最近は大学で分数の計算を教える、高校で九九が言えない、アルファベットが書けないということが普通にあるとのことです。
信じられないようですが、現実の話です。
勉強を理解していないくても、少子化の影響で、高校に行ける、選ばなければ大学に入学できる時代になりました。
果たしてそれは良いことなのでしょうか?
子どもが小学校の勉強についていけなくなる前にすべきこと、もし勉強についていけなくなった時にすべきことをご紹介していきます。
目次
まずは低学年からの勉強習慣が大切
宿題でも、ドリルでも何でも良いのです。低学年から毎日10分でも20分でも良いので、親子で一緒に学ぶ時間を作りましょう。
たまにではなく、毎日というのがポイントです。
今日は疲れたから、やらなくていいかな?ではなく、子どもが今日も勉強の時間だよ!という位、習慣になるくらいになれれば大丈夫です。
ただし、このことを高学年になってから始めたのでは遅いのです。
親がもう少し大きくなったら、自分でやるでしょう?受験が近づいたら勉強するようになるでしょう?
と思ってほったらかしにしていると、勉強しなかった癖は成長しても治ることはありません。
だから、低学年で身に着け、できることであれば、小学生の間は親がそばについて一緒に学ぶことが大切です。
勉強は毎日するという癖がつけば、成長してからも、自然に子どもは勉強に向き合うことができます。
もし学校の勉強についていけなくなったら
子どもに勉強習慣がついたとしても、子どもの学力は様々です。
飲み込みの早い子がいれば苦手な子もいます。
勉強についていけていないと判明したのが、通知表では遅いです。
できるだけ、毎日子どもと会話をする時間を多く作って、勉強につまづいているというのに気づいてあげてください。
小テストで気づくこともあれば、一緒にドリルをして、わかる場合もあるでしょう。
子どもはわからないことがあっても、授業は進んでいくので、わからないまま、どんどん違うことを学ぶことになります。
これが悪循環を生みます。
わからないことが元でその上に積み重なっていく学習であれば、理解することができないままになります。
できるだけ早くつまづいた箇所を理解するまで教えることが大切です。
親に勉強を教える時間がない、もしくは自信がない場合
子どもが勉強についていけなくなった場合、共働きで忙しい家庭や親もその勉強について、自信を持って教えることができない場合に頼ることができるのが学習塾です。
学習塾には進学塾と補習塾があります。
進学塾は中学受験を目指す塾ですが、補修塾であれば、学校で学んだことをもう一度教えてくれます。
最近は個別指導塾も多いです。
勉強についていけていないなら、できればそういう塾に通わせて、子どもが苦手とする教科を重点に、つまづいた箇所をきちんと理解させてくれるでしょう。
学校任せだけではだめ!
全て学校に任せようと思う考えはだめです。
何でも学校が責任を持ってくれる、家でやらなくても、先生が教えてくれる、子どもができないのは先生の教え方が悪いと考える親御さんも最近はいるようです。
このような考えは決して良いものではありません。
学校には同じ年齢であっても、様々な子が通っていますので、理解する力も異なっています。
一人の子に寄り添って授業を進めることは難しいのが学校です。
学校にはその学年によって、指導要領が決まっていますので、わからなくなっても、そのまま授業はどんどん進んでいってしまうのです。
つまづいたときには、上記に書いたように親や補習塾を使ってお子さんに自信を持たせるようにしましょう。
勉強についていけなくても子どもを責めないように
なんでおまえはできないんだ!などと勉強についていけなくなっても責めることはしないで下さい。
まず親自身が、その頃どうだったか思い出してみてはいかがでしょうか?
誰にでも、得意不得意科目があったと思います。
結局は不得意科目はわからないままで終わってしまったのもあるのではないでしょうか?
中学校からはどんどん学習が難しくなります。小学校の勉強は基本中の基本です。
せめて、それだけはしっかりと習得してもらいたいのが親の本音でしょうが、できないことを、責めることは子供に対してはよくありません。
できないならできないなりに、努力をさせて、苦手なら苦手なままでも良い、子どもには皆、色々な良い面、個性を持っています。
そういう個性を生かせてあげるのも良いことです。
まとめ
子どもが勉強についていけなくなったら、その時点で親や補習塾等で、理解するよう一緒に学ぶのが良いですが、頭ごなしに責めてまで強要させるのはよくありません。
その場合は、苦手な教科は苦手な教科として受け止め、違う面でお子さんの良いところを伸ばしてあげるのも子どもの成長への導きではないでしょうか。