「子どもの幼稚園は公立と私立どちらがいい?」「私立幼稚園と公立幼稚園の違いや特徴を詳しく知りたい!」など、お子さんの幼稚園選びにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、私立幼稚園と公立幼稚園の特徴やメリットについて元幼稚園教諭の目線から詳しく解説します。
私立か公立かどちらにしていいのか分からずに悩んでいる親御さんや、それぞれの特徴やメリットを知ってじっくり検討したい親御さんはぜひ最後まで読んで幼稚園選びの参考にしてくださいね。
目次
公立幼稚園と私立幼稚園の違い
まずは、公立幼稚園と私立幼稚園の特徴をご紹介します。
公立幼稚園と私立幼稚園では費用面や園児数・教育内容に違いがあるため、まずはその特徴や違いを理解しましょう。
公立幼稚園の特徴
公立幼稚園は、各自治体が運営しています。そのため、保育料は各自治体によって異なり、私立幼稚園と比べて費用が安いことが特徴です。
通園方法として、徒歩通園を行う幼稚園が多く、保護者の送迎が必要な場合も多いでしょう。
地域によって違いがありますが、在籍園児数も私立幼稚園と比べて少ないため、のびのびとした環境で園生活を送ることができます。
教育方針に関しては、子どもの自主性を育む自由保育を大切にし、子ども主体の活動や保護者参加型の行事数が多いことも特徴です。
私立幼稚園の特徴
私立幼稚園は、学校法人が運営し、公立幼稚園と比べて保育料が高い傾向にあります。
通園方法は、通園バスを利用できるケースが多く、送迎の必要がないことや延長保育が利用できる利便性の良さが魅力の一つでしょう。
在籍園児数が多く、運動会や発表会、作品展など行事が盛大に行われることも私立幼稚園の特徴です。
教育方針に関しては、各幼稚園で異なり、英語や運動・音楽・絵画などカリキュラムが充実している園やモンテッソーリ教育を積極的に取り入れている園など教育方針に基づいた独自の取り組みを行い、園生活での教育環境や活動内容に力を入れている園が多いでしょう。
公立幼稚園と私立幼稚園のメリットは?
公立幼稚園と私立幼稚園の特徴についてお話しましたが、次にそれぞれのメリットについてご紹介します。
お子さんの性格や発達段階、生活スタイルは各家庭で異なりますので、公立幼稚園・私立幼稚園のメリットを基に自分に合った幼稚園を選びましょう。
公立幼稚園のメリット
公立幼稚園のメリットは「費用が安いこと」「子どもの自主性を育むのびのびとした教育が受けられること」です。
費用面では、幼児教育無償化が始まり保育料に関しては私立幼稚園と大きな差はなくなりましたが、教材費や施設費が安く、バス代が不要なことから幼稚園生活で必要となるトータルの教育費用が安くなります。
幼児期は習い事を始める家庭も多く、さまざまな教育費用が必要となります。幼稚園の保育料はできる限り抑えたいご家庭は、公立幼稚園がおすすめです。
教育方針としては、自主性を育む自由な教育環境を大切にし、自由保育の時間や子ども主体の創造性を育む活動が充実していることも大きなメリットでしょう。
子どもには少人数クラスで、のびのびと表現し、自主性やコミュニケーション能力を高めて欲しいと考えている方におすすめです。
保護者参加の行事も多いため、園の様子を頻繁に確認することができ、担任の先生とも連携を取って安心した園生活が送れることも公立幼稚園のメリットですね。
一方で、毎日の送迎が必要で行事参加も多く、延長保育を行っていない園も多いことから、仕事が忙しい共働き家庭では通園は難しいでしょう。
公立幼稚園の入園を検討している方は、通園方法や行事内容など分かる範囲で事前に確認しておくといいですね。
私立幼稚園のメリット
私立幼稚園のメリットは「通園バスや延長保育が利用できる利便性の良さ」「特色豊かで充実した教育カリキュラム」です。
私立幼稚園は多くの園で通園バスを利用した登園方法を採用し、希望者には延長保育を行っています。
送迎が難しい場合も、幼稚園バスが利用可能であれば、少し離れた場所にある幼稚園にも通うことができます。
延長保育は早朝預かりや一斉保育後の預かりはもちろん、夏休みや春休みなど長期連休にも対応しています。
延長保育を利用することで、共働きの家庭でも幼稚園に通うことができ、生活スタイルに合わせて登園・降園時間をコントロールできるメリットもあるでしょう。
教育方針としては、特色豊かな教育カリキュラムが特徴でそれぞれの園で独自の取り組みを行っています。
英語教育や運動、音楽、絵画活動を行い、外部講師による本格的な指導を受けることも可能です。
個人で習い事にも通うこともできますが、幼稚園の活動の一環として行うことで、幅広い活動に触れることができ、子どもの興味関心が広がり、新たな才能を発見したり、子どもの得意なことを見つけたりするきっかけ作りにもなるでしょう。
公立?私立?幼稚園選びで検討すべきポイント
公立と私立の特徴やメリットについてそれぞれ詳しくお伝えしましたが、公立幼稚園と私立幼稚園どちらにしたら良いのかお悩みの方に、幼稚園選びのポイントについてご紹介します。
入園後の生活スタイルを考えてみよう
まずは、幼稚園入園後の生活スタイルについて考えてみましょう。
公立幼稚園の場合は、送迎が必要となり、保護者の行事参加も多いため、仕事が忙しい方や送迎ができない方は継続して通うことが難しい可能性があります。
共働き家庭や、子どもの入園後に仕事を始める方、公立幼稚園が自宅から遠い方は、通園バスや延長保育が利用できる私立幼稚園が良いですね。
家庭での教育方針に合っているかどうかをみてみよう
次に、子どもの発達状況や性格、家庭での教育方針に合っているかを検討するといいでしょう。
公立幼稚園は少人数保育の場合が多く、のびのびと園生活を送ってほしい、子どもの自主性を伸ばしたい方におすすめで、私立幼稚園は集団生活の中で多くの友達や先生と関わり、コミュニケーション能力を伸ばしたい方やさまざまな経験をして、自分の得意なことや好きなことを見つけて伸ばして欲しいという方におすすめです。
まずは、通園できる範囲内の幼稚園のHPを見て、周りに通っている人がいたら話を聞いてみるといいですね。
気になる園や入園を希望する園が見つかったら、園開放に参加して、実際に目で見て幼稚園や先生の雰囲気を確かめてみると良いでしょう。
園開放では、幼稚園で実際に行っている活動を見ることができ、先生と一緒に活動を楽しんだり、園にあるおもちゃや遊具で遊んだりすることもできます。
幼稚園の活動や行事の様子を写真や動画で確認する機会もありますので、気になることがあれば先生に確認し、実際に目で見た情報も含めて、入園を検討するといいでしょう。
最後に
今回は、公立幼稚園と私立幼稚園の特徴やメリット、選び方のポイントについて詳しく解説しました。
公立幼稚園・私立幼稚園は費用や規模、教育方針に違いがあり、それぞれの良さがあります。
自分の生活スタイルや教育方針と照らし合わせ、園開放に積極的に参加しながら子どもが生き生きと楽しく登園できるような幼稚園を探しましょう。