「鍵っ子」という言葉は、もうほとんど消滅してしまったように感じます。
昔は、共働き家庭の子どもが、親が帰ってくるまで自宅で留守番をしていることが圧倒的に多かったので、親より先に学校から帰る子たちは、家の鍵を首からぶら下げて通学していました。
目次
消えたかつての鍵っ子
「消えた」のは「鍵っ子」という言葉であって、外で働くお母さんが珍しくなくなったことで、自然と「鍵っ子」という特別感のある言い方はほとんどなくなってきています。
また、防犯上の理由からも、首から鍵をぶら下げて、夕方家に大人がいないことをアピールするようなことは、もってのほか!ですよね。
鍵はきちんとカバンの中に隠して入れておく、何ならキッズ携帯を持たせておこう。そんな家庭が多くなっているのではないでしょうか。
変わった小学生の放課後事情
夕方、特に小学校低学年・中学年の子どもたちだけで見かけることはめっきり減りました。
放課後に公園で遊ぶ小学生が減っている
公園で遊ぶ姿自体が少なくなってきているように思います。
私たち親の感覚からしても、子どもが子どもたちだけで遊びに行くのは危険だと感じるようになってきていませんか?
それだけ、テレビなどで報道される悲しいニュースに気をもんでいるのでしょう。
子どもたちの安全を守るため、放課後事情は厳しくなってしまったのは確かです。
少子化も小学生の放課後事情が変わった要因に
また、子どもの数が減ったというのも放課後事情が変わった要因でしょう。
単純に、一人一人の子どもにかける費用が多くなって習い事に忙しい子どもも増えました。
塾にピアノに英会話に、本当にいろんな習い事をしています。
昔のように、くたくたになるまでたくさんの友達と、野球にサッカーに鬼ごっこに探検に…と自由に遊べていた放課後は、もう随分と変わりました。
それでは、共働き家庭の親御さんは、放課後をどのように過ごさせているのでしょうか?
どうしたら、有意義な放課後にしてあげられるのでしょうか?
鍵っ子の小学生は放課後を学童で
核家族化が進んで、都市部に行けば行くほど、親戚の援助なく夫婦二人で頑張っている家庭は多いです。
近くにおじいちゃんおばあちゃんなどの身寄りがいない場合が多いので、最近は「共働き家庭の小学生は学童に行く」という方程式が出来上がりつつありますね。
政府の子育て支援の法令でも、学童保育の拡充が進められてきました。
学童には、各地域にある公立の学童保育と、企業などが運営している民間の学童保育があります。
公立の学童
地域の学童は料金も諸々含めて月額5000円程度と、リーズナブルです。
小学校敷設のところも多く、そうでなくても基本的には同じ校区の子どもたちが通ってくるので、学校の延長のような感覚で遊ぶことができます。
おやつを食べて、そのあとは宿題を済ませたり、本を読んだり、外で遊んだりと思い思いの過ごし方ができます。
ただし、問題点は時間。
多くの学童は午後6時までとなっており、特に正社員のお母さんや通勤時間が長いお母さんにとっては、厳しい条件です。
親が帰ってくるまで、結局は家に子どもだけだということになってしまいます。
長期休暇にはお弁当持参ですので、働くお母さんにはチョット負担が大きくかかります。
民間の学童
民間の学童は、やはり金額が桁違い!月額3〜5万円が相場です。
そのかわり、サービスは抜群。
一緒に遊んだり、宿題を見たりしてくれるだけではなく、追加料金でお稽古ごとと連携してサッカーやピアノ、スイミングといった習い事ができるところもあります。
普段フル勤務をしている親御さんは、なかなかお稽古事に連れて行ってあげられないというジレンマを抱えていますから、これは非常にありがたいサービスですよね。
放課後の時間は年間に換算すると結構な時間になりますから、この時間を、ただテレビゲームで過ごすだけではなく、習い事などで有意義に使うことができたら親としても嬉しいことです。
共働きだからこそ!中学受験という手も
最近ちらほら話題にのぼるようになってきたのが、共働きだからこそ私立中学に進学するという選択です。
中学受験と言えば、塾の送り迎えが大変だから専業ママの家庭が多いというイメージがありますし、小学生を塾に通わせるのは結構なパワーがいることなので、共働き家庭には物理的に難しいと思いがちです。
でも、長期的な目で見たとき、私立の中学なら塾なしでも学習面でしっかり面倒を見てくれる、部活動が盛ん、など、こういった面は、共働き家庭にとっては信頼できるポイントなのです。
というのも、必然的に学校にいる時間が長くなりますから、(通学時間は長くなるかもしれませんが)他所でどこにいるかわからないことよりもずっと、親としては安心感があるのです。
中高一貫であれば、多感な中学時代をのびのび過ごさせてあげられるのも共働き家庭に支持されているところでしょう。
問題は、中学受験の塾に通塾することでしょうか。
もし、通塾環境が整っているならば、学童の代わりとしての機能も期待できますが、条件次第といったところでしょうか。
ワーママが増えて鍵っ子はある意味当たり前の時代に
ワーキングマザーが増えて、昔の「鍵っ子」という言葉がなくなるほど、もはやそれが当たり前という時代になりました。
しかし、時代は厳しくなり、子どもが安全に楽しく過ごせるためには、どこか施設や教育機関などのサポートがなくてはなりません。
公立学童、私立学童、塾、習い事など、いろんな選択肢があるかと思いますが、ご家庭の状況や考え方に合わせて、お子さんにベストな方法を話し合ってみてくださいね。
[…] 鍵っ子になるのか、祖父母宅に帰宅するのか、学童に行くのか、それともママの働きかたを変えるのか…小学校に上がる前に直面するこの放課後問題が、「小1の壁」と呼ばれるものなのです。 […]
[…] 共働き家庭では、同じように放課後子供教室や学童へ子供を預ける方も多くいらっしゃいます。小学生も高学年になるとひとりでお留守番ができるようになったり、子供自身が自由に過ごしたいなどの理由から、鍵っ子になるパターンが多いように感じます。 […]
[…] 多くいらっしゃいます。小学生も高学年になるとひとりでお留守番ができるようになったり、子供自身が自由に過ごしたいなどの理由から、鍵っ子になるパターンが多いように感じます。 […]