共働き家庭の中学受験!塾の送迎から家庭学習まで工夫をして乗り切ろう

共働き家庭の受験対策とは中学受験をするお子さんの家庭は、専業主婦家庭が多いと言われていました。

なぜなら、共働き家庭では中学受験は難しいと言われてきたからではないでしょうか。

実際、共働き家庭のお子さんが中学受験に臨むとき、専業主婦家庭よりもハードルは高いです。

しかし、もちろん不可能ではありません。

では何が難しくて、どういう対策を立てればよいのでしょうか。

ここでは、共働き家庭が中学受験に臨むための工夫や対策をご紹介していきます。

共働き家庭で中学受験を目指す!放課後からの塾生活とは?

共働き家庭で中学受験を目指す場合、難しい言われますが、では何が難しいのでしょう。

まだ中学受験を経験していない方は、共働き家庭が中学受験に臨むのに難しい理由として、「送迎?」「お弁当?」と思うかもしれません。

塾への送迎は、小学校高学年になると、一人で塾に行ける子は多く、また塾が終わる時間は大体夜の8時や9時なので、共働き家庭でも迎えに行くことは十分できます。

次にお弁当ですが、夜の8時や9時まで授業がある場合、休憩時間にお弁当を食べるお子さんは多いです。

しかし塾生が食べているのは軽食で、ほとんどがおにぎりやサンドイッチなどです。

出勤前の朝にお弁当作りをしなくてはと気負わずに、おにぎりを作っておくだけでもお弁当作りは解決です。

共働き家庭で一番難しい場面は?

共働き家庭にとって最も難しいのは、送迎でもお弁当でもなく、「子供にいかに自主的に勉強をさせるか」です。

小学生は、勉強などせず遊びたいです。

親の目を盗んで、とにかく遊ぼうと画策します。

親の目がないところで小学生が留守番をしながら自ら勉強するなんて、よほど自立したお子さんでないと、ほぼ無理です。

しかし共働き家庭の「親の目があるとき」は夜か土日のみ、中学受験はそれだけの勉強ではとてもついていけません。

だからこそ、共働きの家庭は、お子さんの中学受験にあたってさまざまな工夫を施さなくてはならないのです。

まわりで聞く、子供の「こんなサボり方」

勉強をサボってしまう子供中学受験に臨むお子さんを持つ共働き家庭の親御さんからは、親のいない隙にこっそり遊んでいるという声も。

ただし、勘違いしないでいただきたいのは、「サボりたい」お子さんでも、決して中学受験にやる気がないわけではなく、逆に「あの中学校に受かりたい!」と頑張りたい気持ちがあるお子さんが非常に多いことです。

おそらく、中学受験で受かりたいという気持ちとは別に、「遊びたい」「サボりたい」という気持ちがあるのでしょう。

親御さんはそういった気持ちをうまく汲み取りながら、お子さんと接していく必要があります。

さて、まわりで聞く子供の「サボり方」には、こんな例があります。

  • お腹を壊したと言ってトイレに何度もこもっていると思ったら、トイレに漫画が隠されていた。
  • 昼間は仕事で家をあけていて、帰ったらまったく何も勉強していなかった。
  • 「眠いから寝てくる」と言って、寝室を覗くとゲームがベッドの上に置いてあった。
  • テキストの答えをまるまるノートに写していた。

お子さんが留守番をする共働き家庭のほうが、これらの「サボり」はより起きやすいです。

これらを放っておくと、あっという間に塾内での偏差値は下がります。

親御さんは、お子さんの「遊びたい!」という気持ちも尊重しながら、お子さんが自主的に勉強するよう誘導する必要があるのです。

共働き家庭の受験生に自主的に勉強をさせる!〜塾のない日の対策〜

塾と家との距離にもよりますが、5、6年生になると、塾のある日は学校から家に帰ってすぐに塾に行く必要があります。

そのため、遊ぶ時間はありません。

遊ぶ時間ができてしまうのは、塾のない日です。

この日に、いかに自主的に勉強するかがポイントになります。

時間割をつくろう!

しかし小学生のお子さんが自主的に勉強するのはやはり難しいので、勉強を「させ」ましょう。

オススメなのは、「時間割」を作ることです。

30分刻みくらいのざっくりしたスケジュールにしましょう。

もちろん、時間割を作るだけでは自主的に勉強しないお子さんも多いです。

もう一つの工夫は、親御さんが家に帰ったあと「やったことをチェックする」ことです。

子供の勉強内容を必ず把握する

帰宅したあとは、「時間割どおりにやったかどうか」ではなく、「やったこと」と「内容」を確認するようにしましょう。

そのためには、お子さんがどういった課題を塾から与えられていて、どのくらいのレベルの問題を解いているのか、必ず一日の終わりに見てあげて、褒めてあげるようにしましょう。

オススメなのは、必ずボールペンでノートやテキストに「やった日付」をお子さんに書いてもらい、親がノートを見たあとにもボールペンで「確認した日付」を書いておくことです。

そうすることで、「その日に何の教科をどのくらいやったか」が可視化されて、把握しやすくなります。

また、可能ならば「どんな問題をやったか」も見ておくようにしましょう。

これは、中学受験における勉強では「効率的な勉強方法」が求められるためです。

問題の難易度と優先順位を子供と一緒に確認をしよう

たとえば塾のテキストは「基礎問題」「応用問題」「発展問題」と難易度別に問題がわかれていたり、「解かなくていい問題」が存在したりします。

お子さんが解く順番や解く問題を間違えてしまうと、時間ばかりかかって力が身に着かないという話を塾講師の方からもよく聞きます。

また、簡単な問題ばかりやっていて、自宅勉強ではいつも正解ばかり、でも塾のテストでは偏差値50以下……なんてこともあります。

この場合は、自宅勉強で簡単な問題にしか取り組んでいないからです。

難しい問題をやりすぎても、簡単な問題をやりすぎても、よくありません。

お子さんも塾で「何の優先順位が高いか」を先生から聞いているはずですので、一週間に2、3回程度の頻度で確認するのがよいでしょう。

共働き家庭の中学受験では、ポイントを絞って管理することが大切

共働きのご家庭では「お子さんに自主的に勉強をさせること」が最も難しいです。

忙しくても「お子さんに中学受験をさせる」と決めたなら、お子さんに寄り添いながら忙しい時間を割いてお子さんのマネージメントをしてあげましょう。

勉強は毎日の積み重ねです。

塾のテキストは膨大で、復習するだけで手いっぱいになってしまうこともあります。

だからこそ親御さんの助けは必要です。

親子で中学受験を乗り切れるようにがんばってください。