「うちの子どもは授業についていけているのだろうか」
「授業についていけてないみたいだけど、何をしたらいいのか分からない」
と心配をされている親御さん。
まずはお子さんの苦手や出来ないことについてもっと深く知ることから初めてみましょう。
深く知っていく中で、「こんなところで?!」と思うような意外なところでつまずいていたり、「こんなに心配しなくてよかった」と一息ついたりすることもあります。
お子さんが勉強についていけていないと感じたら、まずは家庭でみてほしいポイントをご紹介していきます。
その不安や悩みの解決に役立ててみてください。
目次
宿題は出来上がったものをみるのではなく、取り組んでいる時にチェックをしましょう
お子さんが授業についていけていないのが気になったら、まずは毎日の宿題をもう一度チェックしてみましょう。
ここでポイントなのが、出来上がった宿題を見るだけでなく、お子さんが宿題をしているところを直に見るということです。
出来上がった宿題を見ると立派に出来ていることもあるのですが、本当にそれが自分の力で出来ているのかは分かりません。
どこの問題で手が止まっているか、どんなやり方で問題を解いているかをチェックすると、意外と気付かなかったところでつまずいている場合があります。
手が止まっていたり、問題の解き方に悩んだりしているときは、様子を見ながら必要に応じて声をかけてあげましょう。
授業参観で勉強をしている姿勢を確認してみてください
多くの親御さんが行かれていることと思いますが、授業参観がある際には是非参観することをおすすめします。
勉強が出来ている、出来ていないということだけではなく、学校でのお子さんの様子や、クラスの雰囲気などを肌で感じてみましょう。
授業についていけていない理由は、お子さん自身だけでなく、周りにある物が気になったり、景色が気になったり、近くの友達と話したりしているなど、学校での環境が関係しているかもしれません。
また、お子さんだけでなく、他の子どもたちがどれくらい勉強できているのかを見ることができるのも、学習参観の大きな利点です。
我が子だけと思っていたら、他の子どもたちも意外とつまずいていたということもあるかもしれません。
ご自身のお子さんだけでなく、周りの子どもたちの姿も参考にしてみましょう。
ただし、あからさまに他の子を見たり、頻繁に見比べたりしていると、他の保護者の方から不信がられることもありますので注意しましょう。
成績表からわかる!伸ばすべきポイントをチェック
子どもが授業の何についていけていないのかを知りたい時こそ、念入りに成績表をチェックしましょう。
子どもも大人も、成績表を見るときは、どうしても良いところばかりを見てしまいがちです。
得意なところを伸ばすことはもちろんですが、苦手なところを把握し、伸ばしていくためにも、成績表はとても役に立ちます。
お子さんがどんな勉強が苦手か、どんなところにこれから重点を置けば良いのかを、もう一度お子さんと一緒に確認をしましょう。
また、成績表を見るときは他人と比べるのではなく、過去の成績と比べましょう。
上記では授業参観で他の子を見ると書いていましたが、それとこれとは全くの別物です。
授業参観では、子どもたちが試行錯誤している「過程」を、成績表ではその過程がもたらした「結果」を見るのです。
他人の成績と比べても、お子さんの成長を確認することはできません。
お子さんの以前の成績と見比べ、どれくらい伸びたかということを知り、次の課題を見つけて、これからの学習に役立てていけることが、理想的な成績表の見方です。
授業に集中できていないような場合は、担任の先生に相談してみよう
どうしても学校での様子が気になったり、解決策が分からない、もう少し集中して授業に取り組んでほしいなどと思ったりしたときは、思い切って担任の先生に相談をしてみましょう。
家庭と学校が連携して色んな情報を共有していれば、改善策や解決策を見つけやすくなりますし、気持ち的にも楽になります。
しかし、「自分の子ばかりを見て!」というのには、大人数がいる教室内ではほぼ不能なことだということは、理解しておくことが必要です。
ただ、どんなに多くの人数がいる教室の中でも、座席を前の方にしてもらったり、フォローをしてくれる子を隣の席にしてもらったりなどの配慮は充分できるはずなので、一度相談してみてもいいでしょう。
勉強のコツを身につけさせる為に通塾をすることも一つの手
学校の授業だけでは身に付かないというときは、塾に通わせるというのも一つの手です。
しかし、塾に通わせるには、金銭的にも時間的にも多少の余裕が無いとできませんので、全員におすすめするというわけではありません。
もし金銭的・時間的余裕があるのであれば、塾に通わせることはとても効果的です。
塾の先生は、いわゆる「教えるプロ」です。
もちろん学校の先生もプロなのですが、塾と学校とでは少し違いがあります。
学校では、勉強はもちろん、生活面の指導や社会性を育てることもしなければなりません。
しかし、塾では「勉強」だけにフォーカスして指導をするため、塾の先生は子どもが苦手な勉強でも、うまく勉強していけるコツやパターンをよく知っています。
家庭だけではどうしようもないというときは、塾に通わせることも検討してみると良いでしょう。
勉強の苦手を克服して自信につなげてあげましょう
苦手だったこと、出来なかったことができるようになると、子どもの自信になります。
できるようになったことが、自分が努力して得たものであれば尚更です。
自信を持つと、子どもは大きく変わります。
やる気が出て、色んなことを知りたい、できるようになりたいと思い始めるのです。
そのため、普段の授業も自信を持って受けるため、吸収の仕方がまるで違います。
どんどん吸収していく自分の成長が楽しくなり、どんどん色んな勉強が身に付いていく…というとても良いループが起きていきます。
小さいことからでも一つずつ、少しずつでも良いので伸ばしていき、自信を持たせて学校に行かせてあげましょう。