中学受験中に反抗期を迎えたら?試してほしい5つのこと

中学受験の反抗期中学受験を考える上で、子どものメンタルケアは欠かせません。

受験は長い闘いのため、親も子もイライラが募ります。

そこに輪をかけて親を悩ませるのが中学受験期間中に迎える反抗期です。

一緒に頑張ろうと励ましたくても、親というだけで拒絶反応を見せる子供。

何かしようと思えば思うほど裏目に出てしまいます。

そんな反抗期に悩む親御さんにぜひ試してほしいことをまとめましたので、参考にしてみてください。

反抗期の特徴

小学校高学年から中学生にかけての反抗期は第二次反抗期と言われます。

2~4歳の自我が芽生える時期が第一次反抗期ですね。

心と体のバランスが崩れ、わけもなくイライラします。

キツい言葉も暴力も、一瞬の感情でまわりにぶつけてしまいます。

この時期の反抗期には、親や家庭からの独立を求める傾向があります。

「親の言う通りにはしたくない」「親から離れたい」といったもので、友達や先輩といった同世代のつながりを重要視します。

中学受験と重なることで、より一層親への反抗が強まります。

男女別の特徴

反抗の仕方は人それぞれですが、性別によってみられる特徴に少し違いがあります。

男の子の場合

口で反抗しても状況が変えられない場合に手が出てしまうことがあります。

直接殴る蹴るなどの暴行を加えることも考えられますが、物に当たることのほうが多いでしょう。

テキストや文具を投げつけたり、テーブルを叩いたりですね。

女の子の場合

自分の経験からも何をしたら相手が傷つくかが分かっています。

なかでも無視は簡単で楽な方法ですので、返事が少なくなるところから始まって、最終的には目も合わさないようになることもあります。

中学受験中の反抗期に試したい5つのこと

反抗期の子供子どもの反抗期を感じたら、次の5つのことを試してみてください。

1.何事もプラス思考に

受験に対する子どもの考えは、親にとっては楽観的すぎて心配になることも多いものです。

「テストではちゃんと書くから平気」「みんなあんまり勉強していない」といった言葉には、ついつい「普段からの心掛けが大切」「差を詰めるチャンスだから、あなたは勉強しなさい」と諭したくなってしまいます。

もちろんこれは逆効果ですね。

心理学には「カリギュラ効果」というものがあります。

「見るな」と言われると「見たくなる」という心理のことです。

これを応用して、子どもよりもプラス思考に楽観的になってみましょう。

親が楽観的になればなるほど、子どもはシビアに考えるものです。

「そんなに勉強しなくても」と言われれば、「いや、勉強しないと」と考えて発奮するかもしれません。

反抗を逆手にとって、自分からやる気にさせるチャンスに変えてみましょう。

2.認めて褒めて対等の付き合いを

親からすれば小学生はまだまだ子どもですが、気づかぬうちに成長しています。

親の見ていないところで形成したコミュニティでは人間関係で一喜一憂し、学校や塾へ通いながらたくさんの大人と接しています。

子どもが信頼する大人は親だけではなくなっているのです。

親の言うことなら何でも聞く時期を終え、自分で考えて行動したいと感じています。

だからこそ、子どもの考えがたとえ合理的でなかったとしても認め、親と違う考えを持つことを褒めてあげると良いでしょう。

今までとは違う、一歩進んだ対等な信頼関係を築き始めるときかもしれません。

3.周りに任せる

「何」を言うかではなく「どう」言うか、そして最も大切なのは「誰」が言うかです。

反抗期にも段階がありますが、中には親と話すこと自体を拒絶してしまうケースもあります。

こうなっては何を言っても意味がなく、逆に反抗を強める結果にもなりかねません。

兄弟や学校の先生、塾に通わせていれば塾の先生に相談してみてください。

特に中学受験に関しては塾の先生が協力してくれます。

もちろん本人から頼られたときは全力でサポートしてあげてくださいね。

4.受験・勉強の話をやめる

受験勉強については親よりも塾を信頼している場合、親からのアドバイスはたとえ塾の意向であっても耳をふさぐ子供も多いもの。

塾で学習面のサポートをしっかり受けられているのであれば、家では受験や勉強に関する話は一切しないようにしてみましょう。

特に受験直前は精神的にも不安定で、何をしていても勉強のことを考えてしまいます。そうなると安らげる時間も無くなってしまいます。

食事や週末の空いた時間の話で、できる限りリラックスして勉強から離れられる時間を作ってあげてください。

お互いイライラが止まらないようであれば、無理に会話しなくても良いのです。

厳しい指導は塾に任せて、家ではリラックスして自分から勉強できる環境を作ってあげてください。

とはいえ親がテレビやゲームで遊んでいる(ように見える行動をとる)と、子どもも反感を持ちやすくなりますので、気を付けてみてくださいね。

5.主体的なサポートをやめてみる

親に対する反抗がひどくなってきたら、甘やかさずに突き放すことも時には必要です。

採点が気に食わない、点数もスケジュールも聞くな。そんな言い方をしてきたらこう言ってあげましょう、「じゃあ自分でやりなさい」。

もちろん気にかけてあげることは必要ですが、こちらから何かをしてあげる必要はありません。

素直に言うはずもありませんが、子どもから話しかけてきたらいつも通り話してください。

親が主体的に行動することはやめ、子どものやりたいようにやらせてみるということです。

親には何をしても許されるという環境は、親にとっても子にとっても良くはありません。

「自己責任」を実感するいいチャンスと思って、助けたい気持ちを我慢してみてください。

中学受験でストレスを抱えている子供

反抗期は喜ばしいこと

反抗期は大人になるためのステップです。

中学受験と重なることで、親は気をもんでしまうことと思いますが、成長の過程として受け止めてあげてほしいところです。

子どもによって効果的な方法は変わってきます。お子さんの性格や反応をよく見て、あの手この手を試してみてください。

反抗期に振り回されると、親御さんの精神も落ち着かずに参ってしまうこともあります。

思いつめずに、適度にリフレッシュをしてくださいね。