中学受験は、子どもと親が二人三脚で乗り切る必要があります。
子どもに対する親の接し方は、受験に対する子どものモチベーションにも深く関係します。
そして、最終的には受験の結果にも影響を与えます。
今回は、中学受験に成功する親の特徴、失敗してしまう親の特徴を見ていきましょう。
目次
中学受験に成功する親の特徴
中学受験に成功する親は、子どもの学力と精神面を正確に把握しているという特徴があります。
そして、これらの点を把握するため、子どもときちんとコミュニケーションをとっています。
学力だけでなく、気持ちの面で我が子がどういう状態かという点も把握しているのです。
次に、学力と精神面に分け、特徴を整理してみます。
中学受験に成功する親は子どもの学力を正確に把握している
子どもの学力を正確に把握するには、得意科目と苦手科目のほか、得意とする問題形式、つまずきやすい問題形式まで知っておく必要があります。
中学受験に成功する親は、これらの点を正確に把握している傾向があります。
子どもの学力を把握するには、塾や学校に任せっきりではいけません。
親の方から子供に対してアプローチを行い、しっかり話を聞いてあげる必要があります。
また、無理に聞き出すのではなく、子どもと一緒に勉強を進めるというスタンスで、しっかりと情報を共有することが大切です。
まさに子どもと親の二人三脚と言えるでしょう。
中学受験に成功する親は、このようなスタンスを持っています。
子どもの学力から具体的な対処法が見えている
例えば、塾側に子供の成績について相談する場合を考えてみましょう。
塾との面談では、どの教科の授業を受けるべきか、授業のレベルはどうするか、週に何回通うのかといった点を相談します。
いずれも、子どもの学力を伸ばすために最適な方法を探さなくてはなりません。
ここで、親が子どもの学力を正確に知っていれば、伸ばすべき教科や単元をはっきり伝えることができます。
これは、塾に任せっきりにするスタンスとは異なります。
学力の状態を具体的に伝えることで、塾側も対策を立てやすくなります。
例えば、「この科目を重点的に対策するべきだ」「この科目の授業はこのくらいのレベルが良い」「週に○日は通った方が良い」など、学力を伸ばすための最適な方法を提案しやすくなります。
結果として、子どもの学力を効率的に伸ばすことが可能となります。
子どもへのアプローチが出来ている
塾だけでなく、親と子どもが一緒に勉強をするケースも多いでしょう。
その際にも、お子さんの学力を正確に把握している必要があります。
例えば、苦手とする問題形式があったとします。
子どもにとっては、苦手な形式の問題は解きたくありません。
しかし、早めに対策をしないといけません。そこで、親の方から「一緒に解いてみよう」といったスタンスで、アプローチをすることが効果的です。
無理に解かせるのではなく、苦手分野を早めに対策することの大切さを親から説得しつつ、一緒に解いてあげるという方法です。
これは、親が子どもの苦手な問題形式を正確に把握していることが大前提です。
この方法は、塾で苦手な問題を解かせるよりも効果があります。
親が一緒に解いてあげる方が、基本的には子どもの負担が軽くなるからです。
子どもが感じている苦手意識が薄れ、問題演習を重ねることで得意分野に変われば、学力の向上につながります。
そのためには、まず親が子どもの苦手分野・問題形式を知っていなければなりません。
中学受験に成功する親は子どもの精神面を正確に把握している
子どもの学力だけでなく、精神面も正確に把握することが大切です。
中学受験に成功する親は、我が子がどういう精神状態か、しっかり把握している傾向があります。
中学受験は、基本的には長期戦になります。
一般的には小学校高学年から勉強を開始するケースが多く、子どもにとって負担は大きくなります。
お子さんによっては、受験勉強にストレスを感じてしまう場合もあります。
その際に、親が子どもの精神面をしっかり把握していれば、その都度効果的に対処することができます。
無理のない範囲で受験勉強に向かわせている
例えば、あまりにストレスが大きい場合には数日間勉強から離れさせるなど、具体的な対処法がわかります。
また、精神状態をきちんと把握することで、適切なタイミングで声かけをすることもできます。
子どもの悩みを聞き、負担を軽くしてあげれば、勉強を継続しやすくなります。
長期戦になる以上、子どもにとって精神的な負担が大きくなることは知っておく必要があります。
中学受験に成功する親は、この点もきちんと把握し、無理のない範囲で勉強をさせている傾向が見られます。
無理に詰め込むような勉強ではなく、自然な形で着実に成績を伸ばし、受験を成功に導いています。
そのためには、学力だけでなく精神面の把握も必要なのです。
中学受験に失敗してしまう親の特徴
塾に任せきりで親が苦手分野を把握出来ていない
子どもの学力がきちんとわかっていないと、具体的な対処法を考えることは難しいです。
例えば、塾側と相談する際にも、塾に要望がうまく伝わらない可能性があります。
塾としても、具体的にどのように伸ばしていいかがわからず、実際に授業をしてから方針の大半を決めることになりかねません。
これでは、効率的に勉強を進めることが難しくなります。
塾としても、授業をする前に、ある程度の方針を固めておく必要があります。
特に受講すべき科目は、事前に決めるしかありません。
もし不必要に多くの科目を受講するようなことになれば、かえって効率が悪くなります。
受講すべき科目を事前に正確に見極めるためにも、親の方で子どもの学力を把握し、塾側に伝える必要があります。
このように、中学受験においては親の方でも学力を把握しておく必要があるのです。
塾側に全て任せるというわけにはいきません。
受験を成功させるためにも、苦手な問題形式や苦手科目など、正確な把握が必要です。
子どもにかかっている負担の大きさに気付けていない
お子さんがどういう精神状態なのか、その都度把握しきれていないと、受験の成功は難しくなります。
子どもの精神面を考えず、無理に勉強を続けさせることは好ましくありません。
気がついたら子どもの負担が大きくなっていた、などの状態になりかねません。
子どもにとって健全な精神状態とは言えないので、場合によっては勉強の継続自体が難しくなるケースもあります。
これでは、最終的に受験は失敗してしまいます。
子どもの精神面を把握しきれていない
また、お子さんの精神面を把握しきれていないと、適切なタイミングでの声かけもできません。
子どもの相談にうまく乗ってあげられない場合もあり、負担を大きくしてしまいます。
あまりに精神的な負担が大きい場合は、思い切って一度勉強から離れさせるといった方法が効果的です。
無理に勉強を続けさせることは、かえって受験の失敗を招きます。
成功に導くためにも、精神面もしっかり把握しておく必要があるのです。
中学受験を成功につなげるために
今回は、中学受験に成功する親と失敗してしまう親の特徴についてご紹介しました。
中学受験に成功する親は、子どもの学力と精神面を正確に把握しています。
きちんと子供とコミュニケーションをとり、学力だけでなく精神状態もしっかり確認しています。
反対に、中学受験に失敗してしまう親は、これらの点がうまく把握できていない可能性があります。
そのため、学力面で効率的な対策ができなかったり、負担をかけてしまうといった状態になりやすいです。
中学受験は、やはり子どもと親の二人三脚によって乗り切るものです。
塾や学校に任せっきりにするのではなく、親の方でも子どもの学力を把握しておくことが大切です。
同時に、精神面も把握し、その都度フォローしてあげる必要があります。
お子さんの学力面と精神面の両方を意識し、中学受験の成功につなげましょう。