私達親世代、または祖父母世代よりも子ども達が巻き込まれる犯罪が増加しているように感じます。
しかし、子ども達が巻き込まれる犯罪は昔からあります。
近年では核家族化、御近所付き合いの希薄、夫婦共働き。そして、犯罪が巧妙化してきたこと。
さまざまな環境の変化により、子ども達が昔よりも犯罪に巻き込まれやすくなってきていることに間違いありません。
犯罪が身近にある今、「犯罪から自分の身を守るためにどうしたらよいか」御家庭ではお子さんと話し合われているでしょうか。
日頃からお子さんと通学路を歩いたりして、犯罪が起きそうな場所を確認したりしておきましょう。
目次
1.不審者はどんな雰囲気の人?
小学校に上がる頃の年齢になると、学校までの通学路や、放課後、友達と遊ぶ待ち合わせ場所まで、習い事までの道も子供一人で…となる機会が増えます。
そのため、地域や学校側も不審者が学区内で目撃されると、その情報は保護者にメール配信され、保護者が把握できるようにしています。
目撃されている不審者の多くが、テレビドラマに出てくるような格好をしていることはほとんどありません。
不審者は御近所に住んでいるような出で立ちで、子ども達が日頃から接している周りにいる大人と変わらない雰囲気で、道を尋ねてきたり、ペットを見せてあげるよというような優しい言葉をかけてきます。
また家族が事故にあった、学校の先生が探しているなどとありとあらゆるシナリオを作成しては子ども達の心の隙間に入ってきます。
そのため、御家庭でお子さんに伝える「変な人には気をつけてね。」という言葉かけはかえって危険を招いてしまうこともあります。
2.犯罪が起きそうな場所はどんな場所?
通学路や、公園、習い事までの道路。日頃何気なく生活している子供達の行動範囲。
この行動範囲を子供達と一緒に歩き、犯罪が起きそうな場所はどこか話し合いましょう。
犯罪が起きそうな場所のポイント
- 街灯がない場所
- 高い建物、塀、樹木などで視界が遮られている場所
- 共同住宅のエレベーターや階段
- 駐車場
- スーパーなどの店舗のトイレ
- 人通りがほとんどないところ
- 公園
3.日頃から防犯力を高めていく心がけを
自治会活動やPTA活動は敬遠されがちですが、防犯力を高めるためにはうまく利用したいものです。
地域や学校で作成している防災・防犯マップを利用して、学区内や通学路を歩くと危険エリアが簡単にわかります。
また、自治会やPTAで顔や名前を知ってもらうことで、御近所に知り合いができ、いざという時に助けてくれるかもしれません。
親御さんがいつでも子どもを守れるのが望ましいですがそういうわけには行きませんので、地域の方と連携、協力し、子どもを守っていきたいものです。
4.「ただいま」の一言が犯罪の抑止力に
お子さんが学校から帰宅する時間帯に自宅には誰もいないという御家庭もあります。
家に誰もいなくても「ただいま~」と大きな声で自宅に入るようお子さんに伝えましょう。
自宅に誰もいないとわかると、不審者に狙われる確率が高まります。「ただいま」の一言ですが、犯罪の抑止力につながります。
まとめ
「犯罪から身をまもりましょう」とよく言われていますが、犯罪はいつどんな時に巻き込まれるかわかりません。
「犯罪から身をまもりましょう」ではなく「犯罪に巻き込まれないようにするために、自分達は前もって何をするべきか考えましょう」に変えていきましょう。
地域や学校で作成している防災・防犯マップを利用し、犯罪が起きそうな場所を把握し、どんな犯罪が起きそうか想像、予想することで、犯罪を遠ざける、犯罪被害を少なくすることができます。
また、日頃からお子さんと御家庭で話し合っていくことで、犯罪リスクを減らせていけることでしょう。
防犯ブザーや携帯電話も抑止力につながりますが、防犯ブザーや携帯電話で子どもを見守ることはできません。むしろ犯罪に巻き込まれてしまう危険性もあります。
携帯電話は不審者に奪われてしまこともあります。
携帯電話を持たせているから大丈夫と過信していませんか?携帯電話の取り扱いは慎重にすることが望ましいです。
お子さんを犯罪から守る方法をご家庭で話し合いながらオリジナル防犯法をみつけるのもいいかもしれません。