塾の数も、個別型を含めるとかなり多くなってきており、特に都心部では、みんな塾に通わせているような錯覚を起こすほどです。
そのせいか、「何年生かになったら塾に行かなくてはならない」と思いこんでいる方がいらっしゃいます。
受験するしないにかかわらず、ある程度の年齢になったら必ず塾に行かなくはならないのでしょうか?
目次
塾に行かせる理由はなんですか?
塾に通っている子どもの親に「なぜ塾に行かせるのか?」と尋ねると、ほとんどの方が「勉強の方法を教えてもらえるから」と答えます。
我が子が塾へ通い始めた時期と理由
うちの子どもを塾に通わせ始めたのは、小学2年生と比較的早く、当時は算数科目だけで、月謝も7,000円程度でした。
習い事のひとつのような気軽な気持ちで決めたような気がします。
私自身も塾で効率の良い勉強方法などを教えてもらいたいので、子どもを塾に入れました。
学校の先生とは異なる方法で、子どもがやる気を起こすような学習の仕方を教えてもらえると思っていました。
比較的少人数で授業を行う塾でしたので、苦手な項目をわかるまで教えてくれたりと、確かに学校の授業とは異なり、子どもにとっては面白かったようです。
塾へ行っていたのは他人に勉強を見てもらうため?

しかし、今から思えば、そのくらいの学年の算数問題は、私でも教えることができたでしょう。
下の子どもにも手がかかることを理由に、お金を払って他の人に子どもの勉強を見させていたのではないか?と思いかえすことがあります。
なぜか、後ろめたい気持ちです。
塾に行かなくても通信教材だけで勉強ができる子供もいる
うちの子どもが小学校の低学年の頃は、ベネッセなどの通信教育を続けている友達やくもんや学研に通っている友達が多くいました。
特に通信教育は小さいときから続けている子どもが多く、えらいなと思っていました。毎月添削問題が出るのですが、添削の先生からのお返事が待ち遠しく、楽しみに思っている子どもや毎日決めた時間に学習できる子どもにはピッタリな学習方法だと思います。
あいにく、うちの子どもはDVDなどの楽しい教材の方にしか興味がなく、毎月毎月添削問題の〆切間際に慌ててやるような状態でした。
「だから早くやりなさいって言っていたでしょう!」と怒りながらやらせていましたので、こちらもストレスがたまります。子どもにとっても楽しい思い出ではないでしょう。
通信教育が合わないから塾へ
他人の子どもに勉強を教えていて改めて思うのですが、自分の子どもに勉強を教えるのには忍耐がいります。
なぜかわが子には寛容になれず、どうしてわからないのかと、常にイライラ。
感情が入って上手く教えることができないと思ってしまい、通信教育はやめて塾に通わせることになります。
やはり、今でも後ろめたい気持ちになります。
塾に行かせることの経済的負担と意味
正直、この通信教育だけで事が足りれば、経済的には大助かりです。
小学校2年生で1科目7,000円だった月謝も、6年生ともなれば科目が増えることもあり3倍以上になりました。
夏期講習や受験直前などは「家賃か?」と思われるような金額だったこともあります。
公立進学が私立受験か
公立校進学コースか受験コースなのか、または塾によって金額は異なると思いますが、塾に通えば、授業以外のテストや補講などがありますから、「うちの子には必要ありません」という勇気もなく、必要であれば受けさせていくことになってしまいます。
ここが塾の難しいところですが、塾に乗せられているのか?
本当に子どもに必要なのか?をしっかり見極めないといけません。
ほとんどの塾は小学4年生から「受験コース」か「進学コース」に分けて授業を行います。
もちろん途中からのコース変更は可能ですが、「受験コース」では入試に特化した問題を解いていきますので、小学6年生の受験間際にそこだけ「受験コース」に入っても全くついていけません。
受験を意識し始めると塾代はどんどん上がる

4年生、5年生、6年生と塾代はどんどん高くなります。
スケジュールも塾に合わせて決めていかなくてはなりません。
この頃になると、親も子どももすっかり受験するモードになっています。
はじめは習い事のひとつぐらいにしか考えていなかったのにです。
そこが塾のすごいところで、通っているうちに「受験してみたい」「あの学校に通いたい」と思うようになりました。
塾にしてみれば当然のことですが、「どの学校に何人合格者が出た」ということが塾の評価ですものね。受験してもらわないと困るわけです。
受験をするなら塾へ行かせるメリットはある
受験するつもりなら、何年生からでも塾に通うメリットはたくさんあります。
入試に目標をおいた全国テストなどを受けることによって、競争心も出てきますし、自分自身がどのくらいの位置なのか確認できます。
入試の傾向や対策などは塾に入っていないと得にくい情報もたくさんあります。
そういった生の情報を得ることができることは、塾に通う一番のメリットではないかと思います。
子どもに合った学習方法を見つけよう!
必ずしも塾に行かないといけないわけではないと思います。
子どもが「塾に行きたい」といえばそれでいいですし、自分で勉強するといえば通信でも構いません。
塾に行かなければ勉強できないわけではないと思います。
塾に通うことでこちらが安心するだけならやめた方がいいです。
本人にやる気がないとどのみち合格できません。
親が決めるのではなく、親子で学習方法を捜していくのがいいのかもしれませんね。