中学生になった子どもが反抗期を迎えた。または、小学校から継続して反抗期の場合もあると思います。
高校受験に向けて気持ちを切り替えて行く中で、親は子どもとどう関わり、反抗期を乗り越えて行くのがベストなのでしょうか?
中学の3年間をかけて収束させるのではなく、2年生までには落ち着くことを目標に考えて行きましょう。
目次
思春期からくる反抗期
子どもの心の成長に伴い、やって来るのが思春期(リンク)と呼ばれる時期になります。
小学生の頃にハキハキとしていた子でも、急に羞恥心が芽生え極端に恥ずかしがるなど表へ出ることを避けるようになったりします。
まずは様子を見よう
そういった部分からくる反抗期であれば、子どもの心が落ち着けば自然と収束に向かうため逆に大騒ぎして対応しなくても大丈夫です。
ただ、言葉が荒くなるなどする場合は、適宜注意が必要です。
共同生活のマナーは守るようしつけるだけで、余程のことがない限りこれ以上の反抗に繋がることはありません。
子どもの心として「今はそっとしておいて欲しい」と思っている場合がほとんどなので、今までの様子と比較して見分けがつくはずです。
思春期であることをからかうと逆効果なので、静かに見守るのがベストと言えます。
友達とのトラブルからくる反抗期
子どもの反抗期の原因として考えられるものの一つに、友達とのトラブルがあります。
友達より優位に立ちたい、目立ちたいなど理由は様々なようですが、それが原因になり周りに強い姿勢を示すようになるのがそのまま親への反抗期へと繋がっていくようです。
学校の中で威張れない、思うように立ち位置を作れず居場所がないように感じている子どもに多い傾向で、言葉が荒くなる、横柄な態度を取るようになる、時にはキレて暴力を振るうなど家庭環境が荒れてしまうこともあります。
身近な存在として母親に対して強く出ることが多く、それはあまり男女差がないようです。
子どもの話をしっかり聞き、早期解決を
言い換えれば、母親に甘えたい気持ちの裏返しになるので、学校のことで抱えている心の不満をしっかり理解してあげることが大切です。
でも、親が学校に出向き子供の居場所を作るというのはかなり難しいことなので、先生にも相談しながらクラスに馴染めるようフォローしてあげるのがベストです。
家庭内の問題からくる反抗期
家庭内の雰囲気がよくない。両親が子供の目の前で揉める。または親が子どもをバカにしたりする。それでは子どもが親に反抗して当然です。
親が子どもに反抗する理由を与えてしまっている状況です。
その場合は親が努力することで子どもの反抗期は収束していきます。
親が態度を改め、生活を変えていかなければ子どもの反抗期は続きます。
親が自分の行動を反省すべし
もし、子どもの反抗期で困っているという場合は、まず自分が親としてどうするべきか考え直してみましょう。
自分を見つめ直す時間を取り、子どもに改善の約束をし、それを守り抜けば子どもからの信頼を徐々に取り戻せます。
失った信頼を回復するのは容易ではありませんが、子ども、そして親の安心、安定を取り戻したいと考えるなら対応すべき問題です。
家庭内のことであれば、第三者に相談することが恥ずかしく、抱えて混んでしまう親も多いと思いますが、自身の両親や無料の弁護士相談などを活用してみると第三者の意見をもらえます。
自分のどこが悪いのかわからないと言う場合は、子どもの不満をぶつけてもらいましょう。
その時は、親が子どもの言葉にキレることなく最後まで聞く姿勢が大事です。
家族だけでは話せない。子どもにひどい言葉を向けてしまいそうなど、不安がある場合は信頼のおける第三者に間に入ってもらうといいですね。
中学生が反抗期を迎える理由は複数ある
すでに心と体が大人に近づきつつある中学生は、1番不安定な時期と言っていいでしょう。
その不安を解消してあげることで、反抗期を早めに収束させることに繋がります。
中学生は大人ではないのに「もう大人なんだから」と言われ始める世代です。
それは親の甘えであり、中学生はまだまだ大人に守られるべき子どもです。
急に手を離してしまうようなことは控え、いつでも手を繋げられる距離にいてあげることでかなりの不安は解消できます。
実質的に手を繋ぐ距離ではなくても、心の距離が近いと感じるだけでも違います。
うちは親と仲良し、と自慢できる子にほとんど反抗的な子はいません。
その場合は、例え不満があったとしてもしっかり親と話し合い、問題を解決しているからに他なりません。
子どもが抱える問題を一緒に解決する
子どもが持っている問題を長引かせることで、反抗期は訪れます。
抱えた問題を見て見ぬふりをして放置せず、一緒に解決できるよう努めてみましょう。
子どもは無条件で親を信頼しているわけではなく、発したSOSに対してどう対応してくれるのかを見ています。
問題を放置して、心の距離を広めてしまってはいませんか。
1番身近な存在として、親がいる。
そのことを自覚しつつ、中学生になり、大人の階段を上り始めたばかりのお子さんのサポートをしっかりしてあげましょう。