中学受験を予定している親御さんのなかには、子どもの成績に一喜一憂されている方がいらっしゃるかもしれません。
せっかく勉強するのですから、お子さんにとって苦しい受験生活より、学ぶ楽しさを感じてほしいと思いませんか?
我が子の中学受験を通じて、楽しさを感じながら勉強することの大切さに気づいた筆者が、これから受験を迎えるご家庭に伝えたいことをご紹介していきます。
親子で勉強に向き合うこの時期を楽しんでみませんか?
目次
まずは「なぜ受験するか」をクリアにしましょう
長く続く受験生活。学ぶことが楽しいとお子さんが感じることが一番大切だと言えるでしょう。
受験のきっかけは何でしょうか。
その動機が、「親に言われて仕方なく」、「何となく友達が受験するから」という気持ちのままですと、つらく長い受験生活になってしまうかもしれません。
我が子、小規模な小学校に通っていたため、もっといろんな人と出会いたいという気持ちが受験を検討する最初のきっかけでした。
また筆者の甥が今、中学受験に向けて頑張っています。彼の受験のきっかけは、「難しい問題を解くのが楽しい」という気持ちからです。
また知り合いのご家庭では、お父さんが休日にお子さんの勉強を見てあげるそうで「お父さんと勉強するのが楽しいから」という理由で中学受験を決めたそうです。
中学受験の目的がクリアであると、勉強する楽しさが増すのではないでしょうか。
やる気がアップする言葉を選んで使っていますか?
子どもにもっと勉強してほしいからと、つい強めの言葉をかけて机に向かわせようとしたり、怒ることで勉強させようとしたり、子どもがやる気をなくすような言葉を使っていませんか?
自己肯定感を高める言葉などに関する本や、適切な言葉がけの紹介サイトがありますので、チェックしてみることをおすすめします。
親御さんの中には、「勉強しろ!」と怒られながら育ったという方がいらっしゃるかもしれません。つい同じようなことを子どもにしがちではありませんか?
筆者自身も本を読み、子どもにかける言葉には注意を払ってきました。
そうした方が、怒ったあとの嫌な罪悪感がない、親子関係がよくなるなど、大きなメリットがありました。
叱られたあとは、勉強する気持ちになどなれずに、時間も無駄になってしまいます。
親が言葉を変えて、気持ちよく毎日過ごせると、きっと勉強もはかどり、学ぶ楽しさを感じるはずです。
親も一緒に勉強してみましょう
我が家ではリビングで勉強をしていたのですが、筆者も隣に座り、本を読む、資格の勉強をするなど、一緒に机に向かっていました。
親のほうが先に座って本を読んだりしていると、いつの間にか子どももゲームを止めて、宿題を始めるという感じになりました。資格の勉強では暗記を子どもに確認してもらったりしたので、お互いに楽しく勉強していたように思います。
また、新聞を読むことが日課だったので、記事を見ながら子どもと話し合ったりもしていたこともあり、自然に時事問題にも詳しくなっていきました。
一緒に机に向かうと、お子さんも勉強に取り組む姿勢が出来てくるはずです。
遊びながら学ぶという時間が受験勉強には役立つ!
子どもが好きなものに熱中するパワーは強いものです。
我が子は低学年のころ、ドラえもんのボードゲームが大好きになりました。
日本や世界の首都や観光地を周りながら、カードを集めるというすごろくなのですが、家族で何度もしたのを覚えています。日本だけでなく世界のおいしい食べ物なども遊びながら学べて、実際に遊びに行ったこともあります。勉強目的で購入したわけでなく、家族で楽しめるかなと思い選んだのですが、正解でした。
また近くにプラネタリウムがあり、低学年のころからよく行っていたので、理科で頻出の月の動きなどの問題はすんなりと理解できたようです。
上映作品はそんなに多くはないので、同じ内容の番組を2,3回見ることもありましたが、かえって理解が深まり、親子で勉強になりました。
低学年のうちから一緒に学びあえると、いい習慣を持ったまま受験勉強に移行できると思いますので、お子さんが熱中しているものは一緒に遊びながら学びにかえてみてください。
やる気がないときも認めてあげましょう
長い受験生活。やる気の出ないこと、やる気の出ない日だってあります。
そんな時はゲームや漫画を上手に利用すると、気分が変わって夢中になるかもしれません。
漢字や算数などのゲームを利用する時は、机に向かって取り組むというよりも、寝転がったまま解いたりしていました。塾に行くまでの車内で解いたり、遊び感覚で使っていました。
またドラえもんなどの学習漫画もありますので、やる気がでない時にパラパラと読んでみるのも気分転換になるはずです。
伝え方に少しの工夫をすることで子どものモチベーションは上がる!
高学年になると、反抗期が始まり、成績について話すと嫌がったり、ケンカになったりなんてこともあるかと思います。
そんな時は余計な衝突は避けるためにも、伝え方を工夫することをおすすめします。
筆者は注意があるときは、ほめること、いいなと思うことを先に伝えてから、注意を伝えるようにしました。
例えば、我が子は、5年生の頃だと思いますが、算数でのうっかりミスが多かった時期がありました。途中の式をきれいに書くことが大切だと分かっていながらも、順序立てて式を書くことなく、適当なところに計算式を書いて問題を解き、ミスをしていました。
間違え直しを一緒にする際に、途中までは正確に解けていたことをまずほめ、それから式をきれいに書くことをすすめました。
親の少しの工夫でモチベーションが上がると、子どもも解けることが楽しくなるはずです。
焦らず、ゆっくり、学びを楽しみましょう!
中学受験というと知識の詰め込みのようなイメージもありますが、それではまだ幼い小学生が学ぶ楽しさを感じられなくなってしまいます。
幼いうちに親子で一緒に楽しく学ぶ経験を持てたら、きっと子どもの財産になるはずです。
無事に中学受験が終わって中学に入学してからも、学ぶ楽しさを知っていると、興味はさらに広がり、より大きく成長していくことが期待できます。
毎月のテストや、模試など気になることもありますが、焦らず、学びを楽しんでください。