にまるをつけましょう。としてみたり、答えるマークを「~に丸をつけてください」だったところを、「~に四角をつけてください」にするなどしていくと、お子様も問題をしっかり聞く癖もつきますし反復練習も出来て一石二鳥です。

運動が苦手なのかもと感じた時の対処法

運動が苦手の場合、毎日少しの時間でいいので、体を動かす時間を決めて親御さんと一緒に楽しみながら体を動かしてみましょう。

逆上がりが出来なかったら逆上がりの練習に公園へ行くのでもいいですし、お子様の課題と関係無いような遊びでも構いません。

できなかったけど努力し、練習することにより「できた!」という経験を一つでも多くさせてあげたいところですね。そして、その積み重ねがお子様の自信に繋がります。

なかなか出来ないからと親が焦らないように!

他の分野もそうですが、特に運動はお子様により発達度合いは違ってきます。

いつかは必ず出来るような事柄を、年長児の秋までに出来るよう引き上げるのが受験準備です。

お子様は受験の直前まで伸びます。

焦らず諦めず、一歩ずつ前進していくので、できた事を褒めていきましょう。

運動で一番みられることは?

運動では、出来たか出来ないかではなく、出来るよう努力したかどうか、を学校側は見ています。

どんなに難しい課題だったとしても諦めない心があるかどうかが大事です。

どうしたらそんな心が育つのかというと、やはり身近にいつも居るご両親の言葉掛け次第だと思います。

くじけそうになっていたら、あともう少し、あと一回やってみたら出来るかもよ?さっきよりここが良くなったから、あと一回やってみたら出来るかも!など前向きな言葉掛けを普段から心掛けてみてください。

例え出来なくても責めずに、良く頑張ったね!と努力したことを褒めてあげて、次はきっと出来るようになるよ!と前向きな言葉をかけてあげてください

工作・絵画が苦手と感じている場合の対処法

工作や絵画は、少しコツを掴めば各段に上達することも多いです。

ちょっとばかり親が「ん?」と思っても三つほど良い所を伝えた後で、アドバイスを一つしてみるよう心掛けましょう。

作った作品は部屋に飾っていくことにより子どものモチベーションアップにもなりますし、上達具合がパッと見て分かります。

自宅をお子様だけの美術館にしてみてはいかがでしょうか?

お子様が小さい時から工作や絵画に使う道具類や廃材は是非、リビングなど、お子様が出しやすいように置いておくのもおすすめです。

勿論、ハサミなど危ないものは大人が一緒に見ている時だけ使えるよう別の所にしまっておいても良いですね。

また、NHKの「ノージーのひらめき工房」を録画し、お子様と一緒に見て作るのも楽しいかもしれません。

この番組を見ていると自然と子どもも材料を探し始め、自ら作り出したくなるはずです。

行動観察がついていけてないと感じた時の対処法

行動観察が苦手と感じているお子様には、公園に出向き、色々なお友達と遊ぶ、触れ合う経験が出来るといいですね。

また初対面の大人とも話せるような機会を設けるのもおすすめです。

動物園の飼育員さんなど、お仕事の邪魔にならない程度に質問してみたり、ワークショップなどお子様の体験プログラムに参加してみるなど早期からしておくと臆せず大人とお話が出来るようになります。

小学校受験の勉強をする女の子

年齢別でみる!自信を持たせるために親がすべきこと

次に上記以外の特にこの時期におススメの対応策を年齢別でみていきましょう。

~年初の場合

苦手分野を作らないよう、年少の頃にはペーパー対策ではなく虫取りなどの色々な実体験を重視した生活を送りましょう。

とにかく褒めることを忘れずにしてください。

この先もずっと続けて欲しい事ですが、この月齢の頃はいい所を集中して褒めましょう。

時には時間を置いて「あの時のあれは本当に素晴らしかったね」など振り返って褒めてもいいですね。出来なかったことでもその努力を褒めてあげてください。

振り返って褒めるという点では、育児ノートや、三行ノートでも構いませんので、メモしておくことをおススメします。

褒めた事、お子様の成長を感じた事、泣いてしまったことなどを書き記しておくと、後で見返しても楽しいですし、面談の時のエピソード作りにも役立ちます。

年中の場合

何で自分だけ勉強しなくちゃいけないの?となりやすい時期です。

志望校がお決まりでしたら志望校の近くまで行き、在校生の姿を見せてあげたり、色々な小学校の行事に参加させてあげたりしてください

年長になるとなかなか見学会や体験会、文化祭、運動会など行けなくなってきてしまう事もあります。

是非年中のこの時期に受ける予定の学校は勿論、比較する上でも沢山の学校を見ておくと良いですよ。

年長の場合

年長児には、今までやってきた努力や成果を見せて自信を持たせることも出来る時期です。

今までやってきたペーパーやドリルを取っておき、積み上げると目に見えてこんなにやってきたのだと分かります。

工作も年少の頃のものと年長時に作った物で見比べてみてください。

細かい所も丁寧に出来るようになっているはずですなので、今まで頑張ってきた努力を一緒に振り返ってみてください。

そして言葉に出して伝えてあげてください。

小学校受験での父親の役割

最後に

いかがでしたでしょうか?お子様に自信をつけるためにも、怒らないでとお伝えしても怒ってしまう場面もありますよね。

アンガーマネジメントを何冊も読みましたが、筆者自身も身につけるのはなかなか難しく、最後の最後まで全く怒りませんでした、とはいきませんでした。

しかし言い過ぎてしまったり、怒ってしまったと気づけたら素直に謝る事だけはしてきました。

お教室に通っていると、気になることもたくさんあるかと思いますが、周りとはなるべく比べず、今目の前にいるお子様の良い所を最大限引き出せるよう沢山褒めてあげてください。

また、お母様だけではなく、教室の先生と一緒にお子様の良い所を伸ばしていく、出来なかった所を出来るようにしていってあげるというのも策です。

先生にお子様の様子を伝えて、自信無さそうにしていること、苦手分野があること、なかなか受験準備が進まない、など何でも相談してみてください。親では気づけないお子様の良い点や、苦手意識のある分野の克服の仕方をアドバイスいただけるはずです。

教室の先生だけでなく、幼稚園や保育園の先生方、おじいちゃんおばあちゃんにも聞いてみるのもいいですね。お子様を取り巻く全ての大人と一緒にお子様の成長を見守ってあげてください。

皆様のお役に少しでも立つことが出来たら幸いです。