小学校受験において本番には試験ともう一つ大切な事があります。
それは面接です。
学校によっては親子面接、事前面接、親子別々での面接、ごく稀ですが面接が無い所もあります。
しかし初めての面接はわからないことだらけで不安を持たれる親御さんも多いのでははないでしょうか。
面接ではどのような事を聞かれ、学校側は一体何を見ているのでしょうか?
本番までに親が出来る事とは何でしょうか?
ここでは、二人の子どもの小学校受験経験から、面接本番で気を付けるべきこととは何かをお伝えしていきます。
目次
面接前の準備に欠かせない4つのこと
学校研究
先ずは事前準備として学校研究は欠かせません。
面接は家庭の考え方と学校の教育方針が一致しているかを見るものです。
何気ない質問でも学校の教育方針に沿った答えが用意出来ると最高です。
その為に入学願書の準備時に既にされているとは思いますが、学校についてよく調べて知ってください。ここは怠らずにやっておきたいところです。
我が子の分析
学校研究と並んで大切なのが、我が子の分析です。
分析と言いましても難しい物ではありません。
子供の長所や短所、好きな事、何をしている時が目を輝かせているのか、苦手な事は何か、好きな食べ物や嫌いな食べ物、どんな事でも良いので書き出してみてください。
一見短所に見える所も長所が隠れている事もあります。
そしてこれは本当に早くからやっておくと良いと思うのが「エピソード集作り」です。
ノートを一つ作り、子供が初めて出来たことや泣いた事笑った事、その時々で親御さんが感じた事、様々な出来事をノートに書き留めておいてみてください。
これが後に願書作りや面接の質疑応答集作りの時に役立ってきます。
質疑応答集の作成
そして要になってくるのが、質疑応答集作りです。
これは過去問などから質問事項を調べ、その答えを考えパソコン等で入力していく作業をします。
ここで大事なのは先ほどの学校の考えに沿った答えを用意していく事もそうなのですが、ご両親の考え方が一致しているかどうかです。
それを確かめる為にも基本的な質問集を図書館で借りてきても良いですし、学校別の過去問に面接時に聞かれた事が載っているものがありますので書店で購入されても良いと思います。
是非、この質疑応答集は作ってみてください。
筆者もこれを作成するにあたり夫婦の考え方の違いを再認識すると同時に、子育ての方向性も改めて話し合う事ができる良い機会になりました。
面接練習
質疑応答集が作れたらいよいよ面接練習です。
ビデオカメラを撮って、親子で並んでやってみるも良いですし、交代で面接官役をやっても良いと思います。
お通いの教室によっては面接講座や模擬面接をしてもらえるので、どんどんそれらを利用し練習してみてください。
ジャック幼児教室さんの模試にも面接がある模試もあるので教室にお通いで無い方もそちらを利用してみるもの良いかもしれません。
お子様とも沢山練習してあげてください。
面接の前日と当日に気をつけておきたい3つのこと
前日と面接当日に持ち物の確認をしっかりしておきましょう
本番に持っていく持ち物や着ていく洋服は前日までに準備してあると思いますが本番の日にも再度確認をしましょう。
受験票忘れやお父様のスリッパ、下足入れを忘れた!なんて事もあります。
そして、先述しました質疑応答集や学校研究をしたノート等をあまり見る時間はありませんが、お守り代わりに持ち、子どもにミニアルバムを作って思い出の写真を見ながら電車に乗る等して楽しい思い出を蘇らせるのも一つの手です。
学校に向かう時点で面接は始まっています
学校に行く所から面接は始まっていると考えてお子様のお手本となるような行動をしていきたいですね。
お父様も是非大きな声でご挨拶を!
有名な話ですが、校門の所でお掃除をされている方が実は校長先生だったなんて事があったそうなので、校門をくぐったらどなたにでも気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
待合室では、静かに待てるよう長時間になりそうな場合は折り紙や絵本等を用意しておくと良いと思います。
ここが一番緊張するかもしれませんが親御さんはここではもう学校研究ノートなどは開かず、お子様の目をみつめ、ニコッと笑顔を見せてあげてください。
お子様の緊張もほぐれるはずです。
面接本番では微笑みを絶やさないように意識しておきましょう
面接本番では、お子様が答えている時も微笑みで見守ってあげてください。
これはご両親の時でもそうなのですが、決して相手がとんちんかんな答えを言ってしまっていても顔には出してはいけません。そんな時でも微笑みを忘れないよう意識しておきましょう。
勿論そうならないように練習を積むのですが、人間ですから緊張から答えが飛んでしまい、予定していたものではない事を言ってしまう事もあります。
しかしきっと学校側もちゃんとわかってくれています。
大事なのは失敗をしてしまった時の家族の反応ではないでしょうか?
家族のその反応表情を見て学校側はその家庭の色を見ているのではないかと思います。
緊張の中でも、ご家庭らしさを存分に出し、笑顔溢れる面接に出来るよう柔軟に対応出来るようにしておくことも大切です。
また、入室退室の際のマナー等はお通いの教室から指導されると思います。
単発で面接講座等もありますので是非一度ご利用してみてください。
並ぶ順番や礼の仕方、鞄や洋服、また学校に合わせた答えの導き方等の指導もしてもらえるので、安心して臨む事が出来るはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?少しは本番までの流れがイメージ出来ましたでしょうか?
学校によって求める家庭像が若干違うので細かいと所まではお話出来ませんでしたが、全般的に言える事は、事前の準備をしっかりしてお子様のエピソードをふんだんに盛り込みご家庭らしさを存分に出してください。
そして、お子様の良さを、入学への熱意を伝えてきてください!という事です。
圧迫面接もあるのかもしれませんが筆者の経験上、どの学校の先生方もとても優しく受けとめてくださり、終始和やかに進んでいったというのが感想です。
試験本番まで心配や緊張される場面も多々あるかと思いますが、皆様のご健闘をお祈りしております。