「いつから塾通いが必要?」「今の成績で中学受験できるの?」将来の中学受験を見据えると、あれこれ心配になってしまいますよね。
けれども、何より大切なことは、家庭内で、きちんとした生活習慣を身につけていることです。
この土台がぐらついたまま、知識だけを詰め込んでも、親子が望む結果は、期待できないかもしれません。
では、よい生活習慣とはどのようなものか、どうやって身につけていくのか、一緒に考えていきましょう。
目次
まずは、我が子の生活習慣をチェック!
お子さんの生活リズムを把握していますか?
母が仕事をしている場合、子供より先に出勤していたり、帰宅が遅く、子供に留守番をさせているという家庭も珍しくありません。
まずは、子供と一緒に一日をどう過ごしているのかを、チェックしてみましょう。
起床時間、就寝時間や宿題を始める時間など、毎日決まったものになっていますか?
ゲームや動画を見る時間が思った以上に多い、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
小学校高学年になり、中学受験の勉強が本格的に始まると、学校と塾の両立が必要となり、時間を上手に使うことが求められます。
宿題をせずにゲームをしていないか、夜更かしをしていないか、まずは、親子で一日の生活リズムを確認し、改善すべきところを見つけていきませんか。
すべては、そこから始まる、と言えるでしょう。
中学受験を目指す子の生活習慣とは?
中学受験は、「親子の受験」と言われます。
まだ幼い小学生だけでは、乗り越えられるものではなく、親の支えが必要です。
幼いうちから、よい生活習慣を身につけることは、子どもの将来にとっても、有益です。
ぜひ、親子でチャレンジしてみましょう。
「3点固定」の生活習慣を身につけよう!
「3点固定」という言葉を聞いたことがありますか。学校で耳にしたことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。
一日の生活のうち、「起床時間・就寝時間・勉強を始める時間」を決めてしまい、生活習慣を整えるという方法です。
小学生が一人で取り組むのは難しいので、ぜひ親子で実行してみませんか。
子どもが学校から帰り、すぐにゲームや動画視聴などを始めてしまえば、なかなか途中で止められない、ということになってしまいがちです。
おやつを食べて一段落したら、まず学校の宿題を始める時間を決めておく。
塾の課題があるならば、夜8時から始めるなど、時間を固定しておくと、勉強することが習慣化してきます。
また起床、就寝時間を決めておくことも大切です。健康的な毎日が過ごせるだけでなく、就寝時間までに集中して勉強を終わらせる、という意欲も生れるはずです。
ぜひ、親子で協力して、「3点固定」を生活習慣の中に取り入れていきましょう。
学びの楽しさを親子で共有しよう
勉強、勉強と言っても、子供に反発されるだけ。そんな経験はありませんか?
学ぶことは、机に向うことだけではない。新しい知識が増えるのは、楽しいことだ。そんな気持ちを小さいころから親子で共有できるといいですね。
例えば、料理。葉物を茹でるときに、なぜ塩を入れるのか。リンゴの切り口はなぜ変色するのか。普段、あまり気に留めないことにも、科学的な根拠がある、ということを親子で調べてみませんか。
作る楽しさに加えて、科学的な知識も増やすことができます。
また、親子で散歩に行くのもおすすめです。公園の花や葉の作りをじっくりと見てみませんか。タンポポの花の作りを観察したり、紅葉する木の種類を見つけてみましょう。
また、川に目を向けると、シベリアや東南アジアからの渡り鳥を見つけることができるかもしれません。
親子で楽しみながら、知識を増やしていきましょう。きっと学ぶ楽しさを子供が感じるだけでなく、学ぶ意欲も強くなることでしょう。
親子のコミュニケーションを深めよう!
規則正しい生活習慣を身につけるためには、親子のコミュニケーションがとても大切です。
中学受験をする、しないに関わらず、子育ての基本とも言えるでしょう。
挨拶から始まり、食事のときの会話、学校であった出来事など、親子の関わりを増やせるといいですね。
最初は、今までの習慣から抜け出せず、うまくいかないかもしれません。
なかなかゲームを止めなかったり、予定の時間がきても宿題を始めなかったり。
中には、叱ることで、子どもに親の言うことをきかせよう、としているかもしれません。
ただ、叱れば叱るほど、子どもは心を閉ざし、良好なコミュニケーションとはほど遠いものとなってしまいます。
なぜ、規則正しい生活習慣が必要なのか。子供が納得するような説明をしてあげましょう。
中学受験を乗り越えるために、親子間の信頼感は、とても大切です。
一日一日を大切に過ごし、親子のコミュニケーションを深めていきましょう。
中学受験への第一歩は、よい生活習慣から!
中学受験を目指す子どもは、高学年になるにつれ、いろんなことを我慢する必要が出てきます。
友達と遊ぶ時間は減ってしまう。楽しかった習い事を止めないといけない。学校と塾の宿題に追われてしまう。
ストレスが溜まり、受験を止めたくなる子もいます。
それを上手に乗り越えるためには、幼いうちからよい生活習慣を身につけ、親子間の信頼感を深めておくことが大切になってきます。
中学受験に向けてよいスタートを切るためにも、まずはお子さんの生活習慣を見直すことから始めてみましょう。