低学年からの中学受験準備!学ぶことは楽しいという感覚の身につけ方

低学年からの受験準備

中学受験を見据えて、低学年のうちから対策をしておきたいと考える親御さんも増えてきています。

でも、まだ幼い子どもを前に「どう対策をしたらいいのか、わからない」という気持ちもあるかと思います。

ここでは、公立中高一貫校に通っている我が子の中学受験を経験した筆者が、低学年のときに実際に取り組んだことをご紹介していきますので参考にしてみてください。

お子さんは学ぶことは楽しいという感覚を持っていますか?

最初に、現在小4の甥の話を紹介させて下さい。

彼の父親は、筆者の弟です。家での勉強は、弟が一緒に宿題に付き合うくらいで、特に熱心に勉強に取り組ませてはいなかったそう。

でも、小三の冬休み、甥が「中学受験をしたい」と突然口にして、驚いたというのです。

「わかるって、おもしろいから」というのが、彼の動機。

きっと父親と一緒に勉強することで、「学ぶ楽しさ」を知ったのかな、と感じるとともに、きっとこの感覚を持てた子どもは受験に成功するのではと感じました。

親子で学ぶ楽しさを感じることで、学習意欲が高まると考えますが、いかがでしょうか。

低学年のうちから、机の上で勉強をさせようなんて思うと、長い受験生活では逆効果のようになってしまう可能性も十分にあります。

学習意欲を高める!生活リズムを整えるところから始めよう

では、子どもの学ぶ意欲を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

それはまず、生活リズムを整え、健康的な生活を送ることが基本のように感じます。

「早寝、早起き、朝ごはん」文部科学省が子どもや保護者に向けて発信している標語で、目にしたことのある方も多いはずです。

共働きでどうしても夕食が遅くなり、寝る時間も遅くなってしまうというご家庭も多いかと思います。

文部科学省の行った調査によれば、規則正しい生活を身につけることで、精神的に安定したり、学習意欲が増したりするそうです。

低学年のうちから「生活リズムの整った生活を送ると、気持ちがいい」と子どもに実感させることが親の大切な役目だと感じます。

我が家でも、低学年のうちは、21時前後には布団に入り、数冊の絵本を読み、寝るようにしていました。

塾で勉強をする子供

宿題の時間を守らせる・習慣づける

生活リズムを整えるのに加えて、我が家では、宿題をする時間は決めていました。

帰宅後、おやつを食べたり、動画を見たり、という楽しみは外せません。

でも、それは1時間を目安にしていました。

それが終わったら、宿題を一緒にリビングでしていました。

低学年の宿題ですから、数十分したら終わります。それでも、机に向かうという習慣をつけるのが目的でした。

宿題が終わったら、外に遊びに出たり、筆者と一緒に遊んだり。

「やるべきことは、先にやる」という気持ちを持たせ、終わったあとは好きなことをする、という毎日の繰り返し。

こういった習慣を低学年のうちから身につけておくと、受験期に入ったときに、スムーズに長時間の勉強に取り組めるはずです。

昨今は共働き家庭が多く、平日は子どもにかける時間はそう多くないかもしれません。

ただ、受験を見据えるならば、低学年のうちに机に向かうことを習慣づけしておくと、子どもにとって有益だと思います。

低学年では読み聞かせもオススメ

絵本を読む親子

筆者自身が本好きだからかもしれませんが、読み聞かせは、0歳から7歳くらいまで、ほぼ毎晩続けていました。

一緒に図書館で絵本を読んで、感想を言い合ったりしていました。そのおかげかどうかはわかりませんが、我が子は太宰治や芥川龍之介などの日本文学が好きだと言います。

受験を意識して絵本を読んでいたわけではありませんが、読書嫌いにならなかったことはよかったのではないでしょうか。

時間がないし、絵本に興味がない、という方もいらっしゃるかもしれません。

そんなときは、読み聞かせの会に連れて行くだけでもいいでしょうし、たくさん絵本を読まなくても、同じ本を一緒に暗記するまで読むのもすてきです。

絵本を通じての親子の関わりを大切にしてみてください。

低学年のうちに自然とふれあう機会を作ろう

水遊びをする男の子

高学年ともなると、親と一緒に外出することを嫌がったり、通塾で時間が取れないことがしばし出てきますが、低学年のうちは、一緒に出かける機会も多いでしょう。

ぜひ、自然のなかで遊ぶことをオススメします。

自然のなかでの楽しい経験のおかげで、ストレスが解消されたり、落ち着きを取り戻したり、さまざまな効用があると言われています。

さらに、気分がリフレッシュされることで、学習意欲も高まるそうです。

我が家は自然が近くに多いため、海に行けば、浜辺で遊んだり、そこで拾い集めたもので工作したり。

山に行けば、滝のしずくを浴びながら水遊びしたり、いろんな植物や昆虫を見ることもできました。

ただ、自然とふれあう機会の大切さはわかっていても、難しい家庭も多いはずです。

そんな時にぜひ、試してみて欲しいことをご紹介します。

以前、子どもと読んだ絵本のなかに、野菜のきれはしを育てるというものがありました。

子どもは、大根やにんじんなどの切れ端をコップで育てました。大根は花を咲かせ、親子で感動したという記憶があります。

自宅でも自然にふれあえることはできます!きっと、お子さんはいろいろな発見をするはずです。

親も子どもと良好な関係を築くための勉強をしよう

教育虐待という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

親が自分の思いだけで子どもを受験にかりたてるという悲しい現実があります。

受験期になると、親子げんかが増えたり、夫婦げんかが増えたり、つらい思いをすることもあります。我が家もそうでした。

さまざまな本を読み、子どものためによかれと思ってやっていることが、親の不安を解消するためだけのものであったと気づけたのが幸いでした。

子どもと良好な関係を築くには、親はどんな言葉をかけようか、どんな態度で接するか。低学年のうちから考えておくことをオススメします。

良好な親子関係があってこそ、中学受験の成功があるように実感します。

低学年は親子で学ぶ楽しを感じる時間をたくさん持ちましょう

低学年のうちに、学ぶ楽しさを知った子どもは、興味を持ったことを調べたり、親に聞いてきたり、自分から取り組もうとするでしょう。

特に中学受験を考えているならば、その力が必要になってくるように感じます。

親子で学ぶ楽しさを感じる時間をたくさん持ち、いろいろな興味を子どもの心に植え付けてあげましょう。

受験期になったときに、きっと自分から机に向かえる子どもになるはずです。