「どうしたらいいのか分からない」「やり方を教えないと何もすすまない」というお子さんの姿を見たことがありませんか?
それは、お子さんの「ひらめく力」が充分に育っていない可能性があります。
「ひらめく力」と言われても、どうやって鍛え、育てていけば良いのか分かりにくいものです。
今回は、この「ひらめく力」はどう鍛えていけば良いのかをご紹介していきます。
目次
1.ひらめきを育てるためには五感を鍛える!
ひらめく力は、「経験」「想像」「分析」からくるものがあります。
ですので、ひらめく力を鍛えるためにはまず五感を鍛えることが重要です。
天気の変化に気づいたり、好きな音楽を聴いたり、じっくりと食事をしたり、鼻の匂いをかいでみたり、どろんこを触ったり…普段から、お子さんは「視覚」「聴覚」「味覚」「臭覚」「触覚」を充分に使っているでしょうか。
五感はひらめきだけではなく、生きていくためにはとても重要なものであり、基盤となるものでもあります。
また、五感を鍛えると観察力も高まります。
観察力は時に良好な人間関係をもたらしたり、危険なことに気づく注意力などにもつながったりします。
人や環境の変化に気づくことができるからこそ、いろんなアイデアをひらめいていくのです。
五感を鍛えるためにも、あまり躊躇せず思い切り外遊びをさせましょう。
いろんなものを見て、触って、試してみて…という経験をたくさん重ねることで、自然と五感は鍛われていきます。
2.親が先回りをしていませんか?子どもに考えさせる環境を作ろう!
子どもが物事を考える前に答えを出し、「こうしなさい」と子どもに言っていませんか?
ひらめきがイマイチという子どもは、子ども自体に問題があるわけではなく、周りの人が関係している場合もあります。
身の回りのことや子どもが興味を持っていることなどに、大人が先に答えを出してしまっていることが多く、子どもが考える隙がないということもよくあるケースです。
箸の持ち方や服の着方など、教えなければできないものもありますが、生活に絶対に必要なものでない場合は、子どもに使い方や解決策を考えさせる機会を与えてあげましょう。
自発的なアイデアをひらめいたり、周りを観察しながら解決策を見出したりすることができる力がつきます。
また、ここで気を付けてほしいのは、「考えなさい」と命令として考えさせていると、子どもは考えることが嫌いになってしまいます。
子どもが自然と考えなければならない環境を作ってあげたり、ひらめいたり気づいたりしたときの喜びを与えてあげたりすることで、「考えるのが楽しい」と感じられるようになります。
3.どんどん挑戦をして失敗を恐れない経験を積もう!
日本では、多くの人が「失敗は恥ずかしい」と考えます。
しかし、失敗がなければ成功は導き出すことができません。
失敗から色んなアイデアが生みだされていくのです。
「成功」という一部を褒めるよりも、「失敗や努力をして成功にたどり着いた」という過程や努力を褒めてあげることがとても重要です。
成功の裏側には、必ずこれまでに努力してきた何かが関係しています。
命やけがに関わるようなことでなければ、どんどん挑戦させて、どんどん失敗させてみましょう。
次で失敗しないように子どもは勝手に考えるので、失敗は決して無駄な経験にはなりません。
4.親は子どもの発想にリアクションを取ろう!
失敗を恐れない子どもは、大人が「ありえない」と思うようなアイデアもどんどん出てきます。
そのときに大人が「ありえない」「しょうもない」と子どもの発想をつぶさないように気を付けましょう。
子どもの発想には、できるだけ付き合ってあげるのが効果的です。
「へぇ~、そんなの思いつかなかった!すごい!」「たしかに、そうかもしれないね!」など、一度認めてあげることで、子どもは「考えてよかった」と喜びを感じます。
奇想天外な考えが、時には驚くべき結果をもたらすこともあります。
5.ひらめく力を身につけるために本を活用してみよう!
最近では、子どものひらめきや想像力を鍛えるための本がいくつか出版されています。
目的に合う本を選び、活用するのもおすすめです。
普段の生活ではやらないような脳の鍛え方をすることで、ひらめく力がアップすることが期待されます。
6.スマホやタブレットの使い方を見直して日常の視野を広げよう!
絶対にスマホやタブレットを使ってはいけないというわけではありません。
むしろ子ども向けの学習や生活に関するアプリもたくさんあるので、それで助かっている方も多いと思います。
ただ、毎日何時間もスマホやタブレットを子供に渡しっぱなしということには問題があります。
いつもスマホやタブレットばかりを使っていると、日常生活の中でいろんなことに目を向ける機会が少なくなります。
例えば、ベランダに朝顔を置いていたとします。
突然雨が降ってきたときに、「部屋の中に入れた方がいいかな?」「水びたしになって、せっかく咲いた花が枯れないかな?」などと考えます。
しかし、スマホやタブレットに夢中になっていると、朝顔のことどころか雨が降っていることにも気づかず、日常で起こっていることには目を向けないまま一日が終わってしまうのです。
「こうした方がいいかな」と考える機会が減ることで、「どうしたらいいのか分からない」という視野の狭い子どもに育つ可能性があります。
日常のちょっとしたひらめきや気づきを重ねていくことで、少しずつ視野を広げていくことができます。
子どものひらめく力を育むには大人の協力が必要不可欠です
いかがだったでしょうか。
ひらめく力を鍛えるためには、子どもにたくさん経験をさせてあげること、子どもととことん付き合ってあげることがポイントとなります。
ひらめく力をつけておけば、将来何か壁にぶつかったときも、自分で色んな道を拓ける可能性が高いのです。
是非、今のうちからひらめく力を鍛えてみてはいかがでしょうか。