あなたのお子さんが突然「学校へ行きたくない」と言ったらどうしますか?
体調が悪い時ではない限り、学校は必ず行かないといけませんと言って学校へ送り出しますか?学校へ行きたくない理由が何かあるのでしょう。
でも、理由はともかく頑張っていかせる方針ですか?
それとも、学校へ行きたくないのであれば、無理に行かせるのはかわいそうだからお休みさせますか?
もしかしたら、「今日は体育の授業があるからイヤだな」という気持ちから、学校を休めばイヤなことを回避できると思ったのかもしれませんが、それでも休ませますか?
「学校へ行きたくない」というからには、子どもには学校へ行きたくない理由がちゃんと存在します。
その理由をきちんと把握して、学校を休ませるのか行かせるのか?を決めるようにしましょう。
では、どんな理由なら学校をお休みさせてもいいのか?一緒に考えてみましょう。
目次
学校へ行きたくない理由を説明できる場合
まずは、学校へ行きたくないと思う理由を子どもに聞きます。
「昨日こういうことがあったから」「体育で跳び箱を跳ぶことができないから」「○○ちゃんとケンカしたから」「席替えしたらうるさい子の隣になったから」など、理由をきちんと言えるのなら、その悩みを解決できるようなアドバイスをして、学校へ送り出しても大丈夫です。
友だちとケンカしたのなら仲直りする、跳び箱の跳び方を教えるなど、子どもの課題となっていることを解決する方法を教えてあげましょう。
学校へ行きたくない理由を自分でも理解しているからママに話せるのです。
それなら解決方法を教えてもらったら、そうしてみようと思うことができ、学校へ行きたくないという気持ちも晴れると思います。
学校へ行きたくない理由を説明できない場合
先ほどのように、学校へ行きたくない理由を子どもがきちんと説明できない場合は、その理由が深刻である可能性があります。
自分でもなぜ学校へ行くことができないのかわからない、学校のことを考えると頭やお腹が痛くなるなど、自分でも上手く整理できないストレスを抱えてしまっているのかもしれません。
ストレスの原因とは、
・友だち関係・・・特に何かがあったわけではないが、関係が上手くいっていないと感じている。
・学習について・・授業中にちゃんと聞いているのによくわからない。
・先生との関係・・特に怒られたわけではないが、怖いと感じていたり、理解してくれていないと感じている。
など、子どもの数だけ原因はたくさんあります。
その子どもにとってはどんなことがストレスの原因となっているのか?把握することが大切です。
学校へ行きたくない理由を話せなくても表れるストレスサイン
「心と身体はつながっている」とはよく言いますが、それは本当です。
学校へ行きたくない子どもが、その理由を上手く話せなくても、身体が表現していることがよくあります。
主なストレスのサイン
- 食欲がない
- あまり眠れない
- 頭やお腹が痛い
- 歯が痛い
- 吐き気や下痢
- イライラする
など、病気なのかも?と思ってしまうほどたくさんのサインがあります。
ストレスサインを出している子どもの症状は、決して仮病ではなく本当に痛くなってしまうほどのものなのです。
つらいときには学校をお休みさせる選択肢もあり
学校へ行きたくない理由を自分でも整理できず説明できない場合やストレスサインが身体に表れている場合には、学校をお休みさせても良いと思います。
大人でも病気になった時には、薬をのんで休養しますよね?それと同じです。
薬は「何があっても味方になる親がいる安心感」で、あとは休めばよいのです。
休むと言っても家に閉じこもるのではなく、ちょっと遠くまで出掛けることも良いと思います(近所だと学校へ行っていないのに出歩いているところを見られると面倒ですから)。
気分をリフレッシュすることが効果的です。家ではなく、別の場所へ出掛けることによって、話しやすくなる効果もあります。
たとえ話がまとめられていなくても話すことで気持ちが楽になります。
親がつらくなったら学校カウンセラーに相談することも
子どものケアは大事ですが、それに付き添う親のケアも軽視してはいけません。
子どもに正しいことをしてあげようと頑張り続けると、大人だって疲れます。
子どもが学校へ行けない期間など、どうしたらよいのかわからなくなったら、学校カウンセラーに相談してください。
学校カウンセラーに話した内容は、申し出すれば学校へは内密にしてくれます。
子どものことだけではなく、子育ての方法について悩んでいることがあれば相談してみると良いと思います。
子どももその子どもを支えている親も、勇気をもって話すことが、きっと問題の解決の糸口になりますよ。