「受験」という言葉を聞くと、親世代にとっては「睡眠時間を削ってでも勉強する」というイメージがあるかもしれません。
ただ中学受験生はまだまだ幼い小学生。
我が子の中学受験経験から感じた、中学受験と健康管理のバランスはどのように取ったらいいのかをお伝えしていきます。
目次
中学受験は体力勝負!お子さんの睡眠時間を再度確認してみましょう
一緒に生活をしていても、子どもの睡眠時間をきちんと測る機会はなかったりしませんか?
同じ部屋で寝ているなら睡眠時間を把握しやすいですが、自分の部屋で寝起きしているならば難しいでしょう。
親が思うより子どもは夜更かししているかもしれません。
中学入試が行われる時間は朝9時からのことが多いです。
「9時に脳をベストな状態にするには、約3時間前の6時には起きておくように」と我が子が通う塾からアドバイスがありました。
ただ、入試直前に生活リズムを変えることは難しいかもしれません。
そのため、6年生の秋ぐらいから朝型の生活に移行できるよう、準備しておくことをおすすめします。
お子さんの睡眠時間を調べて、朝型の生活に移行しておきましょう。
受験勉強と睡眠の関係!脳科学の知識が役に立つ!?
塾から帰宅すると夜10時前後というお子さんも珍しくないと思います。
受験生だから仕方ないと感じられているかもしれませんが、睡眠時間がしっかり取れているか、朝はきちんと起きれるのかと心配はつきないですよね。
ここで一つ、睡眠と勉強の関係についてのお話をご紹介します。(引用:「伸びる子どもの睡眠学 マンガでわかる健やかな発育のヒミツ」)
寝る直前にいくつかの単語を覚えます。
その後8時間睡眠したあとテストをすると、約半分の単語を記憶していました。
同じテストを昼間に行うと単語の9割を忘れていたといいます。
睡眠は記憶を定着させるという研究もありますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
また多くの研究者が、学童期の睡眠時間は、9~11時間必要と指摘しています。
早寝早起きや生活リズムを整えることは、健康管理にも役立ちます。
健康な身体で受験に臨めるよう生活習慣を整えることは、親の大切な役割の一つです。
脳科学の視点から睡眠の大切さ、早寝早起きのメリットなどを解説しているサイトや本がたくさんありますので、まだ読んだことがないという親御さんは一度目を通してみることをおすすめします。
よい生活習慣は中学生になっても役立ちます!
入試前は朝型の生活習慣となっていても、入試が終わってしまえばまた夜型生活に戻ってしまうこともあります。
我が子の経験をもとに、入試前だけではなく、中学校入学後も朝型生活のほうがいいと感じたことをご紹介します。
我が子が通う中学校までは、駅まで自転車、約40分電車に乗り徒歩10分という通学スタイルです。
8時15分までには登校しなければいけないので、起床は6時、家を出るのは7時です。
入学後、この生活スタイルに慣れるが大変でした。
帰りが遅い上に、たくさんの課題があるけれども、ゆっくりもしたい。
どうしても寝るのは、23~24時や過ぎになり、朝起きられない。電車に間に合わず車で送っていくことや、帰りに電車で寝てしまい乗り過ごすこともありました。
ただ相当疲れていたときは、「早く寝るから明日5時に起こして」と頼んできたこともありました。疲れたまま勉強するよりも、早起きしてするほうがいいと思ったのでしょう。
また中学校によるかもしれませんが、定期テスト前にも課題がたくさん出るので、テスト日直前は早く寝て、朝勉強することもあります。
中学校に入ってからは、疲れて帰ってくることが多い毎日が始まります。
中学受験時期に親子一緒によい生活習慣を身に着け、「早寝早起きをしたら、身体の調子がいい」という感覚を経験することが大切だと感じます。
朝に楽しみを用意しておくことも早起きできる方法の一つ!
寝る時間が特に遅くなってしまうのは、塾のある日ではないでしょうか。
朝に楽しみがあるとすんなり起きられることもあります。小学生にとって動画視聴は大きな楽しみの一つだと思います。
我が家では学校のある日は朝に少し動画を見せていました。登校時間が決まっているので、だらだら見ることもありませんので息抜きをしたい時や気持ちを切り替える時におすすめです。
お子さんを褒めていますか?褒めることは心の健康に繋がります
限られた時間のなかで学校と塾を両立させている受験生は、勉強時間を確保しつつも、適度な遊びやメンタルも含めた健康管理も大切です。
親の役目は「早くしなさい!」「塾の用意はちゃんとした?」と厳しく叱る、細かく指示することだけではありません。
一週間のスケジュールを一緒に書き出して、流れを確認していくことをおすすめします。
早寝早起きするためにはどう段取りすればうまく行くのか。学校と塾を両立させるのはどう生活するといいのかなどアイデアを出し合って、一緒に作り上げていけばモチベーションも上がるのではないでしょうか。
そして最も大切なことは、頑張っている子どもをほめてあげることにつきます!
受験しない友達が思いっきり遊ぶ姿をうらやましく思えたり、親の知らないところでいろんな我慢をしていることもあるはずです。
親こそが子どもの頑張りを一番知っているのですから、何度でも温かい言葉をかけませんか?
親に認めてもらえることが子供は一番うれしいはず。心の安定も大切な健康管理です。
親子一緒に時間や健康管理をしよう
中学受験を乗り切るためには、勉強だけでなく親子一緒によい生活習慣を身に着けることも同じくらい大切になってきます。
健康な心と体があれば、モチベーションもアップして、学習面でもいい効果が出るはずです!
親子一緒に毎日の健康管理に気を配り、受験生活を乗り切っていきましょう。