低学年から新聞を読む習慣をつけよう!学力アップにつながる小学生新聞のススメ

新聞を読む小学生各種新聞社が発行している小学生新聞。

その名前のとおり小学生向けに発行されている新聞で、中学受験準備として気になっている親御さんも少なくないのではないでしょうか。

各新聞社のページを見ると、実際、難関中学に合格した子の4割が小学生新聞の読者だった、なんて統計も載っています。

「ネットニュースがあるから新聞はいらない」という意見もありますが、新聞を読み続けることは一般常識や現在の問題に深い知識を持ち、自分で考える力を持つお子さんを育てることに結び付きます。

小学生新聞は、新聞を読むための練習になり、また中学受験にも役立つツールです。

では、何故この小学生新聞を読むことがオススメで、中学受験に役立つのでしょうか。

実際に子どもの中学受験を通して役立ったことなどを詳しくご紹介していきます。

ネットニュースが溢れている今でも、新聞を読む力は必要

いつの時代も「最近の若者は」という言葉が叫ばれますが(何でも古代エジプトからもこの言葉が見つかっているとか)、最近の若者だけでなく現代の老若男女すべての人が気を付けなくてはならないことがあります。

それは、スマートフォンの普及でネットニュースを見る人が増えて、自身の興味あるニュースしか知らない人々が増えてしまっていることです。

ネットニュースはクリックしないとその記事を読むことができません。

だからこそ、面白くなさそうな記事、自分が理解できないと感じる記事はクリックしないなんてことは親御さんも経験があるはずです。

結果として、ネットニュースだけを見ていても世の中のことを広く知ることはできず、自分の興味のあることしかどんどん知らなくなっていきます。

テレビのニュース番組では、基本的にまんべんなく報道をしますが、ワイドショーなどは芸能ニュースやファッション、流行などの報道も多いため、それらだけを観ていても多くを知ることはできません。

テレビのニュース番組を観る時は、ワイドショーではなく夜などに放映されている「ニュース番組」と銘打っている番組を観ると良いでしょう。

低学年から新聞を読むことで幅広い知識を習得できる

新聞はネットニュースともテレビとも違い、じっくりと、幅広く、現在日本や世界で起こっていることを、不明点があれば読み返したり調べたりしながら知ることができます。

小学生新聞は、お子さんが新聞を読むための練習です。

小学生のうちから少しずつ読むことで、小学校高学年から大人用の新聞を読むことができるようになります。

物事を広く深く知り、自分で考えることのできる大人を育てるためにも、低学年のうちから小学生新聞にチャレンジしてみましょう。

中学受験で役立つ!小学生新聞を読む4つのメリット

中学受験の勉強をする小学生では、この小学生新聞がなぜ中学受験に役立つのか、ご紹介しましょう。

中学受験を念頭に置いて小学生新聞を読むメリットは、以下の4つになります。

  1. 文章を理解する能力を養える
  2. 漢字を覚える
  3. 今何が起こっているのか理解できる
  4. 中学入試問題にチャレンジできる

ひとつひとつご説明していきましょう。

1.文章を理解する能力を養える

新聞は漢字だらけで、小学校低学年だと読みづらいのではと心配する親御さんがいるかもしれませんが、心配は無用です。

小学生新聞では、すべての漢字にフリガナがふってあり、また記事も専門用語をしっかり使いながらわかりやすい文章で書かれています。

さらに、関連する出来事や用語についてもコラムのような形で紹介してくれることもあります。

中学受験の国語では長い論説文が当たり前のように出題されます。

論説文では用語を理解できないと問題が解けないことがありますし、またそもそも文章の構成を理解できる力がないと、筆者が何を主張したいのかわかりません。

さらに、中学受験の国語の文章題はかなりのボリュームで、速読の力が必要です。とにかく文章を多く読んで訓練をしておくことが重要なのです。

もちろん読書でも良いですが、読書だとどうしても小説中心になってしまいますので、論説文の読解力を鍛えるには物語よりも新聞の方がオススメです。

小学生新聞を読み始めた低学年のお子さんが理解できないようであれば、親御さんは理解が進むように用語の解説や単語の説明、補足の説明してあげるなど手伝ってあげましょう。

慣れないうちは「リード文だけ読む」だけでも十分読解力の訓練になります。

読書をする女の子

2.漢字や言葉を覚える

漢字の読み問題は、文章の中で覚えるのが一番です。

その漢字や熟語がどのような場所でどのように使われているのか、また何と読むのかが印象に残りやすいです。

普段の生活でなかなか使わない熟語や単語も新聞の中には出てきます。

新聞を読むことで、それらを学べるとても貴重な機会が生まれますので、わからない単語は必ずお子さんに確認させながら新聞を読み進めてみましょう。

机にむかって勉強をする子供

3.今何が起こっているのか理解できる

一般的に、時事問題は中学受験で多く出題されるわけではありません。

しかし、地理・歴史・公民の問題の中でさり気なく混ざってくるのが時事問題です。

点数を大きく左右はしませんが、1点2点を競うような場合は時事問題をしっかり理解できているか否かで変わります。

さらに、最近起こった出来事になぞらえて大問が出題されることがあります。

たとえば令和に変わった直後であれば明治維新や大正元年、昭和元年、平成元年に関わる問題が出されたり、元号が出来事の名前に含まれている事件(大化の改新、文永の役など)が出題されたりするかもしれません。

しかし、もしも令和を知らなかったらピンときませんよね。

ちゃんとニュースを観ていないとわからない時事が絡められた問題が出た場合、その大問自体の点数が下がることに繋がりかねません。

小学校での社会の勉強

4.中学入試問題にチャレンジできる

小学生新聞では、あらゆる中学校の入試問題にチャレンジするコーナーがあることがあります(※新聞によります)。

もちろん低学年では難しいかもしれませんが、親御さんとお子さんでチャレンジしてみるのもよし、問題部分を保管しておいて中学年以降になってから解くのもよし。

通塾前から中学受験問題のレベルを知ることもできますので、ぜひ一日一回、チャレンジしてみましょう。

小学生新聞のより効果的な活用方法

新聞の活用法小学生新聞のより効果的な活用方法として、ノートにまとめる方法などが新聞社のホームページなどで紹介されています。

そこまでは時間がなくてできないと言うご家庭では、「今日の新聞では何がトップニュースだった?」と尋ねてみるようにしましょう。

こう質問することで、お子さんが読んで理解した内容を自分の言葉でまとめる力が身につきます。

さらに「そのニュースを読んでどう思った?」と感想を聞いてみましょう。

自分の意見や気持ちを表現する力は中学受験の記述問題だけでなく、面接対策にも結び付きます。

学校で勉強をする子供たち

小学生新聞はどこの新聞社がいいの?

小学生新聞は、いくつかの新聞社から発行されています。

どこの新聞社がいいのかというと、どこの新聞社でも問題ありません。

各社、小学生が読みやすいようにわかりやすい文章で、巻頭をフルカラーにしたり、四コマ漫画や読み物を設けたりと、小学生が楽しめるような構成になっています。

大切なのは、毎日読み続けることです。

新聞をとっていても読まないとどんどん溜まっていき、「新しく聞いたこと」つまり新聞ではなくなってしまいます。

小学校低学年のうちはリード文や漫画だけでもよいので、毎日必ず目を通す習慣をつけるようにしましょう。

なお、各新聞社のホームページからサンプルが見られますので、どこの新聞を取るか検討してる場合は覗いてみましょう。

勉強をする子供たち

まとめ

小学生新聞は、さまざまな漢字や単語を知ることができます。

また、時事問題を把握できるだけではなく、親御さんの工夫次第で自分の意見を持て、さらに中学受験に役立つ小学生新聞は、ほかのお子さんより一歩リードするためにオススメです。

ぜひ幼い頃から新聞を読む習慣をつけてあげましょう。