放課後学校から帰ってくるとすぐに友達の家に遊びに行ってしまう、テレビやゲームなどで宿題はいつも後回し、なかなか宿題を始めない、子どもが宿題をしない、やらないというのは多くの親御さんにとっての悩みの1つですよね。
いつの間にか「宿題はやったの?」が口癖になっていませんか?
今回は宿題をしない子どもに宿題をさせる工夫、そして、宿題させるためにしてはいけない事についてご紹介します。
目次
宿題しない子に宿題をさせる方法
宿題を出してリビング(目の前)に置いておく
学校から帰ってきたらすぐに宿題を出してリビング(目の前)に置いておいてみましょう。
ランドセルに入れっぱなしにしていると、ついつい忘れてしまったり後回しにしてしまったりしますよね。
なので、目につくところに置いておくことで「やるべきもの」だときちんと認識させます。
そして、宿題をするタイミングについても確認しましょう。
今すると言えばもちろんすぐにさせますし、後からと言われたら〇時からね!と時間をキッチリ決め、時間が来たら「はい、宿題の時間!」とすぐに宿題をスタートさせます。
この時、何か他のことをしているからと言って「じゃあ15分後ね」などと時間をずらさないようにしましょう。
そういうクセをつけるとズルズルと遅くなってしまいます。
アラームを鳴らすなどして、時間は厳守させると良いですよ。
とにかく宿題を最初にやらせる
学校から帰ってきたら、友達と遊ぶ、テレビを見る、など遊ぶためには宿題を終わらせることが条件として、日々の生活の最初に宿題を組み込むように義務付けてしまいましょう。
帰宅後にすぐに友達が遊ぼうと迎えに来てしまう場合があります。
そんなときは、お友達には申し訳ないですが、宿題が終わったらすぐに遊ぶ場所に向かわせるねと話し、絶対に先に宿題をやらせます。
まずはじめに宿題をやる、と決めることで、宿題をやることが習慣になり、言われなくても自分から宿題をやる子になります。
子どもだけでなく、大人にも言えることですが、後回しにしてしまうと、何事もめんどくさくなってなかなかやる気がでなくなってしまいますよね。
なので、とにかく帰宅後すぐにやる流れを作ることが重要です。
本人も追い込まれてギリギリに宿題をすることがなくなるので、子どもの気持ちもスッキリしておすすめです。
一方で、あまりにも宿題を早く終わらせようとするため、学校の授業中に内職としてやっていたり、答えを見て写したり、などズルをするようになってしまわないように!
テストの点数や通知表などの成績をよく見て、おかしいなと思った時には本人に確認しましょう。
子どもと一緒に宿題をする
子ども部屋の勉強机などで一人でやらせるのではなく、親の目が届くリビングで子供と一緒に宿題をしてみましょう。
親が一緒に勉強することで宿題を始めるきっかけを作ってあげるのです。
その際、ゲームや、おやつ、テレビ、おもちゃなどを目にしてしまうとどうしてもそっちに目がいってしまうので、余計なものは目に入れず、宿題に取りかかれる環境を整えます。
親が一緒に勉強することで子供も自然と宿題に取り組んでくれます。弟や妹がいるのであればぜひ一緒に勉強させましょう。
家族みんなでダイニングテーブルで勉強することは子どもにとってもよい刺激になりますし、続けているうちに親がいなくても一人で宿題ができるようになります。
宿題とは言わずに別の名前にしてみる
子どもが宿題をしないと悩んでいる親御さんも、実は子どもの頃に宿題を全くしない子だった、ということはありませんか?
きっと両親から「宿題やりなさい!」と言われるのが嫌だったのではないかと思います。
そこであえて「宿題」とは言はず、別の名前で読んでみるのはいかがでしょうか?
宿題と言われると本人もやる気が起きないようですが、「学校からのクイズ」という言い方に変えただけで子どもの態度が変わったという家庭もあるようです。
宿題する意義を理解させる
「宿題しなさい!」といっても渋々始めるのではなく、反発されるだけのケースもあります。「なんで宿題しないといけないの?」と口答えされるかも知れません。
そういった子には宿題をやらねばならない理由を自覚してもらいましょう。
子どもと将来の夢や目標などを話し、それに向かって進むために宿題をしなければならない、というふうに理解させ、子供自身にやる気を持ってもらう方法です。
例えばサッカーが好きな子でプロのサッカー選手になりたいと思っている子がいたとします。
将来プロのサッカー選手になって活躍するには、語学力が必要、そのためには勉強をしなければいけない、だから今日の宿題をしましょう、とういう方法です。
ピアノ、レゴ、オシャレ、子供が好きなものがあれば、なんでもいいのです。好きなことを生かした仕事をするためには、勉強が必要と理解させればいいのです。
やらせるのではなく、自分からやらないといけないんだという方向に向けば、宿題に取り組めるようになります。
宿題をさせるためにしてはいけない事
賛否両論あるかも知れませんが、宿題をさせるためにモノで釣るのはおすすめしません。
確かに効果は必ずあるでしょう。
宿題さえすれば、お金がもらえたり、好きなおもちゃが買ってもらえるのですから、子どもは宿題に頑張って取り組むはずです。
子どもが小さなうちはいいかも知れません。100円程度のおもちゃやお菓子であれば、出費としても痛くはありません。
けれど、子どもの年齢が上がればそのようなモノで満足しなくなります。
宿題=ご褒美という関係でご褒美のウェイトが重くなってきます。
子どもの要求が高くなってきたときに時に親はどうするのか?
「(ご褒美はないけど)宿題しなさい!」となり、もう宿題をしません。
これは極端な例かも知れませんが、宿題をしたことでご褒美を与えることは後々、親にとっても子にとっても悪循環でしかありません。
宿題はご褒美をもらってするものではない
そもそも宿題は褒美をもらってするものではないですよね。
宿題をすることは当たり前のことであって、対価をもらってするものではありません。
何かものを貰うために頑張るという習慣は、裏返せば、ものを貰えなければ頑張れないということです。
それに親御さんも宿題には自発的に取り組んでほしいと思っているはず。
ご褒美を与えることは自発的に取り組むことの反対ですよね。
今日の宿題から始めよう!
宿題させるためにできる工夫、そしてしてはいけないことについてご紹介しました。
「絶対に子どもが進んで宿題をするようになる」という方法はないかも知れませんが、気になる方法があったら是非試してみてください!