仕事を始めたいけれど、子どもを保育園と幼稚園、どちらに預けるのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今までは仕事との両立を考えて、保育園に入れるご家庭が多くみられましたが、最近では子どもを幼稚園に預けて仕事と両立されている親御さんが増えています。
今回は、幼稚園教諭の経験から幼稚園に子どもを預けながら、育児と仕事を両立させたい方に向けて、幼稚園に入れながら仕事を続けるためのポイントをお伝えしていきます。
「無理なく仕事を続けながら、子どもには幼稚園生活を楽しんで欲しい」と思っている方は、ぜひ記事を参考にして下さいね。
目次
仕事をしながら幼稚園に通園するメリット
仕事をしながら、子どもを幼稚園に入れるメリットは次の二つが挙げられます。
- 小学校入学を見据えた幼児教育が受けられる
- 保育園と比べて入園・転園がしやすい(条件による)
園の特色から小学校入学を見据えた幼児教育が受けられる!
幼稚園では、それぞれの園の特色豊かな幼児教育が受けられます。
幼稚園は、教育機関であり、小学校入学を見据えた読み書きの勉強や、英語・音楽・体操・スポーツなどの活動がカリキュラムに含まれています。
習い事に通わなくても、幼稚園での活動を通して、本格的な指導が受けられる園もあります。
また、幼稚園では小学校での生活を見据え、座って活動に取り組む時間を設けるなど、活動の時間と自由時間を明確に分けている園もあります。
メリハリのある生活リズムを幼少期から自然と身につけておくことで、小学校生活にスムーズに移行しやすいというメリットがあります。
保育園と比べて入園・転園がしやすい
保育園の入園を希望する場合には、親の勤務形態・勤務時間などの条件によっては、希望の園になかなか入園できないこともあるでしょう。
待機児童の数は年々減少傾向にありますが、保活はワーキングマザーにとっても大きな壁となっています。
一方で幼稚園は、保育園のような親の勤務形態・勤務時間に関する条件がありません。
入園希望の場合は入園願書を提出することが必要ですが、保育園と比較すると入園しやすいメリットがあります。
しかし、人気の幼稚園は先着順や抽選、入園試験がある幼稚園もあるので、一概に入りやすいとは言えませんが、入園後の転園にも比較的対応しやすいでしょう。
子どもを幼稚園に通わせながら仕事を続けられる?無理なく仕事を続けられるために知っておきたい3つのポイント
幼稚園に預けながら仕事をするには、園行事への参加や預かり保育の利用方法を工夫する必要があります。
ここでは、3つのポイントを詳しく解説し、仕事が無理なく継続できるコツや幼稚園選びのポイントも合わせてお話します。
園行事との両立
幼稚園は、保育園と比較して保護者が参加できる行事が多くあります。
夏祭りや運動会・音楽会などの保護者参加型の大きなイベントは、比較的土日祝日に合わせて開催される傾向にありますが、親子遠足や餅つき、参観会など各季節に行われるイベントには保護者が参加できるものもあるでしょう。
まず園選びの段階で、行事が少ない幼稚園を選ぶのも一つのポイントです。
入園前に開催される入園説明会では、園行事の特色や内容について説明があります。
大まかな開催時期や回数に関しても、事前に把握しておくと入園後の見通しがつくでしょう。
早い段階で行事の開催日が分かる場合は、事前に有給を取得する、シフトを組む前に上司にお休みしたいことを伝達しておくなど、できる限りお休みを取りやすい環境を作っておくのがおすすめです。
また、何度も休みが取れない場合は、家族で有給を取る日を分けるなど、協力して参加するのもポイント。
月に複数回イベント・行事がある場合は、今日はママ、今日はパパなど、役割分担をしておくとママの負担も軽減しますよ。
預かり保育を有効活用する
共働き家庭にとって、最も重要なポイントが預かり保育の内容です。
預かり保育には、早朝保育や延長保育、長期連休の預かり保育があります。
特に夏休み・春休みなどの長期連休にも柔軟に対応してくれる園を選びましょう。
早朝保育や延長保育は、園によっても預かりの時間が異なります。
通勤時間が長い方や、フルタイムでの復帰を考えている方は、早朝・預かり保育の時間内に預けられるのか、迎えに行けるのか事前によく確認しておきましょう。
また、時間だけではなく預かり保育中の過ごし方も確認しておくのがおすすめです。
自由時間として、園庭や保育室で遊ぶ園もあれば、幼稚園としての活動を行ってくれる園もあります。
また、送り迎え不要で、園内で実施されている運動や音楽、絵画、読み書きなどの課外教室に参加できる園もあります。
「習い事もさせてあげたいけど、送り迎えができない」とお悩み方は、課外教室の対応があるかどうかもチェックしておくと良いでしょう。
子どもが楽しく預かり保育で過ごせるようなような、環境を整えてあげることも大切です。
家族みんなで助けあえる環境を作る
働きながら、子どもを幼稚園に預けるには、家族の協力が必要不可欠です。
毎日の送り迎えや行事の参加を分担したり、子どもが体調を崩した時の迎えや自宅療養を助け合ったりするなど、幼稚園に無理なく通うための環境作りを夫婦で話し合い、共有しておくといいですね。
また、子ども自身も身の回りのことを積極的に取り組む、家事のお手伝いをするなど、できる限りのことを身につけて習慣化しておくと、忙しい朝の時間や帰宅後にバタバタせず、落ち着いて過ごせるようになります。
まとめ
今回は、幼稚園に入れながら仕事を続けるためのポイントをご紹介しました。
幼稚園では、早朝保育や延長保育、また夏休み・春休みの預かり保育にも対応している園が多いので、仕事をしながらでも通わせることが可能です。
幼児教育が受けられたり、特色豊かな園行事が楽しめたりと幼稚園に通わせるメリットは、数多くあります。
仕事をしながらでも無理なく子どもを幼稚園に預けるためにも、自分と子どもに合った幼稚園選びとサポートし合える関係つくりを心がけておくと良いでしょう。