日常生活のなかで身近にあるのが数字や計算です。
1日の中で、「数字を言ってはいけない」なんてゲームをすると、意識をしないと難しいくらいです。
小学校入学前は無意識に数字を数えていましたが、小学生になると算数、中学・高校生になると数学を学習していきます。
何故呼び方が変わるのでしょうか。算数と数学の違いについて確認していくとともに、算数・数学を苦手にしないための3つのポイントをご紹介していきます。
算数とは
小学校で学習する「算数」は、日常と密接している「数」の「計算」です。
低学年のうちに足し算、引き算、掛け算、割り算、時計等を学習し、高学年になると筆算の仕方や体積・容積、割合、速さ・道のり・距離等を学習します。いずれも生活に必要なものです。
よく聞くのが、「3年生までは算数が得意だったのに、4年生になった途端急にできなくなった」という声です。
小学校を卒業する頃には、「算数の計算はできるけど、それ以外は苦手」という声もよくあります。
算数が苦手になる理由
算数が苦手になる理由の一つは、学校の授業の仕方として、低学年のうちはイメージしやすいように黒板に絵を描く、または絵を磁石で貼りつけて学習します。
「リンゴ2個とオレンジ3個は合わせて何個か」という問題であれば、リンゴの絵の画用紙を2つ、オレンジの絵の画用紙を3つ貼っていくのです。視覚的にとらえ、頭の中でイメージトレーニングをさせ「答えは5個だ」と解答を出すのです。
ところが、それは4年生になった途端文章化されます。人は、絵や表、グラフ等を見ると解釈をしやすくなりますが、ダラダラと文章にしてしまうと理解に苦しむものです。
今まで絵を見て答えていたものが、自分で想像して答えるようなかたちになり、「苦手」「わかりにくい」「嫌い」といった感情を生み出してしまうのです。
数学とは
中学・高校では、「数」という無限のものを「学んで」いきます。
「数」そのものを「学ぶ」わけなので、算数とは違い生活とはあまり関係ありません。数学の計算は、算数の計算をより効率的に計算していきます。
そして文章題はより難しくなり、しかしこちらも効率的に解くことを求められます。
算数で文章題が苦手と感じている子供は、ますます毛嫌いしてしまうのは目に見えています。
算数・数学を『苦手』と感じない感じさせないために
では、子どもに算数や数学を苦手と感じさせないためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
単元ごとの勉強ポイントを確認していきましょう。
計算の勉強ポイント
低学年のうちに学習するのは、整数の足し算・引き算・掛け算・割り算、時計の読み方です。
ここで基礎となる計算力を身に着けなければ、後々の計算スピードや正誤に影響してきます。
中学生になっても足し算・引き算を指で数えている子供もいます。
ここでしておきたいことは、とにかく問題量を解かせることです。
ノートにひたすらさせることは勿論、買い物に行ったときに暗算の練習、「今は何時?」と時間を子供に答えさせる、そういった日常の積み重ねで子どもに「考えさせる」ことで慣らしていくのです。
文章題の勉強ポイント
低学年から高学年にかけて、文章題が絵から文字となっていくときに、自分でノートに絵で表せられるよう練習しましょう。
5年生、6年生になるにつれて、絵からグラフ、表にしていけるようになれば、尚良いと思います。
算数が得意な子どもは、頭の中で整理しようとせず紙面にそれを書くことができるのです。
できるからこそ、中学校に上がり数学を学習しても、文章題を抵抗なく解くことができるのです。
図形の勉強ポイント
角度・面積・体積・容積の問題は、小学校から中学校で学習します。
中学で学習するときには一度習っている単元なので、「この問題覚えてる」と簡単に感じる子供もいるでしょう。ですが、図形の問題を難しく感じる子供もいる事実です。
原因の一つとして、やはり小学生のときに何度も練習しているのか、覚えるべき公式を覚えているのかどうかです。
「中学生になってから頑張ろう」ではなかなか思うようにはいかないので、小学生のうちから公式を覚え、使いこなせるようになっておきましょう。
まとめ
文章題を読んでいて、「結局何を求めたらよいかわからない」「読んでいるうちにわからなくなってきた」ということにならないように、国語力も必要です。
日頃から本を読む癖をつけ、「何が言いたいのか」を考えさせる癖をつけましょう。それが結果的に、表やグラフに表せられることに繋がっていきます。
この国語力というのは、中学入学後の英語、理科、社会等の他の科目にもいえることなので、意識しておきたいものです。
全ての基礎といえる小学生のうちに、怠けることなく頑張れるかどうかが鍵といえるでしょう。
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