共働き世帯が増え、0歳児から保育園に子どもを預けて働く世帯が増えてきています。
保育士経験もある筆者が、初めての保育園で準備するものについて、そして初めてお子さんを預ける親の心得についてご紹介していきます。
目次
0歳からの保育園で準備するもの
衣類で準備するもの
0歳児は特に、新陳代謝が激しく、たくさん汗をかきます。夏だけでなく、冬でもいつのまにか汗をかくこともあるのです。
また、遊びや食べこぼし、便尿漏れなどで頻繁に着替えるケースもあることでしょう。
最低どのくらいの着替えが必要なのか、難しいところです。
保育園などで事前の準備物のお知らせなど規定があるところもあると思いますが、
- 肌着
- 上に着るシャツ類(Tシャツ、トレーナーなど着脱のしやすいもの)
- ズボン
を基本に考えていきます。
衣類を揃えるポイント
春秋は長袖、夏は半袖のTシャツを、冬は肌着を長袖やキルトの素材などに替え、トレーナーや裏起毛などの温かい素材のものを準備します。
動きが激しい0歳児なので、股をスナップで留めるタイプの肌着がおススメです。
動いている間にお腹が出てしまうことがないように気をつけたものを準備すると良いでしょう。
ズボンも伸縮性のある素材のものが良いです。子どもの動きを邪魔させない柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。
また、ボタンの多いものやフード付きのものは安全面から避けた方が良いでしょう。
記名を忘れずに
これらの組み合わせを2~3枚のセットで準備するとベストです。
ほかのお子さんと一緒に服を管理したり、洗ったりすることもあるため、必ず名前を記名するようにしましょう。
これらを準備したら、着替え用の手提げや巾着、袋などに入れて、園で保管、または毎日持ち帰るようにします。
園で保管するか、毎日持ち帰るかは、入園する時に説明があるので、規定に合わせるようにします。
毎日保育園に着替えを持っていく場合、3セット×3日分あると、洗濯ができない雨の日などにも対応が可能です。
時々中身をチェック
園で着替えを保管する場合は、着替えの補充やサイズアウト、また季節に応じて交換することも考えて、時々保育士に声を掛けて、中身のチェックもお忘れなく!
食事面で準備するもの
食事の時の準備物は、離乳食が始まっているかどうかで持っていくものも変わってきます。
- 哺乳瓶
- スタイ
- スプーン、フォーク類
- お手拭き用タオル
- コップ、コップ袋、歯ブラシ
- 汚れたスタイ、濡れたタオルをいれるビニール袋
を準備すると良いでしょう。
哺乳瓶
まだ離乳食が始まっていない場合には、哺乳瓶が必要です。
月齢に合わせた乳首と一緒に取扱いしやすいものを用意します。園によっては粉ミルクを準備してくれている場合もありますが、必要であれば粉ミルクも併せて準備します。
スタイ
ビニールでコーティングされた食事用のエプロンを用意します。
服を汚さないように食べこぼしをキャッチしてくれるポケットがついたものがおススメです。園によって枚数が決まっています。
1枚しか使わない園もありますが、午前、午後のおやつごとにも一枚ずつ使う園もあるため、こちらも園の規定に従って準備します。
スタイは食べこぼしなどで、汚れたりカビが生えたりすることもあるため、持ち帰ったらしっかりお洗濯するようにしましょう。
スプーン・フォーク
スプーンやフォークも園で準備してもらえる場合と、各家庭で準備する場合があります。
家庭で準備する場合、子どもが持ちやすい形のものを用意し、ケースなどに入れて持っていくようにします。
まだ離乳食初期の場合、保育士が食べさせることがメインになるため、離乳食用のスプーンを用意する場合もあるかもしれません。
園でしっかり確認をしておくとよいでしょう。
お手拭き用タオル・汚れ物を入れるビニール
お手拭き用のタオルは食事の際に、手や顔の汚れをふくために必要です。
特に食事の最中や食事の後に濡らして使うため、持ち帰り用のビニール袋やケースも一緒に準備します。大きさはハンカチタオル程度がベスト。枚数は1~3枚用意します。
こちらも食べ物などが付いているため、毎日洗濯するようにして、清潔なものを準備するようにします。
コップ、コップ袋
コップから直接口をつけて飲めない場合はストローマグなど、子どもが飲みやすい形状のコップを準備します。
コップから直接口をつけて飲める場合は、自分で持てるよう軽いもの、取っ手のついているコップを用意すると良いでしょう。
コップは持ち運びなどを考えて、コップ袋に入れます。歯が生え始めてきたら、乳歯用の歯ブラシを準備して一緒にコップ袋の中にいれるようにします。
寝具、パジャマ類で準備するもの
保育所では給食のあと、お昼寝をします。
- パジャマ、パジャマ入れ
- 持ち運びできる布団セットと布団を入れる袋
- シーツ類
パジャマ
お昼寝をするときには、パジャマに着替えます。
毎週持ち帰るようになりますので、1組以上は必ず準備します。
夏場などは園によっては週に2回持ち帰る場合もあるため、洗い替えの準備もあるといいかもしれません。
布団類
持ち運びを考えた時に、袋付きのお布団セットが軽くて便利です。
基本的に敷布団と掛布団を使い、夏はタオルケットに替え、冬は毛布を追加します。
保育園では様々な保育士が布団を敷いてお昼寝します。見えるところに名前を書くようにしましょう。こちらも園の規定があるため、そちらに合わせて準備します。
シーツ類
布団の大きさに合わせたシーツやおねしょパットなどを合わせて準備します。
こちらは持っていくときに、すべてセットしていきます。おねしょパットはゴムで布団に引っかけて使えるものであれば便利です。
0歳保育園で準備する物について
上記のセットが基本ですが、これらに加え毎日持っていくものに、汚れ物を入れるビニール袋や帽子(園でカラー帽子の購入を事前に勧められる場合がほとんど)なども準備します。
他に入園の際に必要なものがあれば、説明または、追加でお知らせがあることがほとんどです。
入園時には揃えるものが多く、入園してから何度も買い物に行く時間がなかなか取れないと思います。
枚数や形状などは園からの指定があるため、園での説明会や面談の後に必要なものは基本を押さえてまとめて購入し、記名をしておくと入園後忙しくなる前に準備ができますよ!
0歳からの保育園に必要な心構え
ここまでは必要な物についてご紹介してきましたが、0歳から子供を預ける上で、必要な心構えについて考えてみましょう。
不安な気持ちは親も子も一緒
初めての保育園に通うということは、親も子も不安でいっぱいです。家庭以外の場所で過ごすこと、保育園で先生や環境に慣れるためにも、「慣らし保育」をします。
慣らし保育を始めると子どもはお母さん(お父さん)と離れる時、ほとんどの子どもが大泣きします。
我が子の泣き顔を見て「こんなに泣かせてまで仕事に行く必要があるのか?」と不安に感じることもあるでしょう。
不安がって泣く子どもたちも、環境に慣れてくると、泣き止み、保育士や友達と一緒に過ごすことが日常となってきます。
家庭と保育園を結ぶ連絡ノート
また、家での様子や睡眠時間、食事、体温など、連絡ノートなどに記載して、必ず毎日持たせるようにしましょう。
家庭での様子を把握したうえで、園での一日の過ごし方を考えていくのです。
朝、バタバタしている時に面倒かもしれませんが、記入は必ず行うようにしましょう。
保育士は保育のプロ!
「園で泣かないで過ごしているかな」「どんな風に過ごしているのかな」など不安に思うことや心配なことも多いでしょう。
保育士はたくさんの子どもたちに触れていると同時に、保育について学んでいるプロです。
不安なことや園での様子は、お迎えの時などにどんどん保育士に聞いてみてください。
解決策が見つかり、不安な気持ちに寄り添ってもらえることもあるでしょう。
0歳保育する親に伝えておきたいこと
保育園に0歳から預ける時には持ち物だけでなく、親としての心の準備も大切です。
長かった育児休暇から社会復帰に向けて、焦る気持ちなどもあるかもしれません。
でも育児休暇に入る前よりも、小さな家族が増えたことは大きな心の変化につながっているはずです。
子どもは保育園に預けられていても、やっぱりママ(パパ)が一番大好きです。
大好きなママ(パパ)がお仕事で頑張っているから、子どもも保育園で一所懸命頑張っているのです。
子どもの一番の安全基地は家庭です。親の元にいる時間が心身ともに一番満たされる時間なのです。
だからこそ、保育園にお迎えに来たときには、一日頑張って保育園で過ごしたことをほめてあげてください。
保育園で充実した時間を楽しく過ごしている子どもたちですが、お迎えの時間が近づくと、親御さんが来るのを待ち遠しく感じています。
そしてお迎えが来た時の子どもたちの笑顔は、安心する気持ちと愛する家族へ向ける笑顔です。
保育園で見せる笑顔とはまた違うのです。
そして、おうちに帰って、保育園であったことを聞いたり、お風呂に入ってスキンシップをとったりして一緒に過ごす時間を大切にしてあげてください。