「一人っ子=わがまま」というイメージを持ってしまっていませんか?
しかし、実際は、一人っ子がわがままだとは、一概には言いきれないのです。
一人っ子だけれど、全くわがままではない子もたくさん見掛けます。
また、現在二人目を妊娠中の方も、一人目の子がわがままで困っているなんてことは少ないのはないでしょうか。
それでは、わがままな子どもと、わがままでない子どもは何が違うのでしょうか。
そこを踏まえて接すれば、わがままが減るかもしれません。
一人っ子をわがままにしないように親ができることはどのようなことがあるのかお伝えしていきます。
目次
一人っ子をわがままにしないためには同年代の子どもと多く接する機会を作る
兄弟がいない分、同年代の子どもと一緒に多く接することが大切になってきます。
一人っ子の多くは、相手が大人な為に、安易にわがままが通りやすい傾向にあります。
それを、同年代の子どもと多く接することで、オモチャの貸し借りや、感謝や、謝ることなどを学んでいけます。
一人っ子の親こそ地域の子育てサポートを活用しよう
今では、子育てサポートの一環で、様々な施設があります。
そんなところに積極的に連れて行くようにしましょう。
保育園なども、縦割り保育と言って、同じ年の子だけのクラスではなく、年少さんから年長さんまでの子どもが一緒に行動する保育です。
上の子から優しくされることによって、下の子に優しくする事を学んだり、自分のわがままだけでは通らない子どもの社会がそこにはありますので、この縦割り保育も一つの方法だと思います。
親は一人っ子の娘/息子に対して毅然とした態度をとる
毅然(きぜん)=意志が強くしっかりしていて、物事に動じない事です。
おもちゃを欲しがる一人っ子にどう接する?
例えば「今日はお菓子買わないからね!我慢出来る?」と事前にお菓子を買わない約束をしても、いざ買い物に出かけるとお菓子コーナーで駄々をこねたりなんて事はありませんか?
同様にオモチャなんかもあると思いますが、そんな時にどうしていますか?
約束したのに、安価なものだと、うるさいからと買ってしまっていませんか?
または、「こっちなら良いよ」と言ってしまっていないでしょうか?
約束は約束ですので、根負けしてはいけません。
それでもわがままを言う一人っ子の娘/息子にはこう対応しよう
「今度買ってあげるね」と言っても、当然「嫌だ!今欲しい!」と泣きわめきだしたりすることもありますよね?
そんな時は、1度深呼吸をしてから、動じず静かに、
「それなら今度が嫌なんだったら、今度も買わないね。今日も買わないし、今度も買わないけど良い?それとも、今日我慢して今度で良い?」
と断固として「今日は買わない」という約束を曲げないようにしてみて下さい。
それを根気よく何度でも言ってみて「今日は買わない」と通して下さい。
そのうち、「今度買う」と言うと思います。
これは、「買う・買わない」場合のみならず、「行く・行かない」「出来る・出来ない」など様々な時に使える方法です。
但し、何事もバランスが大事
何事もバランスが大事です。
我慢ばかりさせると、今度は「親に何を言っても無駄」と話さない子になるので、たまにはちゃんと欲求を叶えてあげて下さいね。
家の中で親は一人っ子の子どもと友達になろう
家の中では、子どもと友達になりましょう。
そして、オモチャも「じゅんばんこね」などと言いながら、実際、同年代の子どもの様に子どもと遊んで下さい。
「これ貸してね」「ありがとう」などの声かけも大事です。
そうすることによって、同年代の子どもと、どう接すればいいのかが分かってきます。
一人っ子だと我慢やルールがわからない!だからこそ親が友達に
一人っ子だと、オモチャは全て自分のものですから、貸し借りなんて事は、知りません。
お友達が自分のものに触れれば、「取られた!」としか思わないのです。
それをいきなり「貸してあげなさい」と言ったところで、「貸すって何?」と理解出来ていないのです。
誰かが教えて挙げないと分からないので、子どもに求めるばかりではなく、親も一緒になって教えてあげましょう。
口で言うだけでは、理解出来ないし、怒られている感覚でしかないので、遊びの中で教えていきましょう。
アメとムチを上手に使おう
子どもは、相手が大人であれば、甘えられる対象として見ています。
もちろん、甘えさせてあげることも大事なのですが、そればかりでは、幼少期は良いとしても、成長していく過程で、必ず弊害が出て来ます。
我慢させて可愛そうな気もしますが、それでは、子どもが成長した時にもっと可愛そうな現実にさらされてしまう可能性があります。
ですから、アメとムチを上手く使いながら、子どもを上手く誘導してあげて下さい。
一人っ子の姪と私の関係
私の姪が一人っ子ではありますが、わがままは一切言いません。
姪が幼少期に私は、もう十分成人してましたが、姪といつでも友達でした。
友達というより、姉妹だったのかもしれません。良い大人でしたが、喧嘩もしましたし、大体、ケラケラ笑ってました。
2人の秘密も作ったりして、本当の友達の様にしてました、嫌な気持ちになったら、「すっごく嫌な気分になったんだけど!謝って」とも言ってきました。
悲しい事があれば、一緒に泣きました。
姪の保育園にお迎えに行けば、姪のクラスメイトとも遊んだりして、徹底的に姪の年代に合わせました。
周りから見れば、大人気ない人だったと思いますが、お陰で、厚い信頼を得ました。なので、全て私の話をきちんと聞いてくれるようになって、私の言動の真似をしだしました。
そのチャンスを見逃さずに自分の言動には細心の注意をもって、姪と接してました。
挨拶はもちろん、困ってる人を助けることや、自分本意ではなく、相手の気持ちを思うことなども話してきました。
今、中学生になりましたが、今では、逆に私が学ばせてもらうほどです。
一人っ子をわがままにしないために
一人っ子でも、子どもはみんなと仲良くしたいと思っています。
なので、わがままを脱出させてあげる道を見つければ、子どもは必死でそれを習得しようとします。
子どもは本当に凄い能力を持っています。
そのほんのきっかけを作ってあげるのが親の役目です。逆にいうと、それしか出来ません。
あとは、子どもが、子ども社会の中で、学んでいきます。
そのほんのチョットのきっかけを作ってあげて、子どもの明るい未来に希望の光が降り注ぐ事を切に願っています。