高学年になると、塾に通う日が増え、課題も増える一方、学校でも、クラブや委員会活動など、忙しさが増してきます。
受験勉強の手は抜けないが、学校生活も楽しんでほしい。
そんなとき、親が時間管理をサポートすることで、両立させることができます。
実際に中学受験をした我が子のサポートをした経験から、親がどのように受験生の時間管理をしていくのがベストなのか、親が管理するメリットなどをみていきましょう。
目次
親が時間管理をするメリットは何?
親の時間管理といっても、親が先頭に立って、勉強や遊びの時間を決めたりすることではありません。
子どもがスムーズに勉強に取り組めるような環境作り、体調を崩さないための無理のないスケジュール管理など、あくまでもサポートに徹した時間管理のことです。
受験の主役は子ども。
ただ、まだ幼く、先を見通して行動することは難しいでしょう。
親が適切なサポートして、毎日の生活リズムを整え、無理なく勉強に取り組めるようになることこそ、大きなメリットです。
さらに、もう一つ、長いスパンでの時間管理もおすすめします。
受験日から逆算して、これから先、どんな予定があるのか。
勉強面では、何をクリアして、何をクリアしてないのかなど、把握しておくこともおすすめです。
そうすることで、受験日が近づいてきても、「あれをやってない」「これもやってない」など、無用な不安にかられずにすむ、という大きなメリットがあります。
毎日の時間管理と同時に、受験日までの長いスパンでの時間管理もすすめていきましょう。
あせり、不安解消のためにも、時間管理は親の大切な役目です。
受験生のやる気につなげる!毎日の時間管理をするポイント
たとえ受験生だとしても、子どもが学校でやりたいと思っていることを我慢させたりはしたくないものではないでしょうか。
クラスの代表をやりたい、委員会活動をやりたい、役割を引き受け、頑張りたい!そのやる気は、やがて受験へのやる気にもつながるはずです。
忙しくなる毎日に向けて、時間管理を見直してみることも大切なポイントです。
睡眠時間をしっかり確保しましょう
高学年の子どもに必要な睡眠時間は、8時間と言われています。
健康な体がなければ、受験もままなりません。
そのためにも、起床時間から逆算し、就寝時間の目処をつけ、スムーズに寝ることができるよう、親のサポートが必要です。
塾のある日、ない日と分けてスケジュールをつくり、塾のない日は、早めに寝るようにしましょう。
疲れた日は、早めに寝させ、課題は翌朝にまわすなど、いくつかのパターンを用意しておいてください。
体調管理は、親の役目。
本番までの体調管理は、時間管理と同じくらい大切です。
時間割の見える化を!
一日のスケジュールや、一週間のスケジュールは壁に張ったり、ホワイトボードに書いて、見えるようにしませんか?
そして、親子で共有しましょう。
就寝時間までに、宿題が終わりそうか、勉強開始時間にきちんと遊びを止められるか、子どもの希望を聞きながら、試行錯誤しながら、子どもの生活スタイルに合わせたスケジュールを見つけ出しましょう。
塾のある日、ない日、日曜日と少なくとも3パターンは考えられるはずです。
それを基本のパターンにし、あとは学校の予定などに合わせて、調整していきます。
親が無理なスケジュールを立てても、時間管理に失敗するだけです。
親子一緒に無理のないスケジュールを立て、見える化しておきましょう。
やる気を上げるグッズで時間管理に役立てよう
子どもはお気に入りに囲まれていると、心が落ち着くと同時に、前向きな気持ちにもなれるものです。
受験生が勉強する時も同じではないでしょうか。
文房具や机まわりなど、子どもの気に入ったものがあると、自然と机に向かってみたくなるはずです。
お気に入りのペンケース、シャープペンやノートなど揃えてあげることで、勉強への意欲が湧くものです。
なかなか勉強を始められないお子さんへの特効薬としても使ってみてください。
また、タイマーを使って、勉強時間を図っているご家庭もあるでしょう。
お子さんが好きなデザインを用意してあげるのもいいですね。
些細なことでも出来たことを褒めてあげよう
予定通りにゲームを止められた、時間内に課題を終えることができた、寝る時間を守ることができたなど、お子さんができたことに目を向け、しっかりと褒めてあげましょう。
子どもが「うまくいった」と達成感や自信が持て、親が頑張りをしっかり認めてくれているという安心感から、自分に対する自信を積み重ねることで、「受験もうまくいく!」と考えられるようになるはずです。
自発的に動けるような声かけをしていくことで、貴重な勉強時間を確保
「そろそろゲーム、終わりにしたら?」「まだ勉強始めないの?」時間割を見ながら、イライラするときもあるはずです。
きちんと時間を守れる日ばかりではないでしょう。
そんなとき、ただ叱るだけではやる気をなくすだけです。
「もう少しゲームをしたいなら、予定を変更するの?」「今日の時間割はきつい?」と、子どもに行動を促すような声かけをしてみませんか。
自分で考えて行動できる力は、受験勉強をこなしていく上でも必要です。
受験勉強は、「苦手なところを見つけ、克服していく」という作業の連続でもあります。
そんなとき、自分で動ける力が必要になります。
子どもが自分から動くにはどんな声かけをしたらいいのか。親御さんにも工夫求められるところです。
時間管理術を身につけ、中学受験を乗り切りましょう
そんな生活スタイルが身につくまで、高学年といえども、時間がかかるかもしれません。
ここは親子でコミュニケーションを取りながら、一緒に頑張ってみましょう。
苦労しながらの日々、親子で協力してやってきたことは、試験間近になって必ず自信に変わり、大きな成果へとつながるはずです。
中学受験を通じて、子どもに備わる時間管理術は、受験が終わっても役立つはずなので、親子で試行錯誤しながら取り組んでみましょう。