幼稚園受験でご縁をいただくために、なんといっても、受験日当日は最高の笑顔のお子さんを先生方に見てもらいたいですよね。
でも幼稚園受験会場の雰囲気は独特です。
初めての場所、いつもと違う雰囲気の親、着慣れない服、初めてのお友達、初めて見るたくさんの大人(先生)達…。
2、3歳の子供ですが、緊張した空気は充分に感じ取ります。
その中で普段通りのお子様で受験に臨むためには少しでも緊張をとってあげたいものです。
実際に我が子の幼稚園受験を通して、緊張しないためにしておいて良かったことをご紹介していきます。
目次
受験日当日に緊張しないためにしておくと良いことは?
当日、緊張しないためにしておくと良いこと、それは「場馴れ」です。
受験日にもう少しで4歳になるというお子さんから、まだ3歳になったばかりというお子さんまでいらっしゃいます。
3歳前後の子どもたちにとって月齢の差はとても大きいものです。
その点を踏まえ、当日緊張しないために、お子様の月齢にあった発育やそれぞれの性格等を考慮し、ある程度長いスパンで準備する必要があります。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、すべてに共通して言えることは「場馴れ」です。
親子で場馴れしておくことで緊張が緩むことは間違いありません。
幼稚園受験!受験日までにしておくと良いこと<考査編>
お友達との遊び方を理解させる
お友達と一緒に遊べるようにする、という意味ではありません。
2、3歳児ですから、まだまだ集団行動は求められません。
とはいえ、考査では数人のお友達と同じ空間で遊んでいるところを見られます。
急に走り出したり、おもちゃを投げたりしては危険ですし、大人がマンツーマンで見ていないといけないくらい周りが見えていない子どもでは親のハラハラが子どもにも先生方にも伝わってしまいます。
児童館や幼児教室など、お子様にあった形で上手く利用して同年代の子供たちのいる空間に慣れさせておくことをおすすめします。
図書館での絵本の読み聞かせに参加する
市立・区立図書館では子供向けの読み聞かせ会を開いているところが多くあります。
「初めてのお友達と一緒に静かにお話を聞く」という練習ができる絶好の機会と言えます。
また親御さんにとっても、お子様がこのような場でどのような行動をする子なのかを知ることができるチャンスです。
じっとしているのが苦手な子、おしゃべりをしたくなってしまう子など、様々です。
お子様のタイプを知った上で、お子様にあった対応をしながら「お話を静かに聞く」練習をしておくと戸惑うことなく考査に臨むことができます。
母子分離には自信をつけることが大切
考査でとても重要なポイントとなる母子分離。
子どもたちだけで遊んでいるところを先生方が見ますので、親御さんと離れる時間が必ずあります。
その時に嫌で泣いてしまい、考査に参加できないと失格もありえますので絶対に避けたいところです。
しかし、その練習のためにあえて離れて泣かないようにさせる、というよりは、お子様が「お母さんは絶対に待っててくれる」と信頼することの方が大切です。
日々の生活の中でできること、例えばお手伝いです。
お皿を運ぶ、花に水やりをする。一見関係ないことに見えますが、親御さんは「できる」と信じて見守り、できたときには思いっきり褒めてあげましょう。
そうすると「お母さんは絶対に自分の味方なんだ」という自信と絆に繋がります。
幼稚園受験!受験日までにしておくと良いこと<面接編>
親もしっかりと面接の予行練習をしておく
面接ではご両親を見られます。とても緊張する場面です。
短い時間内に園や子どもに対しての思いを伝えるべく、ご夫婦で試験官と受験者になって面接の予行練習をすることをお勧めします。
自分の頭で考えた答えは客観的に聞いてみると伝わりにくかったり、またいざ話してみるとうまく話せなかったりするものです。
何度も予行練習を重ねていくと、納得のいく答えを導き出せますし場馴れになります。
普段から面接時の服装をしておく
面接時の服装は、お子様にとって着慣れない服であり、親御さんの見慣れない服にますます緊張が増してしまう可能性があります。
またお子様が見慣れない飾りやボタンなどが気になってずっと触ってしまったりして、お話に集中できなかったりと、予想してなかったことが起こることもあります。
面接時の服装が決まったら、前もって親子揃ってその服を着て出かけるなどしておくといいですよ。
幼稚園受験!受験日までにしておくと良いこと<その他>
幼稚園へ一緒に行っておきましょう
「ここは幼稚園だよ、楽しそうだね」などと話しかけながら、通園する景色と幼稚園を見せておくことをお勧めします。
受験する幼稚園が自宅から近い場合はお散歩がてら行けますね。
公共交通機関を使って通園の場合は受験当日初めて幼稚園へ行くというお子様も少なからずいらっしゃいますが、見慣れない景色にテンションが上がってしまったり、緊張に繋がったりする可能性も高くなりますので、ぜひ前もって見せておきましょう。
親子だけの合言葉を作っておこう
まだ2、3歳の子どもなので、受験会場で騒がしくしてしまったり、して欲しくないことをしてしまうこともあります。
幼稚園受験当日に困った態度をとってしまった時、早く止めさせたいあまり強目の口調で注意して泣かれ、お子様が普段の調子に戻れなかったというご経験を聞きます。
そのような時のために、短くわかりやすい親子だけの合言葉を作っておくとお子様もきっと聞き入れてくれるはずです。
例えば「お口はチャック」と口元を閉じる仕草や、「トントントントンひげじいさん」の歌の最後「手はお膝〜」と歌うなどです。
その言葉を聞くとお子様がハッと元に戻るように常日頃から繰り返し使っておくと良いですよ。
幼稚園受験前日の声がけ
受験前日、お子様に明日は幼稚園受験があることを伝えましょう。
伝え方はお子様の性格にあった言い方で。「明日は、新しい幼稚園で新しいお友達と遊ぶよ」など、お子様が翌日を楽しみにできるような声がけをしておきましょう。
受験当日持っておいて良かったもの
受験する幼稚園によっては、待ち時間が長い場合があります。
お子様が飽きないように持参しておくと良いものを挙げます。
どれもいつも使っている慣れ親しんだものが良いです。
スマートフォンで動画を見せることはあまり印象がよろしくないので避けましょう。
絵本
お子様の大好きな絵本や図鑑のミニサイズ版を持っておくと集中して静かにしてくれます。
折り紙
まだ折られていない折り紙と、すでに折って形になっているものが良いです。
手裏剣などは投げてしまう可能性があるので避けましょう。我が家の子供は「パクパク」という折り方が好きでしたよ。
小さいノートと筆記用具
お子様の好きなキャラクターを描いてあげたり、絵しりとりなども喜びます。
まとめ
幼稚園受験当日に緊張しないためには、場馴れしておく事が大切で、そのための準備は地味であり少々時間のかかるものばかりです。
「前日に〇〇しておけば大丈夫!」というような秘策はありません。
なぜなら、幼稚園受験でたいていの園は、子どもらしく素直で自分からよく遊べるか、またそのようなお子様を育てようとしている親御さんかどうかを見ていますので、通り一遍な準備では見抜かれてしまうからです。
何よりも親子共々楽しく受験日を迎えるために、お子様の目線に立った育児をしていきましょう。