関西有名大学「関関同立」付属・提携一覧と各校の雰囲気

関西の有名大学と付属校関西地域で大学付属といえば?まず思い浮かぶのが関関同立の付属校でしょう。

関西屈指の私立大学へのエスカレータチケットがついているとあって、いつの時代も根強く人気があります。

この4私大の付属に志望校の狙いを定めた時、昔からある付属校それぞれの偏差値にはさほど差がないことに気づきます。

ですから、おそらく次に検討事項として挙がるのは、自宅からの通学の便と各校の雰囲気ではないでしょうか?

近年の関西有名私大は、少子化の影響を受けて少しでも優秀な学生を確保するため、2008年頃から一気に様々な動きが見られました。

大学付属校を増やした大学、私立中高と提携を結んだ大学、数年でそれを解消した大学…様相は数年で随分と変わりました。この右往左往の動きに少々戸惑っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

「〇〇大学の付属はどことどこがあるの?!」「新設はやっぱり入りやすい?」まずはこれらをきちんと整理してから付属校選びは始まります。

関西大学

地元の商業関係に強い関西大学。大阪らしい賑やかな大学で、関関同立の中ではどちらかというと庶民的な雰囲気があります。

関西大学の付属は、昔から「関一」(関西大学第一)のみでしたが、2008年からの一連の流れで、付属校は一気に3に増えました。

関西大学第一(中高)

関西大学の老舗付属校。元が男子校だったことも相まって、厳格な雰囲気があります。

文武両道を掲げていて、特に中学から上がってきた子は部活にも熱心。

中高どちらも偏差値は64くらいからです。

関西大学北陽(中高)

阪急北千里線上の関西大学の千里山キャンパスとほぼ同じ路線を使う北陽高が、2008年に合併し、関大の付属校となりました。

野球とサッカーの強豪校だった北陽は、スポーツに専念しても関大へ道があることがウリの一つになりました。

偏差値は中学で58近辺の数字が出ているが、高校は48〜54あたりで入学できます。他の老舗付属校よりは入りやすくなっています。

関西大学初等部・中等部・高等部

関大高槻キャンパスの新設に伴って、2010年からスタートした新設付属校。

関大初の初等部とあって、小から高ないしは大まで一貫教育を受けさせたい親御さんに人気です。

高等部からは国公立進学と関大進学のコースに分かれますが、こちらの付属校もほとんどの生徒が内部進学をします。

新しい雰囲気、最新の教育施設は圧巻。教育実践で力のある先生もおられるようです。

関西学院大学系列

兵庫県西宮市の閑静な住宅街の地域に佇む関西学院大。

おしゃれで上品な雰囲気があります。日本一とも言われる校舎の景観は、入り口から来る人を感動させます。

勢いがないと言われても、関関同立の2番手に君臨する関学は、就職時に大学名が役立つことも少なくありません。

関西学院大初等部・中等部・高等部

2012年度より中等部が、2015年度より高等部が共学化。

これにより、長きにわたって男子校を貫いてきた関学中等部高等部が、初等部から一貫して男女共学になりました。

生徒の多くが阪急沿線からの通学で、西宮の地域柄、裕福な家庭の子が多く進学しています。

同志社大学

同志社大にはそれぞれカラーの異なる付属校がいくつかあり、そこからそれぞれ同志社大学もしくは同志社女子大学に生徒が進学します。

同志社は、京都の今出川と京田辺にキャンパスを構える大学。よくも悪くも開放的で自由な雰囲気があります。

関関同立の中では最もブランド力があり、偏差値も他の3大学よりも頭一つ抜けています。

どの付属校からも内部進学率は他大よりも高い90〜95%、うち同志社女子大への進学は数名程度で、ほとんどが同志社大へ進学しています。

絶対に同志社大で勉強したい!させたい!と思われるご家庭には安心の選択でしょう。

同志社中高

同志社の付属校の中でもっとも歴史があり、また偏差値も高い学校です。

中高一貫ではあるものの、中学は今出川、高校は岩倉、と校舎が離れています。

同志社女子中高

同志社女子中高という名称ですが、同志社女子大の付属ではなく、あくまで同志社大の参加にある学校です。

女子校はどうしても文系特化になりがちですが、こちらは理系・医療系への進学を十分に狙えるワイルド・ローヴァーコースを設置しています。

同志社大・同志社女子大への進学を基本としたリベラル・アーツコースとの2コース制です。

同志社香里

大阪府内の同志社系列が同志社香里です。

私立学校が点在する京阪沿線香里園が最寄りで、特に大阪方面からのアクセスには強いと言えます。ただ、駅からは徒歩20分弱と遠め。

同志社系の中では厳しめの校風、しかしそれでも一般的に見ると、自由な面が多く生徒の自主性に任された部分が多い学校です。

同志社国際

帰国子女受け入れを前提とした学校。全体の3分の2が帰国生、その他3分の1が一般生という構成です。

グローバルな雰囲気で、早くから語学や海外に興味があるお子さんにはとても刺激的な学校でしょう。

偏差値は67前後。一般生の枠が少ないだけに、偏差値も上がっています。京田辺キャンパスのあるJR同志社前が最寄りです。

立命館大学

アメフトが有名な立命館大。京都の衣笠、滋賀の草津、大阪の茨木に拠点があります。

学内の様子は関関同立の中で比較しても、真面目で堅実な雰囲気が漂います。関関同立の中では今最も勢いのある大学です。

改革に力を入れている立命館付属は、各校それぞれに特色があります。

立命館中・高

立命館付属で最も歴史のある学校。

高校はスーパーサイエンススクールに指定されています。2008年ごろからは医歯薬系への進学にも力を入れており、見かけの偏差値は67〜69。

立命館宇治

立命館付属系列の中では国際関係に特色がある学校。偏差値は66。

スーパーイングリッシュハイスクールに指定され、留学生や帰国生を広く受け入れています。スポーツや芸術方面に強い生徒も多く、バラエティ豊かな雰囲気があります。

立命館守山

守山も、立命館系列の中では理系に力を入れた学校です。偏差値は70。

付属校の中では最も新しく、2006年の開校から数えるとまだ10年ほどになります。

立命館慶祥

関西ではあまり知られていませんが、北海道にも付属校があります。

他の立命館系列とは少し様子が違い、内部進学率は低め。立命館への進学は全体の40%ほどです。